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koi wo hiku
66ページと短いですが、関係性萌えは満足させてくれました。2010年Webサイト掲載作品です。先生、2010年にそれまで書き溜めていらっしゃった作品を大放出されたのかしら…。評価的には萌×2と萌の間くらいの感覚です。
曳船作業員の森尾は職場の歓送会で飲み過ぎ、後輩の砂村に介抱されながら二人が住む独身寮へと帰った。歓送会は森尾の命の恩人である井上先輩と女性社員の結婚報告も兼ねていたのだが、帰寮後、森尾が過去に井上と秘めた関係にあったことを砂村に暴かれてしまう。以来、森尾は自分に懐いていたと思っていた砂村から冷たくあしらわれるようになり…
森尾、砂村、井上の三角関係が性癖に「ど」刺さりしました。三角関係大好物なんです!曳船っていうお仕事が興味深かったですね。しかも男くさい職場で女性社員が少ないなんて、妄想が捗るじゃないですか…!
冒頭、迫力のある海難事故シーンから始まり、いったいどんなお話なのかドキドキさせられました。「きみの花 追憶の青」よりもメインになる人物が多いのにページ数が少なかったので、こちらはガッツリと中編~長編で読んでみたかったですね。
三人の関係性については、井上→森尾→砂村の矢印があんなに短い中でクッキリと浮き彫りにされており、うんまいな~と思わず唸りました。きっと、長さも自在に調節できるし、どんな設定でも萌えさせてくれる作家様なのだろうと信頼しちゃいます。
最後の方はお約束通りにささーっと終わってしまったのが残念でしたが、本編後の「恋をつなげて」にエロが詰まってました。砂村が欲しくてたまらない森尾のおねだりには淫乱さが滲み出ていて、悪くないですね〜。…欲しがりなお兄さんは嫌いじゃないです♡