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メディテラネ周辺のお話・第2作目です。
凄腕・仕立て職人の父を亡くし、泣く泣く店を閉めた尚紀君は、
縁あって超高級メゾン「セレスチアル・カレス」に勤めています。
とてつもなく高級紳士服を扱うメゾンは、スタッフも一流なら、顧客もセレブ!
仕事のスキルを盗むべくはりきる彼を、とつぜん口説いてきたのは…
ダンディな青年実業家・大道寺慶一氏でした。
からかわれてるのかと思えば親切で…いつしか彼に魅かれていき、
ついでに、やっぱり…ちょっと一線を越えてしまって…!!!
「遊びじゃなければ、いいんだけどな…。」
遊びを覚悟して、不安ながらも、彼を本気で愛してしまいます。
ところがどうでしょう!!!
実は慶一氏のほうこそ、尚紀君の腕と人柄を、もうずっと前から愛していたのです。
そう、18歳の彼を…葉影のメロンでも見守るように、ずっとね☆
このお話、うわあああって思いましたよ!
ストーリーの甘さよりも、お洒落っぷりに舌を巻きます。
「淡い紺V字シャツの上に、一目で上質なものだとわかる裾のフラットな白いシャツ」とか…
「濃紺の上質なスーツに薄い青縞の入ったシャツ」なんて、ナリの描写についワクワク☆
ところどころに散りばめた、お洒落の数々は、まるでファッション雑誌のコラムのよう!
いやはや登場人物達のセンスがまた一流です。
オーダーメイドのスーツを着こなす慶一氏、まだ30代ですよね!?
成功者特有のオーラで着こなすのか? 淡麗な容姿で着こなすのか? …それはさておき…
男性の30代ってのは、実に微妙な年齢です。(あらゆる意味で!)
上質なスーツが違和感なく冴えるのはこの年頃からですし、
安物を着たら、とことん安い男に見えるのもこの年齢です。
逆に…これくらいでダンディとセンスを身につけてしまえば、
それはもう一生モノの紳士が出来上がっちゃう…。
(メディテラネから登場した元モデル、崎谷瑛はこの典型的な例ですね。)
ホンモノを見出した慶一氏、彼はたぶん…生涯、紳士のままですよ、きっと。
ああでも…自動車の中で、あんな行為に及んではいけません!!!
紳士は…ああいうコトはしないものです、ねぇ、尚紀君?
なんというか印象が薄いお話でした。
読んでて飽きるほど嫌ではないけれど心に残るほどではないといいますか・・・
文章は読みやすいと思うし、スーツの講釈だとかいろいろ勉強になるくらいしっかりしてます。
ただストーリーが何も問題なく流れるようにいろいろ解決してしまったので逆境シチュに萌える私には萌えが足りなかったのかな。
主人公は、スーツ職人の父を持ちいずれは自分もそのつもりでいたけれど父の早い死に、今は知り合いのつてで高級スーツ店の接客係をしている新人という立場。
対する攻め様は、その店での上客でセレブそのもの、男から見ても格好イイビジネスマン。
はじめから主人公に好意的なアプローチをしかけてきます。主人公もその気はなくても拒むほど嫌じゃなくて、濁濁と受け入れてしまいます。
親身になって悩みを聞いてくれる男に、ちょっと!悪い男だったらどうすんの?と思うくらい簡単に手籠めに・・いえ愛され、あれよあれよと気持ちが攻め様に向かっていきます。そのうち遊ばれているんじゃないかと不安になり・・・
ピンチと解決がめっちゃ早くてやや拍子抜けでした。
主人公にラブな攻め様のイマイチわからなかった気持ちの打ち明け話もあったのですがそれで恋になるんかな~??と腑に落ちない点も。
スーツとかプラス要素もあるけどストーリーでマイナス、プラマイ0からくる判定です。