kurinn
hakugin no ookami to mahoutsukai no tamago
阿波谷と伊月の子どものその後が読めて感無量でした。
人型をとれるようなった清月のやんちゃ振りがとても可愛くて、子育てを頑張る阿波谷が気の毒ながら笑ってしまいました。
どちらに似たらああなるんだろうって考えると楽しかったです。こちらの世界に来て吹っ切れたような伊月でしょうか?
1番幼いながらも大物になりそうな予感に、早くもスピンオフを期待してしまいました。
裸のまま胸の前で腕を組んで仁王立ちにの描写で思わず吹き出してしまいました。
清月の素晴らしいリーダーシップに、これからも阿波谷の苦労は絶えないのだと思いました。
本品は『白銀の狼と魔法使いの卵』のフェア書店特典ペーパーです。
本編後、清月と兎耳の子供達のお話です。
清月は1才になった時に人型に変身する術を会得しました。今日も城
の足元に広がる小さな森でウサギ耳の子供3人と元気に遊んでいます。
木陰のベンチで見守っていると淡雪に声を掛けられますが、寝不足で
欠伸を噛み殺しつつの返事になってします。というのも昨夜は夜中に
清月に噛みつかれて目が覚めてしまったのです(笑)
清月はすごく可愛くはあるものの、阿波谷は刺客に目を光らせていた
時よりも気を張る毎日です。
今も子供達は森の中で追いかけっこをしていますが、小さい清月はま
だ足元がおぼつかずヨタヨタしていて、手加減してもらっていても
勝負になりません。
その上、子供達が清月の不器用な歩き方が可愛くて笑ったのを、うま
く歩けなくて笑われた思ったらしく、癇癪を起して狼に姿を変え・・・
B5版片面に少し大きくなった清月と兎耳の子供達お話です♪
清月は人型ではよちよち歩きですが、大神の姿ならちゃんと走れます。
阿波谷は移動が必要な時にすぐに狼になってしまうから、なかなか人
型で歩けるようにならないのかもしれないとも思います。
とにかくも4本の足で軽やかには知られたら、兎耳の子供達が追いつけ
るはずはありません(笑)。散々走り回った挙句、座り込んでしまった
子供達は清月に文句を言っている様で、清月も人に戻って何かを言い
返していました。
淡雪も何をしているのか気になるようでしたが、阿波谷は何となく厭
な予感がします。するとむむむむと唸っていた1人がぽんと垂れ耳の
小兎に変身し、他の2人までもぽんぽんと兎姿に変身してしまいます。
雪氏の一族は兎耳はあれど兎に変身したりはしません。そういう能力
はなくはなくても、そんな事をした者はいなかったのですが、どうや
ら清月が変身の仕方を指南していたようです。
そして大人達の見ている前で隠れん坊でもする気なのか、四方八方に
散り始めたのですよ(笑) 獣姿の子供達は小さい上に俊敏で、隠れられ
たら普段の倍は見つけづらいし、獣に襲われる危険もあります、
阿波谷は狼に姿を変えて森のあちこちに逃げた子供達を1人1人見つけ
だす事になりますが、思いのほか時間がかかった上に汚れた躰を洗っ
てやって人の姿に戻るようにいったもののすんなり戻れたのは清月と
1人でけで、全員が戻るまでには3日も掛かってしまいます。
子供達は多分またやりそうで、阿波谷に平穏が訪れるのはまだまだ
遠いよう
・・・という子供ならではの柔軟さと無謀さが楽しいお話でした♪
確かに子供って可愛いけど、何を考えているのかわからない未知の
生物になっちゃう怖い時がありますよね。
最初はほのぼのしてたのに、一瞬でアワアワする阿波谷がかわいそ
うだけど可笑しい小話でした。頑張れ、阿波谷!!
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミ特典は伊月が界渡りした直後のお話、
アマゾン特典は清月の初変身のお話です。