条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
kin no koutei to shirogane no kouhi no junai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表紙は、単性繁殖を可能にする泉水に身を浸すニルファ、ニルファを泉から出すイシュク。
でも物語のその場面は、王女に嫉妬されて、ニルファは全身縛られて籠に入れられて、溺死寸前の状態で泉に沈められる。
色々な要素が盛り込まれていた、ありそうでない架空の話。
展開の意外性が凄く面白い。
著者さん、随分ネタの仕込みに時間をかけているんだろうな、と感心しながら読みました。
石を有益な鉱石に変化させる能力を持つ王族。
王族に生まれた従弟同士、惹かれあう同性の二人。
イシュクが王権の継承者となり王女と婚姻が決まっる。
片思いの片割れを辛くて見ていられないニルファは、王都を離れて神殿に行く。
王女が嫉妬して仕組んだ嫌がらせが切っ掛けで、ニルファが懐妊、イシュクの妃になる。そして、懐妊で分かった国の歴史。
その王族の歴史は6千年以上続いていた。
そして、王族の末裔同士の間に生まれた濃い遺伝情報を持つ、先祖返りの子供。
・・古代都市や、鉱石と植物との関連や、異種婚等々、
実際にあるものを土台に色々空想妄想が加味された展開で、凄く面白かった。
今回は皇位継承権第三位の皇子と継承権第二位の皇子のお話です。
「泉の間」に落とされた受様が自らに起きた変化を受け入れ
新皇帝となった攻様の隣に並び立つ者となるまで。
メフ・ルダード帝国は周辺14国の頂点に立つ地上最大の国家です。
皇帝の座に昇り詰める者には光り輝く御微が現れるとされていす。
皇帝の一人娘である15才の皇女には継承権はなく、
皇女の従兄であり、御微を持つ25才の2人の皇子とされています。
受様と攻様は同じ年ですが、攻様は受様より遅く生まれた事で
受様が継承権第二位、攻様が継承権第三位です。
貴族達は常に2人の皇子のどちらにつくかで揺れています。
受様にとっては一挙一動を注目される事も
周囲に値踏みされる事も意にそわない事でしたが
皇女が受様を自分の婿にと望んでおり、
皇女に甘い皇帝が自らの後継者をなかなか指名しない事も
貴族達が2人の間で揺れ続けている要因となっていました。
攻様は軍に属し、受様は国の重要産業である鉱石に関わる
研究に携わっています。
受様は他国からの危ういバランスで成り立つ帝国には
攻様のように軍事に明るい統治者が良いと思っています。
攻様は受様が皇帝に立ち、自身が軍備をもって
国を守ると言う体制を理想としていますが、
己が後継者とされる可能性が高い事は判っていて
受様に宰相となって支えて欲しいと語ります。
そして、病に倒れた皇帝が
臨終の席で後継者として指名したのは攻様でした。
受様は攻様の皇帝指名を受けて出家の道を選び
神殿へと身を移します。
実は受様は密かに攻様を想っていたのです。
攻様を嫌って泣き叫ぶ皇女と代われるものなら
代わりたいと思うだったのです。
しかし当の皇女がいくら攻様を拒否しても
前皇帝の娘として攻様に嫁ぐ事を拒否する事は出来ません。
さらに今年は浸かる事で男子を授かる可能性が高まる特別な泉
「泉の間」での儀式が行われる特別な年に当たり、
皇女は胎后として儀式に望まなければならなくなります。
しかも儀式の前夜、皇女は
攻様が受様を「愛している」事を知ってしまい、
自身の代わりに受様を「泉の間」に沈めてしまうのです!!
皇子でありながら胎后として泉に沈められた受様の運命とは!?
そして攻様と受様の恋は成就するのか!?
皇位継承権を持ち身近に育った2人の皇子の恋物語になります♪
あらすじから受様が攻様を好いている事、
皇帝となった攻様の子を確実に孕むために女性が胎后として
入る「泉の間」に受様が落とされる事、
それによって受様が攻様の后になってしまうという展開が
面白そうだと思って手にした1冊でした。
陰謀劇的に巻き込まれ、首謀者とその思惑を追っていく展開は
期待通りだったものの事件の黒幕というか仕掛け人と
その思惑があまりにも予想外過ぎました (^-^A
伏線や登場人物たちの思惑などは
とてもよく練られているとは思うのですが
解き明かされていく奸計や謎の核心部分が予想外過ぎ、
次々と明るみに出てくる真実に齟齬はないものの、
導きだされた終着点、未来に関してはかなり奇抜です。
手にした時から変わり種を期待させるような設定なら
「神」作品だと思うのですけど
王道路線を踏まえての奇抜展開プラスだったので
「萌2」評価とさせて頂きました。
なんだか、ふんだんに盛り込まれた独特な設定が気になってお話に入り込めませんでした。笠井さんの表紙に惹かれたものの、あまり存じ上げない作者さまだったのと(孤独の鷹王のみ既読)レビューがあまり上がっていない段階だったのでしばらく悩んでいましたが、どうにも新作ファンタジーを読みたくなって購入。
うーん。結ばれるきっかけとか事件の真相とか皇女の言動とか出産方法とか、色々なところで頻繁に「いやぁ、それはどうなの…」みたいな気持ちになってしまった。
独自色を出すためなのか(うがった見方かな…)確かに今まで読んだことがない感じではあるのですが、いまいち萌えにつながっていないというか、唐突感にびっくりしてしまってお話に入り込もうとする気持ちを分断させられちゃう。
私、ファンタジーが好きなのですが、最近のファンタジーものって異世界にトリップしたり、キャラが別の世界に生まれ変わったりするものが多くて、たまにハマる作品もあるんですが基本的に苦手なんです。妙にフランクな文体とかが肌に合わないというか…。もちろん、そのような作品が悪いということではなく、ただの個人的な好みに過ぎないのですが、最近の流行りがそんな感じなので、ザ・王道みたいなファンタジーにすごく飢えているんです。
なんでこんなに話が外れているかというと、こちらの作品はその点は良かったなと。キャラは生粋のその世界の人だし、文章も読みやすいです。受け攻め交互視点の両片思い、しかも継承権第二位と三位の皇子同士、麗しい挿絵と、萌えポイントは多く、だからこそ合わなかったのが本当に残念で…。
私としてはもう少し独特な諸々を控えめにしていただけたら嬉しかったですが、細かく作り込まれた世界観や意外性を楽しめる方にはとても面白い作品だと思います。
しま2様
こんにちは。
わざわざお勧め作品をお知らせいただき、ありがとうございます。
今回の作品では「中立」をつけましたが(しま2様をはじめファンの方が気を悪くされたのなら申し訳ないです)なるほど「レース編みのように繊細な世界」が持ち味の作者さまということでしたら今回の作品での様々な設定もうなずける気がします。
しま2様お勧めで評価の高い「双龍に月下の契り」は拝読しようと思っていた作品です。私はハマると同人誌まで追いかけるタイプですが、好きな作品で続編がたくさんあるというのも嬉しいですね。機会があったら、是非読んでみたいと思います!
こんにちは。
深月様ファンです。といってもまだ2年位なのですが…。
語彙力が無いのでレビュー載せていませんが(T-T)
深月様の作品に「双龍に月下の契り」という作品があり続編は同人誌で14まで出ています。そちらの作品を読めば深月様の世界観が分かりやすい気がします。レース編のように繊細な世界。情報量が多いので何度も読み返してます。その作品に慣れていると、細かい設定にうなずけるかもしれません。広大な世界が広がっています。
宜しければ読んでみてはいかがでしょう?電子書籍だったらAmazon、同人誌はコミコミさんで手に入れられると思います。
深月先生の過去に読んだ作品も確かファンタジー、不思議設定いっぱいだった記憶。当作もモリモリファンタジーでした。二人の恋心云々より、設定についていくのにあっぷあっぷしたので萌どまりでした。読み応えたっぷり2段組の本編250Pほど+あとがき。
メフ・ルダート帝国の皇位継承権第二位のニルファは銀髪ロン毛のスレンダー学者肌。自分より皇位継承権第三位のイシュクの方がずっと皇帝に適任と考えていますが、甘やかされて育った皇女アーファーリンはニルファに恋焦がれていて、皇帝もなかなか次代皇帝を指名できず・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
皇女アーファーリン(15歳)、ライリ(ニルファの妹)、ナヴィダル(神殿の司祭、ちょっと変わり種)、スィミン(ニルファ専属の下男)、サラール(最後の方で登場)ぐらいかな。
++不思議設定というかなんというか 超ネタバレ
お話はせつなめテイストありますが、私は仰天展開の方が印象強かったです。
一番驚いたのは、卵産むこと・・・・珍しい気がする。この方々は人間ではなかったのか?(いやお子様は可愛いですよ、超可愛い)
次に驚いたというか、なんだかなあと思ったのが、攻め受けがくっつくきっかけとなった事件。受けを目指してまっしぐらに攻めが仕掛けていくというのではなく、なんだか棚ぼたみたいにくっつくんですよね・・・そう攻めが積極的じゃない!
現代日本リーマン同士の恋、とかであれば、諦めようなんて発言も「ありよね、せつないわ」と思いますが、超どファンタジー、しかも皇帝になろうかという方。
まあ同性愛がダメと考えられている世界だからかもしれませんが、ちょっと後ろ向きだったよなあ・・・
逆に冷静で良かったのが、受け。意に反して后の立場のようになってしまったのですが、「新しく即位したばかりの皇帝の治世を安定させねば」と、しんどい体を引きずり、麗しい姿を大臣、他の皇族の前に晒して意見する!男前!
お話展開上、そういう設定なんだよなとは思いつつ、攻めがちょっと物足りなかったし、卵産んじゃうし、あと脳味噌足りてないんじゃね?と思う皇女アーファーリンもムカついて残念・・・ と読み終わろうとしたら。
終盤、かなりびっくりする上に、さらに最後の一文でぶっ飛ばされました。深月先生のご本読むのはなかなか体力要りますわ。