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akuma no koibitp
天使みたいな落ちこぼれ悪魔と悪魔のような鬼畜な人間の、期間限定ラブストーリーです。お話は、ちょっと切なくて、でも甘々で楽しめます。おまけに、登場するキャラ達が個性豊かで面白いです。
特に、悪魔のリルが、命を奪いに行った先々で、その相手の悩みを聞いて更生させたり幸せにしたりと、悪魔としては落ちこぼれなところが好きです。
そんなリルが最後の仕事として向かったのは、何人も悪魔がやって来たのに魂を取ることができなかった直次でした。直次は、お金も持っててやりたい放題で生きてきたけど、内面には深い闇を抱えてて。
そして、悪魔よりも鬼畜な直次に、リルは会ってすぐ言葉巧みにエッチされちゃいます。だけど、本当は優しくて孤独で。
心優しいリルは、本当の直次を知るたびに惹かれていきます。でも、その感情が何なのか、初めての経験だったから気付かなくて。
約束の期限が来た時に、お互いに、自分の命よりも相手を尊重したのが萌えます。
最後はちょっと驚いたけど、自然な感じのハッピーエンドで満足です。すがはら竜さんのイラストも、優しくて可愛いリルにピッタリで、お話を盛り上げてくれます。
落ちこぼれ悪魔のリルは、次の任務を成功させなければ消滅させられてしまうというピンチに直面していた。
悪魔の仕事は人間と契約しその命を奪うことだが、優しいリルは一度も人の命を奪えたことがなかった。
そんなリルに与えられた最後のチャンスは、由緒正しき公爵家の長男・九条直次の命を取ること、だった。
というのが、リルの事情。
で、直次とは言うと、公爵家に有りながら父が異国の女の人との間に生んだ息子で、本家からは厄介者扱いされ、幽閉のように、豪邸に閉じ込められて生活をしていたのだった。
そんな直次には誰にも言えない望みが、一つだけあり、それをリルが見つければ命をリルにあげる、という約束をする。
どちらが勝っても、どちらかがいなくなる。
恨みっこなしで始めた勝負だったが……という話。
最後は「そんなんあり!?」という感じでしたが、悪くなかったです。
まずノリが軽めでばかばかしい。
けど、その中に直次の生い立ちだとか、ちょっと重めの話を上手に入れてあって、個人的には好感度ものすごく高いです。
ちょっとくらい重みのあるエピソードあった方が、深みが出る気がして好きなんですよね。
そして、えちな描写もしっかりあるし、濃いめだし(笑)なので、個人的には大好きでした。
もうちょっと話が続くのであれば、最後のところをもうちょっと二人が苦労するように書いてくれた方が面白かったような気がしますが、ページの都合でそれは難しいと思うので、あんまり無理は言うまい……という感じでしょうか?
えろくて鬼畜で明るいけど、しっかりちょっと切ないエピソードも入ってるので、読み応えはとってもあったかな!? と思います。