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ori no naka no rakuen
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ギリシャに浮かぶリゾート地を舞台にした御曹司らの恋のお話です。
セレブしか会員になれない楽園と呼ばれる島のリゾート地で若くしてその経営を任されている唯杜と、そこに招待客としてやってきた嘉仁。
来てる人らはみんなそれなりの血筋の人達ですが、嘉仁は妾の子のため周りの人たちに溶け込まず、それを心配した唯杜は積極的に彼の世話をやきます。
一匹狼×健気という組み合わせ。
しかし、何と言うか、この血筋や家柄であつめられた若者たちという設定がちょっと時代錯誤な気持します。
貴族の名残が色濃く残るヨーロッパならともかく、現代日本人で血筋だけを重んじてる人らってどのくらいいるのかなあと思います。
「誇れる血筋でない人とは話さないようにしましょう」なんて、昭和の女学校のイジメのようじゃないですか^^;
みんな20前後の若者なのに、時代遅れな登場人物らだなあという気分でした。
皆に溶け込まないばかりか、周りの人にさげずまれて一触即発…になりそうな中、嘉仁は唯杜に、「俺のものになるならここでは問題を起こさない」と約束し、唯杜はその取引を受けて彼に無理矢理抱かれます。
お互いゲイなのかどうかわからないままなのに、展開は結構無理矢理感がありましたがラストが好みでした。
ラストのネタバレは避けますが、このくらい大袈裟なラストが、やはりラブストーリーとしては憧れます。
結構壮大なお話だと思うのですが、ページ数が少なめだったのでくっつくまでが駆け足気味な気がしました。体の関係はともかく、心の移り変わりはもっとじっくり描いてもよかったなあと思いました。