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ogoru boku wo oroka ni daite
最初は簡単な火遊び。
仕事の息抜きに見た、ゲイの出会い系の掲示板に、何気なく書き込まれた人目を惹くメッセージ。
限られた文字数で、必死に自分のことと求める相手を書いてある言葉の中に、どうしてかほとんど何も情報を載せてないメッセージに遂、いたずら半分で、返事を返したグラフィックデザイナーの酒井彰斗。
そのメッセージを書き込んだのは、ダンサーの宗像道久。
道久は、そのワイルドな外見に反して、能天気なバカっぷり。
彰斗は、道久の様子に気がそがれるのを感じたが、一夜限りの相手と割り切り、自宅へと誘う。
だが翌日、押しかけてきた道久に、手料理でもてなされてしまい、挙句、ぎっくり腰を起こして、彼に助けを求めるハメに。
そして、世話を焼く道久に治療を施され、あろうことか、感じてしまい……
という話でした。
本の煽りには「エロティック・ラブの新境地」とか書いてありましたが、別にそんなにエロくない……。
どちらかというと、晩生な感じがものすごくする話でした。
というのも。
彰斗は、半年ほど夜遊びで小悪魔的な行為を繰り返したことはあるものの、最後まで許したことはなくて(それをしてもいいという相手がいなくて)、後ろは未経験。
また、道久は女性との経験はあるものの、男性経験はなくて、それすらもお人よしなので、あくまでも彰斗を立ててしまうので、話がまったく進展しない。無理強いとは無縁の人。
最初の一日目こそ、挿入ナシでの行為には及ぶものの、後は、彰斗のために道久が料理を作り、マッサージをし……というえろさとは無縁の健全な日々……。
途中、彰斗がいてもたってもいられなくて、思わず、彰斗がバックダンサーで出るというライヴを見に行ってしまったり、大阪までクラブイベントを見に行ってしまったり……
いまどき、学生でもやらないですよね、そんなピュアなこと……。
というわけで、表紙ほどえろくもなく、かなり拍子抜けな作品で、すっごいうぶうぶしくてまどろっこしかったです。
悪くはないんですが、ちょっと見掛け倒し感で、残念な気持ちになってしまいました。