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kuchibiru ni ai no uta
兄弟のように育った従兄弟同士の恋物語です。
この作者の本は何冊目かなんですが、今まで読んだヤクザものとちょっと雰囲気が違いました。
そして前半は、何にこんなにツボってるんだろう?と我ながら不思議な程
切なくてキュンキュンして読んでいたんですが、
後半は妙に(笑)ハッピーエンドで、かなりトーンダウン。
まぁ、ご本人達も周りも納得してるんだから文句言う筋合いじゃあないんですけれどね?
実母に捨てられて、裕福な伯母の家に引き取られて育った広明。
一緒に育った従弟と本気の恋に落ちるが、伯母に知られその家にいられなくなりアメリカへ。
淡々と穏やかに暮しながらも忘れられず、遠くNYから想いを馳せる広明。
自分の前から姿を消した広明を、3年経ってようやく見つけた翔一郎がNYにやってきて…
視点が、交互に代わりながら進むので、お互いどれだけ相手を求めているかはよく分かります。
しかし、広明は自分を育ててくれた養親への罪悪感や、かつて実母に捨てられたトラウマから
真っすぐな翔一郎の想いを受け入れる事ができない。
力ずくで奪って失敗した過去の後悔から、
ゆっくり自分で心を開くのを待とうと自分を抑える翔一郎。
教会で思いのたけを込めて翔一郎が歌う「アメージンググレイス」。
せつな〜♡
この辺まではキュンキュンしながら読んだのですが、後半。
うーん、なんだって突然そんな皆もの分かりがよくなっちゃって。
で、コンサート会場から手を握って走り去るって、はい?えーと、「卒業」ですか?
と後半のアマアマさに、テンションが下がってしまった私ですが
でも全体として取り立ててどうという話ではないですが、
悪くない読後感の話ではありました。
☆は、萌×2かなーと思ったんですが、後半で減点(笑)
積み本の海から発掘。
多分、李丘さんで作家買いしたうちの1冊。
単独作品でした。
お話は、広明のニューヨーク生活の一コマから描かれ、そこから、何故、広明がこのようなニューヨーク生活をするようになったのかが徐々に明らかになって、、、
という展開なので、この、本にカバーに書いてある、粗筋というか紹介文は、いきなりネタバレというか、
まあ、間違ってはいないけど、ちょっとミスリード的な?
なんか、ちょっと、ストーリー展開の意図とは若干ずれているような?
確かにざっくりまとめると、こんな話ではあるんだけど、せっかくの思わせぶりな展開が、、、
それより亀井高英さん。
最近とんとお見かけしませんが、亀井さんの挿絵って、結構好きだったのですよ。
この、アクのない端正な絵が、挿絵として自己主張しすぎない感じで好ましいのです。