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otona senyou hoikuen
「キス・イン・ザ・ダーク」では全盲の少年の動きを誠実に描いていた作者さん、特殊設定で気になっていたこちらブックパス読み放題に入ってたので読んでみました。
某「灰の月」と同じような衝撃と、カオスと切なさと甘々ほのぼのと人によってはコメディ?とフェチとグロと…色んなスパイスが混ざったヤバいものを読んだなという感じでした。
粗筋は、エイジプレイ(成人男性が幼児&親ごっこをする)の特殊保育園の保育士をしている葵(ゲイ、ネコ)が主人公。
スパダリ然とした副社長・上条に好感を持っていたところ、彼からパートナーになってほしいと持ちかけられる。
日頃保育園でパートナー同士の強い結びつきを羨ましく思っていた葵は提案を受け入れる。
上条に子供として甘やかされることに幸福感を味わいつつも大人の部分では満足することが出来ず、かと言って彼から離れることは出来ない…という流れ。
園内の様子はほのぼのと「歌」「お絵かき」などと書かれていますが相当なカオスでしょう。中には「より子どもらしく」肉体を◯◯する子もいてゾッッとします。
スパダリ&溺愛にダークな重低音が混ざり、大人と子どもの精神の均衡が崩れそうになっていく葵が切なくも面白い。
グロテスクさを敢えてほのぼので覆うような書き方は興味深かったのですが、やや具体性に欠けて見えない部分も多く、また個人的に望んだ展開にならなかったのもあってのめり込むまでは行きませんでした。園児達とパートナーの今後や人生、葵の就職きっかけ、世界観や設定(エイジプレイの認知度等)など、更に厚くなって気持ち悪くなっても突き詰めてほしかったです。
もう普通の溺愛に飽きたという方、自分を試したい方は是非。
ネタバレはコメント欄に。
ひみた
子供の「あおくん」には何をしても怒らず甘々、大人の葵にはちょっとS…みたいな上条のギャップが分かった時は面白かったです。でもそれはすぐ終わっちゃいました。子供の部分も大人としても溺愛してくれるもんだと甘く見てましたが、上条の性癖は要身体改造ものでした…
その辺りはもう少し伏線はって欲しかったし、もっと振り切って欲しかった。読めないキャラではありますが、ちょっとブレてる感じがしました。
園児の欠損的な描写もふんわりあるので注意です。