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daifugou to shinmai chef no shiawae koiryokou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
我ながらベタだし単純だとも思うんですが、豪華客船と若き大富豪の攻めと頑張り屋な受けがセットになってると、それだけで無条件に萌えてしまいます。
まぁそんなワケで、発売を楽しみにしてた今作ですが、これが想像以上に可愛いわ甘いわで萌え転がってしまいました。
なんと言っても、攻めの溺愛ぶりが良い!
彼は「愛しい君を嫌ったりするはずが無いだろう!」だの、「ああ、神よ・・・」だの「可愛い寝顔を堪能させてもらった」だの、歯の浮くようなセリフを言いまくってるんですよね。
でも、フランス人だからいいの!
「実はあまり余裕がないのだ」とエッチでガッツいてる様でさえ、甘くてニヤニヤしちゃうの!!
えーと、失礼ながら、ストーリーに深みがあるとか、読み終えた後に心に強く何かが残ると言ったお話では無いのです。
ただ、読んでてすごく萌えるし、二人の恋愛を素直に楽しめて、結ばれるのが嬉しいお話と言いますか。
個人的には、こういうお話がめちゃくちゃ好きなのです。
内容です。
小さなビストロを開くと言う夢に向かい、フランスでの修行を決めた柊哉。
豪華客船での専属シェフ募集の話を紹介され、そこで働きながらフランスに向かう事にしたんですね。
しかし、船の所有者でフランス人大富豪であるリシャールは、柊哉の料理を全く褒めてくれなくてー・・・と言うものです。
で、リシャールの厳しい態度に落ち込みつつも、認めて貰おうと奮闘する主人公。
やがて、リシャールの厳しさの中にある優しさに気付くと、彼の為に美味しい料理を作り続けたいと思うようになり・・・と言う流れ。
まずこちら、柊哉ですが、幼い頃からの夢を真っ直ぐ追い続ける、頑張り屋で生真面目な受けになります。
で、そんな柊哉を専属シェフとして雇ったのが、豪華客船で世界中を旅するフランス人大富豪・リシャール。
厳しくも思いやりある青年でしょうか。
これ、序盤こそ、リシャールの印象って良くないんですよ。
こう、童顔の柊哉の事を見習いのぺーぺーと勘違いして、不機嫌な態度を見せる。
えーと、気難しそうな金持ちそのものって感じで。
ただ、ここから彼の印象がどんどん変わってゆくのが上手いと思うんですよね。
こちら、両視点で進むんですけど、実は柊哉の料理には個性と言うものが無く、リシャールにとってはそこまで魅力的では無かったんですね。
それでもリシャールは、柊哉の夢に向かって真っ直ぐ努力する姿に心を打たれ、成長してゆく彼を見守ってやりたい、協力してやりたいと雇う事に決めた。
まぁそんなワケで、柊哉を厳しくも丁寧に導いて行くー。
こう、リシャールからダメ出しだけじゃなくちょっとしたヒントなんかも貰いながら、主人公が料理人として一皮剥けようと奮闘する様が小気味良いのです。
個人的に、主人公が前向きに頑張るエピソードなんかが好きなんですよね。
またこれ、並行して、二人の恋愛が丁寧に進む所も良くて。
繰り返しになりますが、両視点なので読者には二人の気持ちが丸分かりなのです。
こう、シンガポールの港で迷子になった柊哉が、リシャールが見つけた途端にわんわん泣きながら抱きついてくるー。
普段は負けん気の強い柊哉の、そんな姿に強い庇護欲を覚えて狼狽えるリシャール。
みたいな、甘くて可愛いエピソードの数々に萌えまくっちゃうんですよ。
ああ、甘酸っぱいよ・・・っ!と。
ちなみにですね、最初こそ嫌なヤツに見えたリシャールですが、話が進むに連れ、溺愛系にどんどん変わって行きます。
これがまた、笑えて笑えて!
柊哉の可愛さに思わずキスをしてしまい、逃げられて深く落ち込んだり。
えーと、彼はフランス人だと言う設定のせいか、「何て愛らしいんだ!」とかやってても、すごく自然と言うかただただ楽しいのです。
や、普通ならキザ過ぎて浮いちゃうセリフなんかでも、彼のキャラのおかげ萌えるのがすごいよ!と。
いやまぁ、愛の国の人だからね!と。
と、そんな感じのお話でして、多少のスレ違い展開なんかはあるんですけど、ほぼほぼ甘くてゴージャスで可愛いラブストーリーに浸れると思います。
ところで、一つだけ気になる点ですけど。
自分のビストロを開く為、フランスで修行するという柊哉の夢はどうなったんですかね?
陵クミコ先生の挿絵目当てで購入。タイトル通り!なお話でしたが受けがあまりタイプではなかったので申し訳ないです、中立です‥先生すいません。ガレット等お料理の記載は楽しかったんですけど。ho○toさんで購入しましたがちゃんと挿絵あり、電子限定番外編ありでお得気分です。本編+朝ごはんの後の一発後日談+電子限定おまけ2P相当ほど+あとがき。
小さなビストロを開きたいという夢のため、高校卒業し料理人として働いていましたが、半月後にホテルを修行するべく辞め渡仏しようと考えている柊哉(しゅうや)。渡仏後のことは行ってから考えようと思っていましたが、職場の先輩から「船旅しているフランス人が専属シェフを探している」と聞き・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
マリー(攻め秘書、美人♀)、ニコル、ジョルジュ(同じ船で働く同僚)らいかな。
**以下、より内容に触れる感想
攻めのリシャール。巨大な海運会社の次男坊で、会社継ぐ必要なく、父親の遺産で投資運用で難なく生活できる人。頭いいんだろうけど、その凄さがカッコよい~というように伝わってこなくて、惚れる暇が無かったんです。最初っから「良いシェフが欲しいんだ!」と言って、幼く見える受けに尊大な態度なのもマイナス要素。悪い人じゃないので、好みの問題だと思います。
片や受け。攻めに「可愛い」と言われる小リス?小動物系?要素を持っているのかな。最初は攻めに「大人です!」と主張できる強さを持っているし、料理に関しては妥協しない姿勢は良いのですが、途中で泣いちゃうシーンがあってですね・・・
今回はなぜかダメでした、泣くなよ!独りでフランス行こうと思っていたぐらい度胸あるんちゃうんか!と思ってしまったのです。
リシャールからのあれやこれやリクエストで頑張る数々のお料理記載は良かったんですけどね・・明日はガレット作ろう!と思うぐらいガレット食べたくなったし。
やや尊大金持ちイケメンと頑張り屋シェフが気になる方でしたら。