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executive no renai jouken
前作「グランシェフの恋愛事情」にちょこっと出てきていた鮎川さんのお話。
ずっと想っていたグランシェフの小田桐に失恋したシェフの鮎川雪彦さん。
小田桐の恋の相手は、入ってきたばかりの新米シェフで、職場でも随所で彼のことを小田桐が大切にしている場面が目に入ってくる。
クールだけれど本当は優しい鮎川は、小田桐の想い人のことも嫌いになれず、切ない胸の内を必死で隠しつつ、小田桐の下で働いていた。
けれど、そんな心情を店のオーナーであるアルマンドに見破られてしまう。
アルマンドは以前から、鮎川に対して自分の想いを伝えてきていたが、鮎川はまったく本気にしていなかった。
けれど、そんなアルマンドから、「小田桐の下にいたければ、滞在期間中だけ、専属シェフとして食事を作ってくれ。デザートはキスで」と命じられる。
それを聞いた鮎川は、金持ちの気まぐれだろう、どうせすぐに飽きられる、と考え、小田桐の側にいるためだけにアルマンドに従うことを決めるのだが……
という話でした。
鮎川が小田桐に抱いていた気持ちは本当は、「憧れ」であって「恋愛感情」ではなくて、アルマンドと接しているうちに初めてアルマンドに対して欲望を抱いて、自分が小田桐に抱いていたのは恋愛感情じゃないということに気が付く。
そして、今まで抱いたことのない気持ちをアルマンドに対して抱き、混乱する……という話でした。
鮎川はクールビューティーのように見えて、実はものすごくピュアで、恋にも慣れてない。そんな鮎川が恋に気づいて自分に正直になるまでのお話でした。
割と王道よりなので、好き嫌いなく読めるかと思います。