ポッチ
kuroyousei wa seikishi no ai wo koinegau
コミコミスタジオさんで購入するといただける、おなじみの小冊子。
奈良さんの描かれた表紙のイラストがヤバいです。
そして裏表紙はアンリ×オルトの2人をクローズアップさせた構図。
綺麗です。カッコいいです。悶えます。奈良さんの画集出してほしいなあ…。絶対買うんだけどな。
と表紙で悶えている場合ではありません。中身も非常に良かった。
大きさはA5サイズで、表紙+裏表紙にSSが7P分、全部で12Pの小冊子です。
タイトルは「若草」。
アンリが17歳の時のお話です。
本誌のダークでシリアスな雰囲気はそのままに、けれど、彼らが紡いできた長い年月の一コマを切り取って描いたSSでした。二人の関係や性格が、この短いエピソードを読んだだけで理解できちゃう、その沙野先生の手腕に脱帽です。
内容をざっくりと。本編の内容も含めてのネタバレ表現がありますので苦手な方はここでストップしてください。
最近体調がすぐれないアンリ。そんなアンリに付きっ切りで看病するオルトですが、深く寝入りながらも汗をかいているアンリを着替えさせようとします。
ずっと子どもだと思っていたアンリ。
深い眠りにつきながらも、オルトを求めるしぐさは子どもの時のまま。
けれど、逞しく成長しつつある身体を、思いがけず目の当たりにしてオルトは動揺しー。
オルトにとって、守り、庇護すべき存在だったアンリ。
そのアンリに対し、劣情を抱くようになったオルトの葛藤、苦しみ。
そういったものが描かれています。
これ、タイトルも素晴らしいと思うのです。
少年から大人へと成長していくアンリの蒼さと、オルトのアンリへの知られてはいけない恋慕の想い。庇護欲なのか、劣情なのか。
そんな二人を凄く端的に現したタイトルではないでしょうか。
個人的にコミコミスタジオさんのこの特典小冊子てすごく好きな特典で、この特典が欲しくてコミコミさんで購入することが多いですが、めっちゃ満足度の高い素晴らしい小冊子でした。
これから買われる方にはぜひともゲットして欲しい、そんな神特典でした。
本編を補うかのような修道騎士オルトのアンリ皇子への愛情と劣情が語られています。
アンリは17歳なので本編の前日譚ですね。
熱を出して寝込んでるアンリを心配しつつ、清拭の為に裸にしたアンリの成長した肉体に欲情してしまうオルトの苦悩が書かれていました。
少年から青年に成長しつつあるアンリの肉体に驚き、目が離せなくなる様子がとても淫靡に書かれていて興奮してしまいました。
本編でアンリは14歳、オルトはその前から好きだったと告白していましたが、これを読むとオルトが長年に渡って欲望を抑えていた事が分かりました。
熱を出した原因が成長痛でアンリがオルトの身長を越していたので、丁度この頃から逞しくなって来たのですね。