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haitoku no seijatachi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
タリオという暗殺を請け負う組織の幹部、桜庭が暗殺者でもある2人の息子(血縁は無い)の仕事のしくじりの口止めにもう一人の幹部・鷹司にその肉体を求められる・・・というのが大まかなストーリーです。
現在5冊まで続いてるシリーズらしいのですが、山藍さんのダークで耽美な文体はそのままに、いやある意味更に装飾的かもしれません。でも、こってりしているのにしつこくない!つらっと読めました。
山藍さん、絶対わざとではないと思うのですが、主人公桜庭サンのセリフに(というか他の人も)、笑ってしまう。自分だけなのかもしれませんが。鷹司のラストの「愛しているんだ」という熱烈な告白に「お気持ちはよく判りましたが・・・」とかなんか微妙な返答。なんかかわいいのです。
あと桜庭家の変にリアルな家計の厳しさもつぼでした。お相手の鷹司サンはとんでもなくお金持ちらしいのに、桜庭家は庶民の風を感じるのです!家族3人で沖縄旅行(海外じゃないのがまた・・・)行くためにコレクションしてた銀器を売っちゃうとか・・・。息子のルキヤの「今ガソリン代高いから」発言もリアルです。耽美な文章でそんな内容なのがすごくいいです。
そして特筆すべきなのはやはり山藍さんの官能用語です。この本で初めて知った名詞がいっぱいありました。勉強になりました・・・(どこにも披露できませんが)。性器の部分名称にさらにしつこくカタカナのルビ!ルビ!先端(グランス)。張り出し(クラウン)。肉幹(シャフト)、その他諸々。
内容はかなりハード、残虐で暗いです。無理な人は無理かも思います。他にも伝えたいことはたくさんあるのですが、書ききれない~!つたない感想ですいません。濡れ場はもう文句なしにエロいです。そこは自信を持ってお勧めできます!つづきが気になるー!
近未来の復讐組織…といっても、
出てくる犯罪の数々が、どこまでもグロテスクです。
それこそ今時の猟奇犯罪のように。
どことなくサイバーでエロい、
バイオレンスな雰囲気が全体にたちこめています。
覚悟して読むべし!
テレビドラマ化は、まず無理でしょうね。
このお話は第1作で、まだまだライトなほうですが、
続編のお仕事は、もっと猟奇的。
ちなみにベッドシーンも、3Pなんぞは当たり前…。
当然、それ以上のことも!
…とまあ、これだけハードであるにもかかわらず、
麗人・櫻庭さんの睫毛と、鼻梁と、顎の美しいこと!
この麗しさがほどよい中和剤になっています。
ああ、山藍氏の耽美は、今回、ここに表れていたのね、納得。
ちょっと前の山藍先生本を偶然入手したので、読んでみた。
山藍先生といったら、これでもか!というほどの「エロ」ではない「淫靡な」描写なんですが、
さすがJUNE時代からの大御所さんです、ブレないなぁ。
漢語調の造語をガンガンつくりまくっている!
擬態語・擬音語で乗り切るとかそんな安易な真似はしません!
BL界の紫式部と言っていいんじゃないでしょうか!
ストーリーラインは、「必殺仕事人集団」といったところの組織にいる美貌の若幹部・とその養子二人、一方で同じ組織の幹部とそのドライバーが織りなすダークなエロティシズムというところ。
殺人シーンはあるものの、そこはさらっと。
しょっぱなから養子二人がバスルームで美しくヤッちゃってくれます。
うぉぉぉ~キター!山藍節が早くも炸裂!
恥じらいもへったくれもなく、「もっとしてぇ!」とお尻を振っちゃう淫乱受け!
切ないとかもどかしいとか純愛とは対極の世界に誘ってくれます。
一方、その二人の養父・桜庭は神父服に身を包んだストイックな美青年。
はい、そうですね、とっとと食われてしまえといわんばかりのキャラですね!
ワタクシ、いつ桜庭が食われるのか、ワクワクテカテカと待っていたわけですが、
そこに至るまでのロード・トゥ・陵辱で結構焦らされますw
しかし!そこで飛ばし読みをしてはいけない!
山藍先生の怒涛の耽美エロスはストイックな文が連綿と続いて、その先に怒涛のエロスがあるからこそ楽しいのです!
…にしても、驚いた。
エロエロいもので二輪挿しが出てくるとブルー入るんですよ、フツーは!
ところが、コレでは「あ~なるほど…なんかわからんけどエロい!」と唸ってしまう。
イラストと文章を交互に見ながら楽しんでください。3P好きには特にお勧めです。
最近、切ない純愛モノだらけでモワッとしていたワタクシですが、ひさびさに見た山藍先生のおかげでスッキリ♪和食もいいけど、デミグラスソースどっぷりの洋食を堪能した気分でした。
少し前に読んだ『堕天使の島』(←独立して読めます)と世界観を同じにするらしい、タリオシリーズ一作目です。
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龍星は長身ながらも肉食獣のように敏捷で、最近桜庭へ憂いを見せる19歳 × 少女のように可憐でお人形のようでありながら、殺しを喜んでいるルキヤは16歳。
ふたりともタリオの使徒(殺し屋)。
そして、タリオの幹部で以前より桜庭を手に入れようとつきまとっている鷹司、31歳 × 24歳ながらふたりの養父でタリオの幹部の一人であり、気品ある美しい容姿とは正反対の性格を持つ元接触恐怖症の桜庭。
ここのカップルには鷹司の所有する使徒・ドールもだいたい一緒なので3Pメイン。
主人公は桜庭だと思われます。
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タリオは同害報復(目には目を〜)を旨とする、政府も関わる暗殺集団。
ルキヤと龍星はタリオの使徒を育成する機関出身で、特別な繋がりを持っています。
そんな二人は引き離さない方が賢明であろうと、二人一緒に買い取った(幹部は養成機関から自費で買い取るシステム)桜庭ですが、そんな二人とは今はまだ微妙な距離感。
ただこれは、桜庭の接触恐怖症を慮って二人は一歩引いてあげているのです。
シリアスな作品だと思うのに笑えるのは、桜庭のポリシーに徹底した性格です。
鷹司に10代の頃プライドを傷つけられたことで彼を毛嫌いしているわけですが、その毛嫌いぶりが半端ない。
ナイフで腕を貫通させるほど刺しましたし、食事に行かなくて済むようにわざと自損事故を起こしますし。
そして個人的に印象的だったのはルキヤ。
すごく刹那的に見えていたのですが、桜庭に対しての龍星の態度に苦言を呈したりアドバイスしたりと、意外に龍星よりも大人なのだなあと。
序盤は特になんとも思っていなかったのですが、読み進めるうちにどんどんお気に入りになりました。
『堕天使の島』のクリスのイメージです。
クリスは今後本編に登場するのかしら…
3Pも二輪挿しも好きではないのですが、山藍さんの作品ですので諦めています(苦笑
今回はリバがなかっただけまだ良かったです。
でも、この先の巻で1:1になることあるのかなあ。
やっぱりわたしはその方が甘く感じられて好きなのですが。
このままずっと3Pですと個人的な糖度が低くて、ストーリーはすごく魅力的なのですが読む気が失せてしまいそうです(汗
ずっと気になっていたシリーズでした。
重そうだったのでなかなか手が出ませんでしたが、意外とそうでもなかったです。
設定も登場人物も濃厚w
これなら何でもアリにできるなぁと思いました。ということで、頭のねじを外して能天気に楽しめました。
好感を持ったのが、登場人物の心情をしつこく書きすぎない部分。恋愛要素にサスペンス要素が絡んでいて、それも小出しにしてくれるのでかなり濃いエロにも飽きずに読めました。
鷹司は結局どこまで桜庭に本気なんだろう?と気になるし、ドールの真意もわからないし、養子二人も付き合っているというわけではないようだし、まだまだ分からないことが多すぎて続きが気になります。
現代の「必殺仕事人」、闇の報復集団「タリオ」の物語、開幕…
本作「背徳の聖者たち」が第1作。
「耽美の女王」山藍紫姫子先生の絢爛な世界が繰り広げられています。
設定は、言ってみればファンタジー。しかし、今時の妖精と騎士とか、獣王と花嫁みたいな話ではありませんよ。
暗殺未遂で半身不随になって引退した元議員・四ノ宮が創設した政府公認の闇組織「タリオ」。
「目には目を、歯には歯を」。
被害者が受けたのと全く同じ殺害方法で、加害者を殺す復讐の実行者たち。
そんなタリオの美しき幹部・桜庭と、彼の擁する2人の若き「使徒」・龍星とルキヤの登場です。
文体や語彙はまさに耽美系。そして描写されるのは猟奇。
殺人マシーンとして訓練された龍星とルキヤは、華麗に正確に残酷に「処理」を行使していく…
しかし、ある「物件」の処理に失敗し、タリオのNO.2・鷹司に弱みを握られ…
…という展開になります。
鷹司の使徒は「ドール」というまるでアンドロイドのような男。そのドールと鷹司に躰での口止めを要求され、2人がかりで蹂躙される桜庭…!
桜庭には幼少時代に実父を含む聖職者たちにずっと性的虐待を受け続けてきた過去があり、鷹司との行為でそれらがフラッシュバックする…
このエロシーンがまた物凄くて…何しろ語彙というかまず用語がすごい。これは是非読んで確かめてみてほしい。
そして本作の1つのクライマックスは「二輪挿し」でしょう。
華奢な桜庭に、みなぎりきった鷹司とドールの2本の肉刀が…!
ただ、鷹司はただ美しい桜庭に邪恋をして無理矢理にモノにした…ような始まりになっていますが、そうではなくて実はずっと桜庭に恋い焦がれていたのです。
それなら口止めなんて言わなきゃいいのに、と思う。この辺りの桜庭は屈辱と羞恥で物凄く可哀想だったんだから!
でも「君を愛している」なんて言われて顔を火照らせちゃう桜庭は…可愛いけど、あの憎しみと怒りはなんだったの?って感じ。もうちょっとホネを見せて欲しかったかな。
暗殺の仕事を軸に物語は展開していきます。
(暗殺といってもグロテスクな描写はありません。生々しい表現を期待していたんですが...)
悪意が強い世界観だけに、その暗闇の中で光る龍星、ルキヤ、桜庭の家族愛(と表現していいのか?)が際立ちますね。
仕事に失敗した際には、誰かに責任を押し付けるでなく、自分の罪も受け入れる三人の姿が素敵でした。
私は鷹司×桜庭より龍星+ルキヤ×桜庭が好み。
終盤まで、「金石の件で仕方なく、仕方なく関係を続けている」と自分を正当化しようとする桜庭さんは可愛いなーと思っていただけに、最後の鷹司をあっけなく受け入れてしまうシーンが残念。
SEXの描写は擬音語が少ないというのに、濃厚で淫猥な空気感が漂い想像力を刺激されました。
タイトル通り、この著者にしては珍しく、色んな意味で割りとライトなBLものだと思います。
舞台は近未来。と言ってもほんのちょっと、だけとの事ですが。
裏で復讐を請け負う組織「タリオ」の幹部である桜庭(受)と鷹司(攻)。
桜庭は、過去に鷹司から受けた侮辱の為、彼とは関わり合いになりたくないと思いつつも、何故か向こうから近づいてきます。
そこに、請け負った復讐の不始末などが色々に絡んでいきます。
「不始末を黙っている代わりに身体を差し出すように」と半ば脅される形で鷹司を関係を持つ桜庭。
……どうもこの著者の作品は、まず身体から、というのが多いようです(笑)
身体から理解して、そして心まで。
心まで理解しあうには、過去の諍いや、桜庭の接触嫌悪症に生い立ちなども複雑に絡んでくるので中々簡単にはいきませんが。
また、主人公カップル以外にも「使徒」と呼ばれる幹部の下にいる復讐を実行する男(の子)3人も複雑な関係です。
主人公カップルに絡んできたり、3人だけで絡んだり。
第一作である「背徳の聖者」は中々複雑です。
二作辺りからは大分固定になってくるのですが…。
「復讐(報復)」の手段が割りと激しかったりする場合もありますので、そういうのがダメそうな方にはお勧めできませんが、気にならない方にお勧めします(笑)