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日本の歴史をBL的観点から書いた本です。
軽いタッチの言葉で書かれていますが、わりと内容は真面目なんではないでしょうか。
文献を用いて、人間関係を検証したり。
元来、日本は男社会だったのでそこに当然のようにゲイ・カルチャーがあって。
その成り立ちやら変遷やらがいろいろと書かれているのです。
参考文献のどれもが有名な書物であったり、有名な人物のエピソードであったり。
いわゆる、現在の「BL」と言われるものとは違って、政治的繋がりであったり主従の契りであったり精神的な面での繋がりの強化の形のようでもありましたが。
ま、これは江戸の末期くらいになると武士道精神そのものが平和な時代になって廃れていくと共に娯楽性のようなものが進んでくるのですが。
日本史好きの方なら絶対読んでて面白いと思う。
歴史の裏側、というか、大きな戦をBL的観点から見てみたりするとまるで違う見え方がして。
知ってる人物でもこんなにホモってたのかー!とか。
この人もホモなのか!とかバイなのか!とか(笑)
思わず、参考文献を読みたくなる勢いです(BL的記載を延々読みたい…)
あと、九州男児さんのイラストもかなりナイスです。
それぞれのエピソードに合わせたイラストと、それぞれの時代の最後のページには1Pマンガがあって。
それはオチがついた感じのおそらくは歴史的解釈から離れた部分だとは思うのですが、かなりナイスです。
大好きだ。
日本史に興味のある方は是非読んでみて下さい。
戦国時代、明治時代あたりならメジャーな人物のエピソードなので日本史がよくわからない方でも大丈夫かもー。
九州男児さんには罪はありませんが、どう解釈したら参考文献をここまで間違えるのか気になります。
というのも
参考文献として名前が挙がっている氏家幹人さんが、別の著書で(この作品を名指しこそ避けているものの)自分をカリスマ化していることに大変な違和感と不満を表明していることが挙げられましょうか。
宿題が多すぎて、どっから手をつけたらいいかこちらも困ります……