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haranbanjou de ikou
長瀬修司が野村文央に一目惚れしたのは大学一年生の春。
それ以来、長瀬は大学の四年間、口説き続け、それだけでは諦めきれず、同じ会社にまで就職してしまった。そして、そこから二年――六年目にして、やっと野村に受け入れてもらうことに成功する。
だが、ベッドを共にしたのはその一夜限り。翌朝、目覚めると野村は「俺、ニューヨーク支店に転勤になるんだ」と言い残し、呆然とする長瀬を置いて、あっさりとニューヨークへ転勤していってしまう。
そしてそれから更に一年――放っておいたら、一週間も十日も、メールも電話もよこさない野村との遠距離恋愛に長瀬は耐え続け、ようやく、野村が日本に帰ってきた。ところが、やっと帰ってきたと思ったらなんと、金髪で青い目のたくましい男をひきつれていて――。
そんなお話。
とにもかくにも、全てにおいて突っ走り過ぎな感が否めないです。
そもそも、長瀬が猪突猛進なタイプで、思い込んだら一直線な感じの性格をしているので、ある程度はしょうがないんだと思いますが、何もかもが唐突。
野村が連れて帰ってきて、野村を狙っていたはずの外国人がいきなり、長瀬のことを好きになったり。
取引先の社長の機嫌を直してもらうために、三階の部屋から飛び降りてみたり(それってある意味の脅しなんじゃ……)。
それでけがをしてなかったり。
せっかく二人が仲直りしたと思ったら、今度は長瀬の側が大阪に転勤になったり。
本当にもう、何もかもが勢いで成り立っていて。
で、一冊の本にまとめるにはいろんなことが起こりすぎていて、正直、ボリュームが多すぎたような気がします。
まさしく、これはBLファンタジーというのでは……?
まぁ、これは作者さんが大分前にお書きになったものの大幅修正したものらしいので、突っ走ってる部分は、「まぁ、若さかな」で流しておくしかないような気がします。
この人の他の書いたものは結構好きだっただけに、ちょっと残念でした。