お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
検察庁で検事をしている光原は、現在、大物政治家・寺元の贈収賄事件を追っていた。
寺元は五年前にも汚職事件のターゲットとして名前が挙がっていた人物で、光原の上司・園部が捜査していたのだが、園部は何者かの策略にはめられ、園部が賄賂と引き換えに捜査内容をリークしたという噂が流れたのだった。失意のまま園部は、病死してしまい結局は、その事件は検察の勇み足、冤罪事件として闇に葬り去られたのだった。
その当時、園部と肉体関係にあった光原は、埋めようのない喪失感を覚え、自暴自棄になりかけていた。そんな光原の心と体を受け止めてくれたのが、当時、まだ新米検事だった相馬だった。
現在、相馬は光原の有能な若い部下として働くと同時に、二人の肉体関係は今も続いていた。
光原は、どうして、相馬が自分を抱くのかわからないまま、日に日に相馬の全部が欲しくなる自分に戸惑いを覚えながらも、相馬と二人で因縁の相手に対する捜査を進めて行く……
ごめんなさい……すっごく微妙。
まず、セリフのところが、若干、今風……? なのかな。ちょっといろいろ喘ぎ声とかも含めてすんごく読んでて、今までの小説とは違う感じがして、萌えられない……。
読み慣れてないからなのかな……。
それから、相馬との関係性がセックスだけになってて、普段のどういう場所が光原は好きなのか、って辺りがイマイチよくわからない……。無口な男っていう設定になってるから、そんなに愛を囁く訳でもないし。仕事が忙しいからかもしれないけど、光原が「相馬がどういうつもりで自分を抱いているのかわからない」って悩んでいるっていう描写はあっても、それ一回きりで、普段の生活で思い悩む事もない。
BL的な恋って、ちょっと仕事に支障を来たすくらいに悩んじゃう恋を期待してしまうわけですよ……まぁ、実際現実生活でそんなことやられちゃたまらないわけだけど……。
それでも、ふとした瞬間に気を取られちゃうってのはあるわけで。
そういうのが、セクシャルな部分でしか描かれてない……。結局は身体!? と思えないこともない。
おまけに相馬が光原のことを「優秀な上司」って言ってるけど、単独行動をして、昔の同級生でもあり肉体関係にあったターゲットの第一秘書と接触して、捕まってやられそうになってる検事のどこが優秀なのか、さっぱりわからない……。
優秀なら、優秀なりの描写がもうちょっとわかるようにしてほしかったなー……と、思いました。
なんか、全てが中途半端になってる感じがして、小説的なリアリティが足りない……と、個人的には思いました。