あらすじ
思いがけない再会だった。ゲイバーで働く箕輪隆興は、店でやり手の金融業者、榊周に会う。昔の同級生だ。「お前、高校のころ、俺に惚れていただろう?」と聞かれ、箕輪は憧れていたなと笑って頷くことができた。さすがに恋しい男……とは言えなかったが。
その榊に、惚れていたなら女の代わりができるだろうと挑発的に言われた瞬間、胸が痛んだ。だが箕輪の中で「愛人の代用品」でもいいから、相手が欲しいという気持ちが勝った。苦しい恋になると分かっていても。
付き合ううち、過去の行き違いが原因で榊のプライドを傷つけた箕輪は、愛人というにはあまりにもハードな仕置を連続して受けることに。そして和解が訪れた際、なぜ惚れているのを知られていたのか、いちばん大切な理由を箕輪は知ることになる。心と体が極限まで激しく燃え上がる単行本未収録短編、登場!