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koi wa ranhansha suru
え…これってホラー作品だよね?そうだよね?…というかんじのお話でした。
とにかく攻の宗佑が黒くて黒くて…。
なんせ弁護士の宗佑は、病弱な澄人をネグレクトしていた実の両親から、澄人の親権から何から全て奪って澄人を自分のものにしてしまった男なんです。
そこから宗佑は澄人を大事に大事に、鳥籠の中で育てていきます。美味しく育った澄人を、いずれ自分が食べるために……
宗佑は本当は澄人が二十歳になるまで待つつもりだったようですが、その前に澄人の方が待てなくなって宗佑のもとから離れようとします。
宗佑がいずれ結婚すると勘違いしていた澄人は、幼なじみの女のコ・月花の所へ行こうと決意。
しかし宗佑がそんなことを許すはずがなく、澄人は二十歳を迎える前に宗佑に奪われてしまいます。
宗佑との初めての朝を迎えた澄人は幸せの絶頂にいました。しかし宗佑から出た言葉は、今日から月花の彼氏としてしっかりリードしてあげるんだよ、というもの。
……ハァ!?意味分かんない。意味分かんない!宗佑が分からないよ!
まぁ結局それは、月花と付き合うことになったと嘘をついて宗佑を試そうとした澄人への意趣返しだったようですが…それでも17歳の子供にそんな意地悪…
…で、そんなこんなで色々ありまして、ようやく想いが通じ合った二人はあらためてベッドへ。
今度は少しずつゆっくり澄人を抱く宗佑。今からたっぷり色んな事を教えてあげると、いやらしく笑う宗佑がやっぱりどこか怖い…
その後の宗佑の独白を読んだら鳥肌立ちました。
澄人を護るため、周囲の人間は全て自分の手駒と考えている宗佑。その歪み、不自然さは十分理解している。そしてそれは澄人も気づいていることであろう。
ただ瞳を閉じて、眠って見ないふりをしているだけで…
……す、す、すみ…と…?き、君もかい…?(¥△¥;)
なにコレ。なにこの作品。日本独特のひっそりとしたホラーじゃん。あとからじっくり考えて見ると、あれ…?こわっ!…ってなるやつじゃん。
何が怖いかって人間が一番怖いよって話です。
あんなに真っ白でおぶおぶしてる男の子だと思わせといて、何?このどんでん返し。
ホント…あのまま宗佑の独白が続いてたら、読んでるこっちが病んできます。
こんな作品に「萌え」られるかっ!って話です。だから「神」。これ以外どの選択肢があるんでしょう…ハハ…(◎д◎)
崎谷はるひ/恋は乱反射する。―1st Love“初恋” (角川ルビー文庫)
純愛:☆☆☆
H度:☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物 大学生(病弱美少年) 弁護士(大魔王)
病弱美少年、駆け引き上手な保護者で弁護士・・宗佑の家族から恋人になる話です。
天然で病弱美少年の周りは攻めキャラがいっぱい。
美少女モデルの月花の宗佑の水面下バトルは見てて気持ちいい感じです。
どの結末を見ても、かわいそうなのは、澄音ですけどね。
最後に月花が「私と澄音の子供はカワイイわよ。」と言い切るところがよかった。
ネグレクトな両親の元から、病弱な澄音を救い出し、
大事に大事に育ててくれた宗佑と
そんな宗佑に、どっぷり心酔しきっている澄音のお話です。
物語の前半では、宗佑さんが素敵な王子様のように感じられますが
後半へ行けば行くほど、彼の薄暗い執着心が明らかになっていきます。
宗佑さんの腹黒さが恐ろしい~。
澄音に、ありったけの愛情を注ぎ、たっぷり甘やかして、
他の人間では物足りなくなるように、そして自分好みに、
そりゃーもう計画的に育てていました、というオチです。
10年以上の月日をかけたパープルプロジェクトですね^^;
ここまでくると、いっそ清清しい気さえしてくるよ!(違
でもまぁ、澄音のほうも、宗佑の用意した鳥かごの中に
嬉々として入っていってる様子ですし、
騙されてるってわけでもなさそうなので、O.Kなのかな。
(いや、そうなるように宗佑が仕向けたのか…。)
歪んでいるのは承知の上で、与えて、与えられる。
恋愛なんて二人でするものだし、
このカップルはこれで幸せなんだろうな~と思いました。
年の差、育てられ受け設定が好きな方は、
ハマる要素たっぷりの作品だと思います。
ドン引きしてしまう可能性も…あるかもしれません^^;
ちなみに、同名コミックの
『恋は乱反射する。― 0 or 0 <<恋がはじまる>>』 に
登場する主人公、井上の裏話的なエピソードも盛り込まれていますので
コミック版とあわせて読まれると良いと思います。
この作品は攻め様も受け様も設定が究極だなと思いました。
主人公2人のうち、まだ分かりやすい方の受け様なんですが、高校三年生という年齢ですが、幼い頃からの虚弱体質で、喘息の発作、ひきつけ等の症状が精神的にストレスを受けることで未だに発症してしまいます。
赤ん坊のころから両親が育児放棄という状況で、遠縁の攻め様に強引に引き取られました。幼い頃から攻め様が大好きです。
問題は攻め様なんですが、上記のような状況なので、受け様が赤ん坊の頃から両親に変わって面倒を見ていて、未だに受け様を溺愛しています。
受け様に対する態度が必要以上に過保護なので、物語の序盤は、甘々&溺愛の展開かと思いきや…
時々、攻め様に恋する受け様に精神的にダメージを与える言動をするんですよね…。
特に、攻め様を諦めるために、受け様が幼馴染と付き合うと言ってからの攻め様の態度には、腹黒というようりも、鬼畜でSな性格が感じられて、受け様がほんとに可哀想でした。><
それで発作起こしちゃったじゃないか…全部攻め様のせいだ!すぐに喘息の発作が出るのを知ってるのに酷いよ…><
でもHの時の可愛がりようはもう度を超えて激甘です(笑)。とってもしつこくて意地悪(笑)。
いつ受け様の喘息の発作が出るんだろう…と気が気ではありませんでした。^^;
と色々問題がある攻め様だとは思うのですが、出会ってから16年、受け様を手に入れるために大事に大事に、そして綿密に計画を立てて育ててきたことはやはり天晴れだと思います。^^
両親に愛されずに育った喘息持ちの澄音と
幼い澄音の住む家で大学時代に一緒に暮らした宗佑。
そりゃ、親に顧みられずに放置されて
喘息の発作で目の前で苦しんでる澄音を見てたら
過保護にならざるを得ないよな~、という感じなのですが。。。
宗佑のそれは、かなり行き過ぎですw
ほぼヤンデレレベルw
でも、澄音の方も
親に見離されて辛い思いをしているところに
宗佑の優しさに触れ、当然の様に宗佑を思うようになってる訳で
結局は、宗佑の思い通りになってるあたり
かなり計画的な宗佑にそら恐ろしささえ感じるほどでしたw
それでも身体を繋げる事となると思い通りにはいかなかったようで
急に子供の様に歯止めがきかなくなる様が
宗佑の人間臭さも感じられて良かったかな~。
ただ、喘息の発作が起きたその日の夜にまでエッチをしようとしたのには
ちょっと違和感を感じました。。。
それだけ余裕がなかったんだ、と言ってしまえばそれまでなんですけど
私の中で宗助の株が下がってしまった場面でした。。。
崎谷さんのお話に出てくる女子は、みんなすごくいい味出してるんですが
これに出てくる月花(るか)もすごく良かった~!
さばけた美少女って感じで、好感持てました^^
(しかし、ラストに結構予想外のお話も入ってたりするんですけどね^^;)
あと、脇にいい感じで登場している凱風(がいち)と明石のお話も
コミックスになってるとのことで、気になります。
もうひとカップルのお話と共に、近々読んでみたいと思いました。
『恋は乱反射する』シリーズ2?
崎谷はるひさんの『少年人形』を先に読んでいたので
ちょっと設定が同じだなぁと思ってしまいました。
誰にも愛されないかわいそうな澄音を
2歳から見初めてじっくり時間と手間をかけて
愛し育てあげる宗佑の心理は
父性愛ではなく、もはや立派な性癖といった感じw
そこをお綺麗に描いてるわけじゃなく
あくまでも性癖と宗佑は認めてるので
小気味良い仕上がりの小説だと思いました。
そんで対抗馬として男子ではなく女子をたてるのも
よかったですねぇ・・・。
通常、BLにでてくる女子ってうっとおしいことこの上ないのですが
精神的に自立している月花は、女性でありながら男性的な
愛し方をするので読んでいて不快じゃなかったです。
もっと前の段階で宗佑と月花のバトルがあってもよかったかも。
・・・いや、最後にちょろっとでむしろよかったのか?
まあ、小説として読むぶんには受けも攻めも美しいからいいけど
実際を想像すると非常に微妙ではあるよね。病んでるw
す、すごい…!
いろんな意味で読み応えが!
私はこれ程までに執念深くて腹黒な攻めに出会ったことがあったでしょうか。
幼い頃から病弱で、両親からネグレストを受けていた澄音は、親代わりの宗佑を密かに想い続けていた。しかし、澄音を大事にする彼との距離は縮まらず…。
言うなれば、BL版マイフェアレディ。
この作品についての素直な感想をば。
エロが濃い!
その丁寧な描写に敬礼!
そして、愛が濃い!
さらに業が深い(笑)
このページ数でよくぞここまで濃くできたもんだ!
澄音の周りを固める人物も腹黒ですw
なんだか、いっそ清々しいから不思議。
業が深い腹黒年上攻めをとくと堪能あれ。
なんやかんやで、この腹黒星人を受け入れる澄音が一番底が知れないと思うのは私だけか!?
崎谷先生のエロはページ数が多くて、たっぷりです。
うーん。
崎谷先生…GJ!
ただ、書き下ろしの「3rd party」は好みがわかれるかも。
私は「腹黒はどこまでも漆黒に染まれ。ブラックホールであれ」と思ってるのでアリです。
病弱で育児放棄気味の親の元で育つ澄音を救い出し、大切に育ててくれた従兄弟の宗佑。
宗佑に恋する澄音は、自分がどう思われているか試すために友達の月花と付き合っているフリをするが、動じない宗佑。
宗佑が結婚すると思い込んだ澄音は宗佑離れをしようと思うけど宗佑がそれを許すはずも無く…。
月花の所に行こうとする澄音は、避妊の方法を教えてあげる、と言う宗佑に犯されてしまう。
それでもずっと好きだった宗佑に抱かれて嬉しかったのに、翌朝「月花ちゃんを迎えに行くんだろ?」と言われてしまい…。
正直、萌えと中立の間です。
とにかく攻めの宗佑が大人気ない。
腹黒な悪い大人攻めだと思うけど、それでも澄音を溺愛してる設定なんだから、
初体験してぐったりした澄音を無理矢理学校に送り出すのは微妙。
直接の原因じゃないけどそのせいで電車に寝過ごして降りた駅でトラブルに巻き込まれ喘息発症して気絶して、心も身体も追い詰められて澄音が気の毒でした。
もっと大人の余裕がある悪い大人にして欲しかったなー
光源氏計画みたいな設定自体は好きなのに宗佑の行動が気になってしまいました。
でも主人公の澄音と月花ちゃんのキャラは好きだし、萌えるポイントもあったので萌に。
BL作品の中に 幼い頃から 面倒みて・・・みたいな 展開ありますよね!
幼馴染だったり 親戚のお兄ちゃんだったり 時におじさんだったり・・・
ただ どの作品も対外 面倒みた側 (年上側)は 心の葛藤があるんですよ!!
今まで子供のように・・・とか 兄弟のように・・・とか なので そんな気持ちは抱いてはいけない・・・って!! この 弁護士の宇梶宗佑という男 腹黒いvv
着実に自分を好きになるように そして自分自身は 澄人に20歳までは手を着けないでおこう!みたいな心の取り決めって何? 結局 頂いちゃうんだったらいらないだろ!! 澄人を焦らすに焦らして 結果 20歳きてない澄人頂いちゃってvvvv 後悔なし!!! おいしくなるように育てて愛でて さぞかし美味かったでしょうvvv 崎谷先生の他の作品くらべると おとなしめのエロ!? ですが でも コンドームの着け方を 嫌がる澄人に無理やり教え込むシーンvvv 十分エロかったですvv
幼い頃から病弱で、決して美しい子供ではなかった澄音がここまで大きくなったのは遠縁で弁護士の宇梶宗佑のおかげだ。
親代わりになって今まで変わらぬ愛情を注いでくれる宗佑に澄音は密かな想いを抱き続けてきた。
近すぎてどうにもならない宗佑との距離を縮めるため、幼馴染みの月花と付き合い始めたと宣言してみる澄音だが……
二歳から目を付けていたという恐怖の腹黒執着攻、宗佑さんが楽しかった。
なんて壮大な光源氏計画なんだ!!
「まあ俺がそう育てたんだけど……」って怖すぎる。
だけどこの年期の入った執着にときめいてしまうんだな。
主人公の幼馴染み月花がとにかく男前でかっこよかった。男前なおなごはよいです。
彼女と比べると主人公のなよなよっぷりやオトメっぷりが気にならないでもないけれど、
腹黒王子に愛されてしまった姫なのでまあ仕方ないのかも。