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eternal summer rain
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
なんと2年ぶりの新刊になります。待ってましたーーー!!
で、こちら、従兄であり初めての恋人であり、何故か理由も分からず突然捨てられた相手でもある、攻めとの再会ものになるんですよね。
テリオラ公国の国家元首(当時は公世子)・アルマンと日本人留学生である母との間に生まれた彰信。
隠し子として幼少期以降日本で暮らす彼には、忘れられない相手が居るんですね。
それが、幼少期に共に過ごした従兄であり、初恋の相手である公族・クロードでー・・・ってものになります。
で、そんな中、急にテリオラ公国からの迎えが寄越され、強引に祖国に連れて来られた彰信。
なんとそこには、自分を捨てたはずのクロードが待っていて・・・と言う流れ。
こちら、序盤ですが、日本で働き恋人も居て、ごくごく平凡に生活する主人公って所から始まります。
彼はですね、ひと夏で終わったクロードとの恋に未だ囚われたまま。
その為、恋人を作っても上手く関係を築けないまま、毎回終わりを迎えてしまう・・・。
これね、彰信の回想と言う形で、二人の過去が語られるんですよ。
ただただ会える日を楽しみに待った中学生の頃。
イギリスのサマースクールに参加する事で、クロードと共に過ごした高校生の夏。
そして、想いを受け入れて貰えて、天にも昇るような心地だった恋人同士としての時間。
個人的に、こういう「過ぎ去りし過去の思い出」系が大好きな為、萌えるんですよ。
また、ここから、クロードが急に離れた本当の理由。
そして、再会してからもなかなか素直になれない彰信の複雑な心情。
二人の恋愛にお世継ぎ問題が絡む事で、ストーリーとして読み応えのある仕上がりになってると思うんですけど。
素敵な作品だと思います。
が、若干引っ掛かる部分。
えーと、ひのもと先生の書かれる攻めですが、超自己中で器の小さいダメダメ系が多いんですよね。
が、今回は受けへの愛が深い、スパダリ攻め・・・かと思いきや、やっぱり自己中攻め!
や、日本で自分の基盤を持っている彰信をですね、強引にテリオラに連れ去る。
また、父親に対して思い入れも何も無い彼を、事故で死の床にある父親に無理矢理面会させる。
そして、敵だらけの葬儀に参列させ、これまた望みもしないのに正統な国家元首の血筋だと知らしめようとする。
これね、受けは散々振り回されてるんですよね。
また、クロードがここまでするのは、彰信の正当な権利を取り戻す為だろうと私は思っていたのです。
彰信への愛故だと。
が、本当の理由を知ってびっくり。
なんと、彰信と正々堂々と一緒に居る為だった!
そう、隠し子のままでは周囲に邪魔されて引き離されてしまう。
だから、彰信の意思とは関係無く、正統な公族だと正式に承認させようとした!
あれ、やっぱりめちゃくちゃ自己中じゃね?と。
いや、これはこれで執着攻め好きとして滾る部分もあるんですけど、全然彰信の意思を尊重せず、自分の勝手な考えで暴走してるってどうなの?と。
振り回されてる彰信、可哀想。
そのせいで危険な目に遇いまくって、マジで可哀想と。
しかも普段なら、ここから攻めザマァが待ってるのです。
でも今回は、自分の為じゃなくて受けの為に暴走した攻めなので、ザマァは無し。
なんかね、クロードにはちょっと反省して欲しい部分が多々あるんですけど。
と、そんな感じで若干引っ掛かる部分はありつつも、再会10年愛ものとして素敵なお話でした。
でもクロードは、やっぱりちゃんと反省して。
好きか嫌いかで言えば、好きです。
が、レビューを書こうとすると感想が難しいなぁ…と。
萌えセンサーが反応しまくりシーンもあったんですが、
「ん?」と何度か躓いた印象も大きく残る(;´Д`)
個人的に冒頭にシーンがドチャクソに好きです…!!!
刹那的な時間、今だけ、今しか、と貪るシチュがツボで ドキュン(゚◇゚///)ズキュン♡萌えたー!!!
(pixivノベルで試し読みも有りましたので是非)
さてさて。
お世継ぎ問題×再会愛×攻めの暴走×過去の記憶が絡み合ってストーリーが展開します。
彰信(受け)はとある小国の隠し子ですが、父親がいる国とは断絶してしているんですね。
断絶後にも気に掛けて日本まで会いに来てくれた従兄弟のクロード(攻め)に想いを寄せます。
けれど、互いの愛を確かめ合った夏の終わり。
突然クロードと連絡が取れなくなってーーー。
それから7年。
クロードへの気持ちを封印して生きていた彰信でしたが、
強制拉致されて父親のいる国に連れ戻されました。
そうまでして連れ戻したクロードの思惑とは…と展開します。
クロード視点も混じりますが、ほぼ彰信視点。
ゆえに何が何だかわかりづらいところもありました。
蓋を開けてみれば「クロードの暴走」の一言なんですが、
クロードの心情がわからず横暴にしかみえないという…;
そんな現在時間軸に時々混ざるのが過去回想。
そこに登場するクロードは頼りがいがあって紳士的で…。
とてもとても素敵な大人の男性にしかみえないんですね。
(当時子供だった彰信視点というのもありますが)
過去と現在のクロード像に若干ズレを感じたのが個人的に萌えでした。
過去は年上の余裕を持って愛すって感じだけど、
現在は何をそんなに焦っているのか余裕のなさがチラリ。
嫉妬や執着を滲ませるのが萌えて萌えて…!!!(大好物です)
人の話を全く聞かず、自分の正しいと思うことだけをやっている部分は
ちょっとどうかなぁ…と萎えた気分はありました。
しかし暴走してしまうのは、彰信に会えなかった7年間、
彰信と一緒に生きてくためにそれだけを信じて生きてきたという裏付けだと思うと…。うん。
キュっと締め付けられる部分でもあるんですよね…。
(どう考えても彰信を跡継ぎ問題に巻き込むのはトリッキーにしか見えないのに・苦笑)
本来は賢い人なのに視野の狭さを感じなくもないけれど、
それがクロードなりの愛情だったのは伝わりました。
また過去回想の美しい初恋の思い出。
クロードに想いを寄せている彰信がとっても可愛い!!!
年上男性を必死で好きになってる子供の姿ってキュンキュンして大好きですッ( ´艸`)
ひと夏の思い出がとてもドラマティックで、
刹那的に愛し合う展開にニヤニヤしました(∩´///`∩)
少し残念だったのはクロードの暴走ばかりが目立って、
裏にある彰信父の親心があまり感じられなかったこと。
もう少し父親とのエピソードがあったら泣けるお話だっただろうな~と思いました。
あと彰信の彼氏がフルネームで登場したのでもっと絡んでくるのかと思ったら…;
完全モブなのになんだったんだろうと拍子抜けしました。
そういった細か~い部分でちょいちょいアレ?っとなったかな;(。_。;)
彰信の拉致シーン2回も居るのかなー?とか。
(クロードがしたのを含めると3回か…)
(優秀な警護隊のトップなのに爪が甘いのが引っかかる…)
表紙・口絵・挿絵は文句なしに美しかったです…!!!
Cielさんの描く年上攻め×年下受け(年齢差あり)が好きなんですよねぇ+゚。*(*´∀`*)*。゚+
(ショタ時代の回想絵がなかったのは残念←)
挿絵がとても綺麗です。表紙がとても美麗なので、購読。
「kiss you,kiss me」を読んだ後、他の作品も読んでみたくなって、選んだ作品。
著者お得意の「もつれる愛」
テリオラ公国の公族クロード×公国元首の隠し子彰信
テリオラ皇太子の隠し子、彰信が半拉致状態で連れていかれた先は、
幼い頃幽閉されていた屋敷で、待っていたのは従弟のクロード。
クロードの執着愛の物語。
そんなにややこしくない展開
綺麗な挿絵付の絵本のような作品。