kurinn
jinrou kareshi to ai no mitsu
こちらのSSはルーカスとヨハンだけだったので、安心して読めました。
ヨハンはモーアン一族を支える人間の一族の出身ですが、ルーカスの友人であり家族のような存在です。
SSはヨハン目線でルーカスの浮かれ具合が書かれていて、とても幸せそうなルーカスの様子が伺えます。
今まで孤独だったルーカスが郷という番を得て、郷を喜ばせようとサプライズを考えていました。
そのスケールがちょっと一般人とはかけ離れているので、ヨハンは教えなければと思っています。そして勝手に決めないで郷と相談するようにとアドバイスしてます。
ルーカスの幸せそうな様子を見て、ヨハンも幸せを感じるという内容でした。
本品は『人狼彼氏と愛の蜜』の コミコミ特製イラストカードで、表面が
文庫カバーのカラーイラスト、裏面に番外SSが掲載されています。
SSは本編後、ヨハン視点での過去回想を絡めた後日談です。
ヨハンは友人兼主人であるルーカスが社長室のソファでなにやら考え込ん
でいる姿を遠巻きに眺めていました。
困っているような顔なのに、嬉しそうに笑っている姿を何とも忙しい奴だ
と思いながらも、そんな姿を見られる事がとても嬉しいのです。
ルーカスは20才の時に一族の掟として運命の番を無理やりあてがわれます
が、既にその時には異性を好きになれない自覚のあったルーカスはそれに
背き、当主である義父を激怒させました。
しかしルーカスのもつ人狼の血は強すぎました。本意ではない行為を強い
られ、自分の立場にも絶望していた彼が唯一安らげたのは森であり、狼の
姿になって走り回る彼をヨハンにずっと見守ってきたのです。
しかしそんなルーカスもやつと幸せを得られるだろうと思っていると・・・
ポスカサイズカードサイズで友人の恋を喜ぶヨハンのお話になります♪
百面相をしていたルーカスに思い立ったように声を掛けられます。どうや
ら日本で家を買って恋人へのサプライズにしたいようです。しかし、それ
は一般人からかなり逸脱した思考ですよね。
やんわりともう少し小さなものを勧めると、ルーカスがまたも百面相を始
めます。そんなルーカスが幸せそうでヨハンもまた幸せな気分を味わう
・・・と言うルーカスの幸せをヨハンと言う友人の目を通して描いたほのぼ
のストーリーでした♪
血筋と力ゆえに様々な軋轢を受けてきたルーカスを側で見ている事しか
出来なかったヨハンもまた辛い日々を送っていた事が想像できます。
友人の幸せを喜びながらもそんな気持ちをおくびにも出さないクールな
ヨハンもツボでした (^-^)v
※他特典(レビュー予定)
コミコミ小冊子は2人のラブラブ後日談です。