ひそやかな独占欲

hisoyaka na dokusenyoku

ひそやかな独占欲
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
真崎ひかる 

作家さんの新作発表
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イラスト
笹生コーイチ 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784903012926

あらすじ

あんまりくっつくと、俺がケダモノになるよ
冬の寒空にじっと佇み隣人を待つ建築科大学生の若松遼司。その姿が気になり声をかける建築家・浩基は部屋に遼司を招き入れるが、なぜかワククしている自分に気づく。他のセフレと別れた浩基は壊れ物に触るように遼司にキスをしてしまう。初々しい遼司の反応にこの先誰にも触らせない独占欲が渦巻く浩基。抑えがたい衝動と打ち寄せる快感に飲み込まれ淫猥な行為にのめり込んで…!?浩基のかわいい従弟・暁日のラブストーリーも同時収録!!

表題作ひそやかな独占欲

27歳,身体だけお付合いが多い建築デザイナー
20歳,隣人の友人でおとなしい建築科大学生

同時収録作品ささやかな独占欲

高2
高2,浩基の従弟

その他の収録作品

  • わがままな独占欲
  • あとがき

レビュー投稿数1

なんかヘンな構成・・・

あらすじは表題作のものですが、全部で3編入っていて表題作は1/3強程度、あとの2編は別CPのスピンオフになっています。

そもそもの成り立ちは、2編目『ささやかな独占欲』が雑誌掲載されて、ノベルズ化に際して表題作(と『ささやか~』CPの後日談)を書き下ろしたそうです。
・・・なんで?

う~ん、特に表題作が短過ぎて中途半端だと感じました。
そもそも(量的にも成り立ち的にも)なんでこっちを表題にしたんだろうと疑問なんですが。表紙も口絵もこちらのCPなんですよね。せめてカラーは1CPずつのほうがよかったな。

遼司(受)のキャラクターからして、ほんの90ページ足らずで出逢いからHまでは駆け足過ぎてなんとも微妙過ぎました。

とにかく、私はこの遼司がどうも好みじゃないんですよね。

私は受に対する許容範囲はかなり広くて、ネガティブもうじうじ・ぐるぐるも苦手ですらないどころか、描きようによっては好き要素になり得るくらいなんですが、こういう不器用過ぎる(要領悪過ぎる)キャラクターにはイライラします。ただ鬱陶しい。

浩基(攻)は、掘り下げが浅過ぎるのでどうもよくわからない。
もちろん『遊び人が初心な子にハマって一途に~』という設定なのはわかるんですが。

う~ん、個人的な好みでは正直いまひとつなんですが、短編としてはよく纏まっているとは思います。

元々の雑誌掲載作『ささやかな独占欲』は、浩基の従弟・暁日がメインです。
私はこちらの方がずっと好みです。これで1冊分書いて欲しかった。

高校生の親友同士で暁日(受)が瀬戸(攻)に片想いしているんですが、遊び人の瀬戸が刺激を求めているのに慣れた風を装って『オトコ試してみる?』と誘いを掛けて・・・

こういう設定って、攻も実は受が好きで(受の思惑を見抜いてるかどうかはそれぞれでも)知らん顔で口車に乗って・・・というパターンが多い気がしますが、こちらはホントに瀬戸は『身体だけ』だったんですよね。無自覚なものはあったとしても。

未経験だった暁日が、苦痛なだけのHを瀬戸に飽きられないように必死で感じているふりをしているのが、なんとも切なくて愛しい。

瀬戸は、自分勝手な感情だけで突っ走る呆れるほどバカなお子様なんだけど、高校生だからなんとかOKです。
私が高校生ものを好きな理由のかなりの部分はこれなんですね。キャラクターのアホさ・ダメさが『若い(青い)んだから!』で流せる。

それでも、このCPのストーリーはすごく好きなんです。
ただ、個人的にものすごく苦手な受一人称だったのだけがちょっと残念でした。

トータルの評価は迷ったんですが(表題作は『中立』でもいいくらいだし)、とにかく『ささやか~』がよかったので思い切って『萌×2』で。

イヤでも、こんなのは仮定でしかないわけですが、もしこの『ささやか~』CPのストーリーが三人称でまる1冊だったら、真崎さんでいちばん好きな作品になったかもしれないとさえ思ってます。

1

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