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子供の頃から腹違いの兄・哲平に想いを寄せていた麻薬取締官・黒木竜平。
哲平の幼なじみで親友の刑事・赤嶺和利だけは、黒木の想いを知ってました。
大好きな兄が結婚式を挙げた夜、酔った勢いと「楽になるぞ」と言う言葉で赤嶺に抱かれた黒木。ここから、二人の関係が始まります。
ヤクザに借金を作った刑事が、黒木の情報が裏社会にいる田代へ売ってしまったことや、人に言えない想いを抱えている黒木と田代との間に、シンクロした心の闇が引き合い、裏社会へと引き込まれそうになったとき、助けに来た赤嶺に銃を向けさせられる黒木……。
見た目はえらくだらしないんですが、中身は男だね~の赤嶺(こういう設定は中原さんによくあるかなぁ?)。密かに黒木を想い、支えている姿に惚れちゃいそうでした。カッコイイじゃないですか。
あと、悪の魅力満載の田代の生死もはっきりとはわからなくて、続編もあるのかなぁ? と思ったけど、未だに出ていません。
正直、これを読んで「エス」(英田サキ)の世界がチラついて(悪役の登場設定など)どうしても比較してしまうのを否めませんでした。
しかし、中原さんお得意の無精ひげのおやじがちゃんと出てきますし萌えどころも違いますから、似て非なる作品として認めます。
麻薬取締り捜査官の黒木は、小さい頃から異母兄の哲平が好きで、それは家族としてではなく男として愛している。
ただし、その気持ちは深く閉じ込められていて表に出されることはない。
そんな黒木に、哲平の親友の4課刑事の赤嶺は何かとちょっかいを出してくるし、仕事でもかち合うことがあるので、黒木は赤嶺をうっとうしく思っている。
兄を慕っているのに、突き放すような態度を取られたり、もう自分が一番ではないとわかっているが、さすがに兄の結婚式では笑顔を偽ることに疲れる黒木。
その結婚式の帰りに赤嶺と無理やり関係を持たされる。
麻薬取引に関してずっと追っていた「翡翠のピアスの男」田代銀との接触に成功する黒木。
しかし、黒木の兄に対する後ろめたい思いを心の闇と暴き、同じ者同士だと説く田代に惹かれていく。
黒木を助けようと命をかけて奔走する赤嶺。
甘い、少しでもふざけた笑いの要素は一切ないシリアスな路線で突き進む本作。
兄を愛する気持ちとそれに囚われる心を闇で同じ人間と説く田代に、今一つ説得力がなく、黒木を会ってすぐに側に引き寄せる姿に、部下に恵まれてないのかな?とか、権力も金もあるのに、どうして黒木なのか?
とか、もう少し主人公に重要な決断を迫る役割を果たす人ですから、掘り下げが欲しかったなというのが正直な気持ちです。
しかしながら、おやじの赤嶺はわかりやすいです。
黒木にちょっかいを出すのも、バレバレですよ。
やぱりオヤジの愛は解りやすくていいです♪
ただ石田育絵さんの絵の赤嶺に、よれたオヤジ感が出ているものの、ヒゲが少し・・・(汗)今一つ色気が欲しかったです。