全寮制櫻林館学院~ゴシック~

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全寮制櫻林館学院~ゴシック~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×29
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
120
評価数
32
平均
3.9 / 5
神率
37.5%
著者
雪代鞠絵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
全寮制櫻林館学院 ゴシック
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784344807662

あらすじ

編入生の村生春実は、上級生の朝水志貴にケガをさせてしまい、罰として毎朝身支度の手伝いをすることに。
志貴はソルトラムと呼ばれるグループのメンバーで下級生の憧れの的。
春実はそんな志貴に何かと構われ、嫌でも目立ってしまうのだった。
ある日、この学院の秘密の伝統行事『子羊狩り』が開始される。
今年の『子羊』に選ばれた春実は狙われはじめるが―。

表題作全寮制櫻林館学院~ゴシック~

ソルトラムメンバーで下級生の憧れの先輩
伝統行事「子羊狩り」の羊に選ばれた編入生

同時収録作品全寮制櫻林館学院~ゴシック~

生徒会副会長
生徒会長

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

王子様の甘い台詞に悶絶ー

この作品が雪代さんの初読みでした。
三部作のトップバッターで、一番好きでした。何度か悶えさせられました…や、シリアスなんですけどね。


櫻林館学院へ編入してきた受けの春実には、不幸な家庭環境と過去があります。
従兄弟の和馬だけが頼りだったのに、春実の過去が恥ずかしいから声かけるなと強く言い放たれてしまう典型的な薄幸少年。

王子様系攻めの朝水は学院の三年で、いわゆる生徒会執行部のような特権集団ソルトラムのメンバー。
下級生から絶大な人気を誇りいわゆる完璧な容姿に家柄を持つが、何に関しても興味や熱意が薄い。


春実は編入初日に和馬から暴言を吐かれるわけですが、それを朝水に聞かれたと慌て故意ではないにしろ怪我をさせてしまう。
そのお詫びとして毎朝寮の朝水の部屋へと通い世話をすることになるのですが、ポッと出の編入生が朝水の側をウロチョロすることに周りは嫉妬の嵐。
もちろん春実も和馬のことがあり目立ちたくないのですが、この騒動は朝水がうまーくまとめてくれます。
ここで悶絶…

ストーリーのきもは『子羊狩り』。
これは次代のソルトラムリーダーの生徒会長を決める秘密のゲームですが、この伝統…庶民には意味不明(汗
子羊と称される生徒(選抜方法はカードで引き当てた一人)のロザリオを奪った者が生徒会長に選ばれるというルールなのですが、奪う=身体を奪うということで信じがたい伝統です。
もちろん選ばれたのは春実(そうじゃないと進まない)。

和馬もなぜか(ここもそうじゃないと進まない)ソルトラムメンバーで、『子羊狩り』にも参加しています。
周りを蹴落とし従兄弟へ乱暴することもまったく厭わない、スーパー最低くんですよ。こういうのも当て馬って言うんでしょうかね?

春実の危機はもちろん王子様が救ってくれるのですが、それまでの朝水と春実のちょっとした触れ合いがもう!はー、血圧上がりそうです。

余談ですが、おまえは汚れていると和馬に罵られ噴水で体を狂ったように洗う春実へ、駆けつけた朝水が「こっちにおいで」と言っちゃうシーンが!きゃー!
「わたくしが行かせて頂きます!」と言いたい!
レビューを拝見すると、やはりこの「おいで」は壷の方が多いようで嬉しいです。
暗いストーリーなのに雄叫びを上げさせる朝水はやっぱり王子様でした。

5

こんな素敵な小説だったのか!!

舞台は全寮制の学園。
設定を噛み砕いて説明すると、「マリみて」と同じようなかんじ。
一人ずつロザリオを与えられており、それを交換することが恋人の証、なんてあたりがちょっと連想させてしまうけど…でも、よくよく読むとBLによくある寮設定のお話であることに間違いはない。

名門中の名門のこの学園にはいくつか特殊なルールがある。
まず、生徒の中から家柄や成績などで優秀な生徒を選び彼らをソルトラムと呼ぶ。ソルトラムは生徒の模範であり、憧れである。
そのソルトラムから生徒会長を選ぶのだが、選抜の仕方は冷酷。
「狩り」と呼ばれるゲームで決める。
ある選ばれた生徒を狩る(つまりやっちゃうってことね)のと、その生徒のロザリオを奪うことで生徒会長になれるというもの。
仮の恋人になるのも、暴力で従わせるのも自由。



この全寮制櫻林館学院シリーズでもゴシックはある意味一番痛々しいのかも。

受けの村生春実は過去にトラウマを抱えて編入してくるんだけど、もうかわいそうなぐらいどんどんやつれていって、最後の辺りはぼっこぼこに殴られたりして…逆に萌え!(え)夜の暗闇が怖いとか、従兄に脅迫されたりとかとにかく守ってあげたくなる!

一番好きなシーンは半狂乱になりながら夜の噴水で体を洗ってるのを朝水先輩が助けてくれるところvv自由人とトラウマ少年の組み合わせ、最高です!
友達もやさしくていい友達ができるので後半はちょっと涙ぐみました(/_;)

久しぶりに歯ごたえのあるBLを読みました。
雪代さんのほかの作品もいくつか読みましたけど、古い作品のほうがしっかり話が練られているのかも(;・∀・)

1

ゴシック校ならではの萌えツボがいっぱい

もっと早く読んでおけはよかったって思うくらい楽しめました。
古風なしきたりのミッション系スクール、転校生、子羊とか生贄とか、ある意味でベターながらも好みがぎゅっとつまっていました。

主人公は訳ありな転校生。毎年学園で密かに行われる「ゲーム」の今年の「子羊」に選ばれれるのですが、子羊とは何のことか、というのがラスト付近まで明かされないのもよかったです。
裕福層でプライドが高い少年たちが寄ってたかって転校生をイジメるお話だったらやだなあと思ったのですが、懸念したようなお話でもなく・・・主人公は不幸体質だし、最初は同級生たちとひと悶着ありますがそこまでドロドロに酷い目にあうという事もなくて安心して読めました。

このお話のいいとろは、主人公・春実のルームメイトがとても良い子達な事と、絶対の見方になってくれる人が1人いることでしょうか。
生徒会長の先輩方も割りと公平で良識のある人たちです。
(前にルームメイトも先輩も周りが皆敵のどろどろのイジメものを読んで軽くトラウマになっていたので、この設定には救われました^^;)
この見方になってくれる先輩・朝水が本当に絶対的「信頼」を持てるカッコイイ人間です。たった1人でも、いるのといないのでは全然違う。
助けて欲しいときに駆け込める「相手」がいるという事で、「ゲーム」に巻き込まれていく春実をそこまでビクビクしないで見守れるし、この先輩→後輩の庇護と絆が非常に萌えます。

でも逆を言えばもう少し「ゲーム」に重点を置いて無茶に走ったお話でもよかった気がします。散々伏線をはっておいて意外と「ゲーム」の終焉はあっさり…という印象も否めない。

雪代さんの書かれる健気で不幸体質な主人公、不謹慎ながら非常に萌えツボです。お相手に人気者で男前な先輩というのがとてもしっくり来る。
好きなシーンは、朝水が制服の着こなしに慣れていない春実の胸元に手をやるシーン。
リボンが曲がってて綺麗に結びなおしてくれるのか?と思ったら、「リボンの結び目は大きいほうがいい」って、それはあなたの好みじゃん!て場面が可愛いです。
先輩・後輩のリボンの結び合い、ロザリオの交換など、ミッション系スクールならではの萌えネタがふんだんで楽しませて頂きました。

3

全寮制ですよ!ソルトラムですよ!

古くからあるキリスト教系の全寮制の学校が舞台
主人公の春実〔受〕は雪代さんお得意の健気で不幸系。
春実は過去に叔父に性的悪戯を受けていたものの地元には居られなくなり、この学園へと送り込まれます。
先に従兄弟の和馬というのが学園生活をおくっており、ソルトラムという名家、金持ちの集まっている生徒達の中で更に優れた人々が入るというソルトラムの一員でもあります。
まあ何故に和馬がソルトラムに入れたのかっていう疑問がありますが……成績ですかね、やっぱり。
人間的には春実にも冷たく嫌な奴です。

あるきっかけで春実は、先輩で更にソルトラムの憧れの君でもある朝水〔攻〕に怪我をさせてしまう。
その腕のフォローをする為に春実は朝水の朝の着替え等の手伝いをする事になります。
地味で人目に付かずに生きて生きたいと願う春実の考えは、朝水によって失敗してしまうのですが同室のメンバーとも仲良くなりそれなりに学園に馴染んできます。

そんな折に次の生徒会長を決める為のゲームが始まります。
それは子羊と決めた生徒のロザリオを奪い、屠る、つまりセックスをするという事。
よりによって何でそんな決め方をしたんだって気もしますが、平穏な学園生活は春実がその子羊に決定した事で一変します。

結果的には和馬がロザリオを奪う形になるんですが、あんなヤツが生徒会長でよかったんですかねー、
そこは和馬ザマァでよかった気がします。

2

全寮制ならでは

ゴシック→ルネサンス→ロマネスクとシリーズもんです。

シリーズの中でいえば、この作品が一番好きかな。
ゲームが受け入れれなかったんですが、シリアスなとこもあり、
ありえないけど面白い世界観でした。

1

負の伝統をどうするか…。

「全寮制櫻林館学院~ゴシック~」
ソルトラム所属3年・朝水志貴×訳あり転校生1年・村生春実
ソルトラムってのはいわゆる各学年10人しかいない成績優秀・眉目秀麗集団で、生徒会と風紀委員を兼ねているようなエリート集団。
その中でもトップスリーに入り、特に異才を放っている志貴。
そんな彼が偶然、礼拝堂で出会ったのが春実。

春実は親戚の和真がこの学院にいるため会うのを楽しみにしていたのだが、そこで交わされた会話は冷たいもので。
ここに来るに至った背景も可哀想な少年。
そんな春実が志貴に怪我をさせてしまい、和真から目立たないようにしろと言われていたにも関わらず、図らずも一番目立つ人物と関わることになってしまう。
怪我をさせた代償に春実は志貴の朝の支度を手伝うことになったのだ。
一方で、次期生徒会長を選出するためのこの学院の負の遺産ともいうべき「子羊狩り」が始まる。
外部生の1年から選ばれた「子羊」の持つロザリオを手に入れた者が生徒会長。
生徒会長になるためには子羊と関係を結ぶことが必要とされていた。
春実は知らないところで、その子羊に選ばれており現2年生のソルトラムメンバーからいろいろな手段を使って手を出されることに。
春実は志貴の恋人だという噂もあったために、強引に奪おうとするものが多く…。

えーと。
設定が設定なだけにね、若干、イタイよね、とは思うんだが。
最終的にはなんとか収まっていくんだが。
それにしても、この2年生たちはスゴイなぁ…とか。
いくら特権がある生徒会長職とはいえ、ここまでする必要があるのかしら、とか。

0

どこかで見たような設定...

全寮制モノはだいたい同じような設定になるんでしょうか?
身内に犯されてたり、暗闇がダメだったり、後輩から慕われる王子様が
いてるような富豪の子息ばかりが通う学校。
例に漏れず、この作品もお決まりの設定のオンパレード。
なのに、寮モノが大好物なのでついつい読んでしまうんですよね~
はっきり言って、この手のものを読める人は腐女子なれどほんの一握りで、
BLスイッチをポチッと押せば、あらゆるドリームにもツッコまず
楽しめる人だけですよね。
いや、結構ツッコんでしまいましたが...

この作品の主人公は華奢で、玉のような肌で、拗ねたらプッと頬を
膨らませたり、舌をベロッと出してあっかんベーが出来るような
典型的ギムナジウム少年です(←そんな言葉あるんかい!?)
もう、すでにこの時点で拒絶反応を示す人はかなりいてそうだ...
これが普通の高校生なら引いちゃうとこなんですが、
ここは山奥の全寮制高校なのです!
あらゆる面でトップクラスの学生で構成される「ソルトラム」
その中でも1、2を争う人気の王子様に見初められた主人公(春実)の
シンデレラストーリーです。

とにかく、朝水王子様の溺愛っぷりがすごいww
ゲロ甘なセリフを恥ずかしげもなくバンバンおっしゃられる!
CDがあると言うことは、こんなセリフを言わされてるのか!?と
声優さんについ同情してしまったり...
でも、そんなセリフですらキュンキュンなれちゃう寮モノパワー!
フリーダムですね、寮モノは...

羊狩りに関しては案外あっさり片付いちゃいましたね。
高校生の少年が腕に噛み付くってオイオイ...
『和真ちゃん』(←高校生がちゃん付けで呼ぶってないだろ!?
でも、福山さんの声だったら聞いてみたいww)
みたいなわかりやすい嫌われ者が出て、
ピンチの時はソルトラム3レンジャーが助けにきて、
ホントお約束だらけの期待を裏切らないお話ですが、
朝水の『こっちにおいで』発言に不覚にもキュンとさせられましたww

次巻は白伊と奥薗メインのストーリーだそうで、
すでにチラホラ二人の関係を匂わすシーンもあったので楽しみです★

0

残酷なゲーム

全寮制やゲームといった設定は好きなのですが、ゲームの残酷さが目立ってしまいどうしても好きになれませんでした。
屠るって言い方が受け付けなかったです。
受けの過去も辛くて益々暗くなってしまいました。
何も悪くないのに受けのことを糾弾する従兄弟が本当に腹立たしくてしょうがなくてイライラしました。
まだ好きだからいじめてるというなら良かったですが、あまりに酷すぎ。
対する攻めも、守ると言っておきながら全然守れてないし、もっと早く助けにきてよと思ってしまいました。
懺悔する位なら、あんなゲーム、もっと前に廃止するとか別のやり方に出来なかったのでしょうか?
と言ってしまうと話が成り立たないのですが、これまで何人もの子羊達が傷つけられてきたと思うと、やはり読後感は微妙でした。

1

普通の全寮制男子校モノ

先輩×後輩。
お金持ちの子供達が通う名門校、そこには下級生から憧れられる特権階級の集団があって、平凡な主人公がなぜかそのメンバーから気に入られて・・という、新旧媒体問わず何百回と使われたであろう設定です。
展開も想像から大きく外れることはないです。
謎のゲーム『子羊狩り』も、目新しさは無かったなぁ。

面白くなかったわけではないのですが、すごく普通だった、というのが本音です。
可哀想な受けに定評のある作者さんだから、どこか「これは!」というのがあるんじゃないかと期待していたんです(^_^;)むしろ、こういう学園モノも書かれていたんだなぁと軽く驚きました。

攻めである朝水先輩が優しくてさわやかなのが大きいのかもな~。なんか十代の子が読むような雰囲気のお話という印象でした。
繊細なタッチの挿絵もお話と合っていて良かったです。

う~ん、私が年を取りすぎたんだろうか・・

0

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