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なんだかんだ言いつつ、おそらく20冊以上は伊郷さん作品を読んでると思うんですが共通して言えるのが「話が温い」の一言です。
前作でもそうだったんですが、続編のこの作品もやっぱどうにも温いとしか言い様がない。
今回は玲音〔攻〕の元セフレが登場して2人の仲を邪魔したりするんですが、そのやり口も何というか稚拙。
それに玲音も、長年の知り合いでありセフレであった相手に、あ、もう恋人出来たからバイバイって感じであんた、思慮が足りないよ!って感じ。
登場人物は千裕〔受〕で25歳、他は皆、30歳以上の筈なんだけどどうも大人気ないというか思考が単純。
千裕が猫に怪我をさせてしまったのを理由もよくきかずにいきなり怒るし、ちゃんと普段の千裕を見てたら好きで怪我をさせたんじゃない位分かりそうなもんなのに。
しかもそれをネタにしてエッチなお仕置きしてるし……おいおい、猫の怪我は口実で単にお仕置きプレイやりたいだけちゃうかーい!!
猫が10匹出てくるんですが、どれも血統書付きでエルメスのチョーカーや食器使ってたりと猫萌え部分にも全くぴんと来ませんでした。
10匹も居るんだから、捨て猫とか雑種とかも居てもいいのになあ。
ともかく全体的にやっぱり温かったです。
最後に千裕が、玲音をお仕置きしようとした所だけはちょっと良かったかな、どうせならやっちゃえばよかったのに。
そろそろ伊郷さん作品を読むのは諦めた方がいいかも……と何回目かになる決心を再びしたりしてみなかったり。
この作品は、前作でも思ったんですが実は、微妙だなー……と、思っていて。
なんで、微妙かと言いますと、ですね。
お仕置きが中途半端……というか、アダルトグッズあるなら、もっと激しいプレイをするか、全然しないか、のどっちか、でいいと思うんですけど、普通の人は違うんでしょうか……?
個人的には、中途半端が一番よくないと思うんですよね。
って、個人的な感想ですけど……
なんだか、内容がアブノーマル要素多めだと自身のハードルが突然に、上がるようで、どうしてもジャッジが辛口になってしまいます。
もちろん、BLの要素はそれだけではないと思うので、それだけでは判断しませんが、他がほんわかムードのラブラブなので、余計にそのえっちのアンバランスが目立ってしまう。
おまけに、千裕が楽しんでくれてたらいいんですが、どっちかっていうとむしろ本気で嫌がっているのが透けて見えるので、あんまり楽しくないなー……。
ああいうのは、いやよいやよも好きのうち、でやられている側も楽しんでくれているから楽しいんだと思うんですけど……
なんだか千裕が「それも構わない」というのには、いろいろ理屈をつけて「構わない」と言いすぎているので、ちょっと興ざめ……する部分があるのかなー……と思うので。
軸となる話自体は、千裕が突然現れた、玲音の過去の男のに嫉妬する……というような内容。
話の軸自体にも、玲音の悪びれなさは、一体何なの!? という気はしなくもないんですが……、まぁ、それは個人的な感覚の話なので、ちょっとどけておきます。
それにしても、やっぱり。
このほのぼの感にアダルトグッズは必要なんだろうか……?
なくても、十分に話は回るんじゃなかろうか……? と、かえすがえすも思ってしまいます。