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omegaverse no chouai recipe
テンポ良い文章で、読みやすかった。
メニューについての説明部分が特に楽しい。
アルファの攻は精神的に幼いのか、好きな人にいじわるする癖があるらしくて、分かりにくい。
Ωのシェフ長に、アルファの女性アルバイトスタッフが嫌がらせを仕掛て起きる騒動。
飲食店のアレルギー対策が、実際にこんなに気を使っているのか、気になりました。
タイトルに「寵愛」が入ってて、あらすじには「溺愛ラブ♡」とありますが、決して甘々ってお話では無いんですよね。
ご注意下さい。
いや、義月先生の書かれる攻めですが、何故か受けにだけやたら冷たかったり意地悪だったりと、たいがい酷い男でして。
対して受けは、プライドの高い美人。
わりと意地を張っちゃったりと不器用で甘え下手でもある為、相性としては最悪なんですよね。
なんか、ずーっとずーっと延々にってくらい、主役二人がスレ違ってるみたいな。
今回も、基本そのパターンでして。
えーと、オーナーの孫であるイケメンアルファの御曹司・槇嶋が、シェフでオメガである主人公・柊哉の働く店で、経営の勉強の為にと働く事になる。
人当たりも良く爽やか好青年である槇嶋ですけど、何故か柊哉に対してだけ、傲慢な素顔を見せるんですよね。
で、そんな槇嶋に対して反感を抱きつつも、同時に惹かれてしまう柊哉。
彼がヒートを起こした事をキッカケに、二人は身体の関係を持つようになりー・・・と言った感じになるんですけど。
これ、槇嶋ですけど、いつもの攻めと比べれば、だいぶ手ぬるい感じではあるのです。
最初こそ結構意地悪ですが、ストーリーが進むに連れ、その意地悪さは鳴りを潜めて行く。
えーと、主人公である柊哉がですね、すごく生真面目で努力家なんですよね。
ただ、上手く立ち回ったりと言う器用さを持ち合わせてない為、周囲から誤解されやすのです。
槇嶋ですが、そんな柊哉の本当の姿を、素直に認めてあげる。
また、甘く優しい言葉でロマンチックにベッドへと誘いと、二人はまるで恋人同士のような時間を過ごす。
しつこいけど、いつもの攻めと比べれば、だいぶ甘ったるい男なんですよ。
まぁ、周囲の反感を買って孤立する柊哉を特にフォローするわけでも無くと、やっぱり冷たいな!と感じる部分はあるんですけど。
しかもこれ、自分が原因の一端でもあるので、より酷くね?とは思うんですけど。
が、ここからが、義月作品最大の萌え処。
受けがたいがい辛い目にあっててと、読者を散々ヤキモキさせたあと、山場で一発逆転が来るんですよね。
や、義月先生の攻めですが、愛情表現が屈折してるだけで、実はかなりの執着系だったり束縛系だったりするんですよ。
今回も「こいつが何を考えてるか、イマイチ分からんな?」とか思いつつ読み進めると、オチで「きゃああああ!」と転がる事になる。
萌えと同時に、すごい爽快感なのです。
これが、義月作品の醍醐味なのです。
まぁそんな感じですので、全然理解出来ない姐さんもおられるとは思いますが、逆にこのパターンがクセになる方も多いんじゃないでしょうか。
かく言う私も、毎回攻めにギリギリしちゃうのに、終盤でのカタルシス欲しさに読んじゃうと言う。
皆さんも、ぜひハマってちょうだい!と。
繰り返しになりますが、攻めが結構冷たい部分があるんですよね。
あと、気になる所ですが、終盤がめっちゃ駆け足。
受けが巻き込まれたトラブルの解決とか、わりとサラッと書かれておしまい。
万人ウケはしない作品だと思うので、ご注意下さい。
最後になっちゃいましたが、イラスト超美しいです。
義月先生とCiel先生のタッグ、素晴らしいですよね。
どん底から這い上がる努力家で、地味だけど稀有な才能の持ち主。
理性的で感情表現苦手目のクールビューティなのに、欲望には割と忠実…
って、なにそれ、絵に描いたような愛され受けだな、もちろん私も大好物。
に対して、攻めが空気。
最後の方で家柄をバックに受けのゴタゴタ解決したけど、それって攻め個人の力じゃなくない?家柄ひいてはお祖父ちゃんの権力じゃん。
むしろ、ご本人はあまり登場しなかったけど緒方シェフが気になって、気になって。
柊哉には緒方シェフとくっついて欲しかったくらい。
是非緒方シェフのスピンオフを!
最後に、これを言っちゃあなんだけど、オメガバースじゃなくても成立する気がします。調理学校も出てない野良の苦労人シェフ、ってだけでも充分柊哉の立場は設定可能だし、非オメガで苦労人なのにちょい淫乱とか、わりと萌えそう。
義月先生の攻めなので「寵愛」を期待して読むと裏切られるけど、でもなかなか楽しめました。
義月先生の作品で好きなところは、受けが仕事に対して真摯なところ。
そしてその仕事にプライドを持っているからこそ、仕事でお門違いの意見を言われた時に、相手に怯まずに反論できるところ。
ここが読んでて、すっごくスッキリするんですよね。
この作品の柊哉もそう。
柊哉はシェフでセンスやアイデアは平凡でオリジナル性に乏しいんだけど、人が作った料理を忠実に再現する能力がずば抜けているんですね。
だからその稀有な能力を見出されて有名シェフの二号店を任されているんだけど、経営を学ぶために店にやってきたオーナーの孫である槇嶋(攻め)から見当違いの意見を言われて、ガツンと物申しちゃう。
「オーナーの孫」という相手でもヘコヘコしたりしないんです。
こういうところが好きですね。
ただ、不器用というか相手に取り入ったりすることもないので、一部のスタッフからは反感を買ってしまっているんだけど。
今回は、攻めに対してイライラすることは殆ど無かったけれど、店のスタッフ連中と店長にかなりイライラさせられました。
事なかれ主義で美味しいところだけ横取りする無能な店長、地味にむかつくわ。
槇嶋は超イケメンという以外は、微妙に薄っぺらい気がします。
いつからそんなに好きになったんだ?とか。
槇嶋の中で愛が沸騰してる気配もさほどなかったので、いきなりプロポーズにまで発展して驚いたというか。
挿絵が神ですねぇ。
女の子スタッフの間で、槇嶋と一緒のシフトになりたいという争奪戦が起きるのも納得できるイケメン具合。
超アルファ!って感じの存在感。
眼福でした。
電子は初回限定の書き下ろしSSが収録されてるんだけど、それが超萌えました。
ある提案を槇嶋がするんだけど、柊哉はとっさに返事ができないんです。
その反応の鈍さに
「……まさか、イヤってことは‥‥」
と槇嶋の顔が不安そうになるんですよ。
ここが超〜萌える。
俺様攻めだけど、受けに嫌われたら生きていけないみたいなのが垣間見えた時、やったぜ!!と思います。
ここが俺様攻めの醍醐味だというのかな。
だから、こんにゃろー!!今に見ておれ!!と思いながらも、俺様攻めをついつい読んでしまう自分がいます。
あとがきでも書かれていましたが、イラストと相まって納得な壁ドン。
ハイスペイケメンαなうえに人当たりよくて、ちょっとナンパで、自分にだけ意地悪な様子を見せる。好きになっちゃうよ…少女漫画的な俺様具合(褒めてる)にキュンってなっちゃいました。人を食ったような態度にイラっともしたけど、それ以上に存在が眩しい…
料理の描写も美味しそうで、神野がコンセプトを理解して最大限の努力をしている姿などお仕事BL要素も楽しかったです。
神野は努力の人なのに、人に合わせるとオメガだから媚びてると言われ、強くいるとオメガの癖にと言われるの辛い。幼い頃は生きるために媚びてたというのも辛い。それでも自分の力で這い上がれる神野の強さがよかった!強すぎて、誤解に誤解、トラブル重なった時は、どうしてこうも…と、打ちひしがれたけど、見事にスパーンと解決してスッキリ!!上司が適当だと本当に苦労しますね…
発情期中の貪り合い、通常時の噛み締める感じの差や、神野は口ではツンケンしているのに溢れるフェロモンでは嘘つけないところに、オメガバならでは!が効いていました。
メリハリがあって、絵も美しくて、楽しく読めました。
なんとなく気になっていた本だったので読んでみましたが、ごめんなさい、ダメでした。苦手なタイプのオメガバース本だったので中立にしました。好きな方にはたまんないのかな。本編220P超+あとがき。
特別なレストラン「オガタ」のシェフが「町のレストランを!」と考え始まったトラットリア「ヴェーネレ」。忠実に味を再現できるシェフ柊哉(しゅうや)の頑張りあって人気店になっています。ある日、その店にオーナーの孫である槇嶋が「店のことを知りたい」と研修にやってくることになり・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けの勤務先トラットリアの店長、スーシェフ、ホールの女の子たち、受けの依頼する弁護士さんぐらい。すいません、どのサブキャラも入れ込めなかったというか、ホールの女の子も店長も大嫌い、くそったれ。
++苦手だった色々
オメガがとにかく蔑まれている。ホールの女の子たちが、アルファである攻めを狙って肉食獣のごとき振舞い&攻めと交流ありそうと分かった受けをひたすら攻撃する等々。上司にあたる店長がのらりくらり系。
まともな職場にさっさと転職した方がいいと声を大にして言いたいのですが、オメガであるために難しいんですかねえ・・・受のその味覚をもってすれば転職できると思うのですが。
攻も惚れられなかった。最初ちゃらい雰囲気で、ヒートが来てしまった受をさっさといただいてしまうし、受がひたすら攻撃されていてもそんなにかばう様子も見えないし、あーイライラする。
受は受で、番だよと咬まれたら安心して、「おい、シェフとして独り立ちしようとかなんかプライドみたいなものは無いのか!」と思ってしまって。健気だとは思うのですが、だからといってアルファと出会ってめでたしめでたして、終わりかい!と思うと、なんだかなあ・・・と思ってしまったんです。
義月先生のお話で好きなものもあったんだけど、今回は本当に合わなかったでした。難しい。