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幼少時は義兄に、士官学校に入ってからは友人のジリアンの行きすぎた束縛にあってきた白嶺狼。
それらはヴァンガードの戦士となった今は捨て去った過去のはずだった。
時が過ぎて、狼が受け取った母親の訃報。
誰にも言わずひっそりと訪れた母の墓前には義兄カーティスの姿があった。
態度を硬化させる狼に反して、穏やかに振る舞う兄を振り払い切れない狼は、気づけばその策略にはまり囚われてしまうが……
いまいち主人公である狼の性格が好きになれずのめりこめませんでした。
物語は狼が帰郷するところから始まります。
その後捕まってからはお兄ちゃんとジリアン視点で過去の回想。
そこに狼の視点が入らないのがちょっと新鮮な感じがしました。
が、そのためになんで彼が二人の行きすぎた?愛情を受け入れるでもなく耐えてしまったのかにちょっと疑問が残ったかも。
ちょっと流されすぎなんじゃないかなーと。拒めよ!!
その受け入れるでもなく拒絶するでもない狼に、歪んでいく二人の愛情?が怖かったです。
ウォリアーになって二人から離れることが出来た狼が感じるのが自由でなくて寂しさっていうのもわからなくはないんですが、微妙に納得がいかない。
狼はたぶん、強い子じゃないんですよね。だけど決して弱すぎないから逆に余計にややこしいことになっていく。
今の時点ではあんまり好きなタイプではないので、今後幸せになった彼がどう変わるかに期待、かな。
それにしても蔵王さんの描く黒髪キャラは美人です。
あ、そうそうイラストの幼少時の狼のショタっぷりが半端なくてほんとびっくりしました。
そりゃお兄ちゃんも犯罪に走るよ!!