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惚れさせてやるから覚悟しろ
dekiai kareshi to koiwazurai no kotori
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ある事件がきっかけでで中学から引きこもりになってしまった受けが家族からの応援と兄の友人からの助けで外に出ようとする話
表題作とSS「天使、のち堕天使」の2編になります。どちらも受け視点。
中学2年の時友人たちから受けた暴行未遂事件以降、外に出られなくなった観月光流(受け)。
実家が裕福で年の離れた末っ子である光流は家族に溺愛されているため、無理に外に出なくても大丈夫と言われています。
18歳になり、高卒認定資格も取ったけど結局大学には行けずこのままではいけないと思う日々を過ごしています。
ある日、光流が自身の経験を曲にして歌っていると聞いた兄の友人・明仁(攻め)が訪ねてきてCDを出さないかと打診してきます。
幼い時から世話になっている憧れの明仁に言われたこともあり、自分を変えたいと思っていた光流はその話に乗ることに。
CDの話が進むのと同時に明仁から告白され、自分の気持ちを自覚するまでのもだもだしたり、返事をするための勇気をためるのに頑張ったりと今までにないばたばたした日々を送ることになるのです。
仲の良かった友人から騙されて暴行されそうになり対人恐怖症になってしまった光流は本当に気の毒でした。
カウンセリングを受けても、信頼している家族と明仁以外(女性と子供は除く)とはろくに話もできないという重症でしたが、裕福で働かなくてもなんとかなる状況が前に進むのを阻んでいたのかもしれません。
顔だしNGでいいということ、家族以外で唯一心を許している大好きな明仁がこれから毎日側にいてくれるという魅力的な条件にやる気になった光流は大手プロダクションの大株主である明仁の祖父からも最大限のバックアップを受け前に進むことができるようになります。
お金に困ってないので何が何でも売れなければならないとういわけでもないのでのんびりしたものです。
途中、盗撮カメラマンにすっぱ抜かれたり、勇気をだして返事しようと思ったら知恵熱を出したり、変質者が現れたりとちょっとした事件は起こりますが、基本明仁におんぶにだっこ状態で守られているので、全体的には正体不明の歌手としての成功話だったと思います。
変質者が現れたショック療法で勢いを得て告白も無事終わり二人が恋人同士となりめでたしめでたし。
ただ、襲われたことで心に大きな傷を作ったとはいえ、とても恵まれた環境にいる光流なので読んでいてちょっと微妙な気持ちにはなりました。
そして、光流は中2から引きこもっていたうえ、家族全員に溺愛されていたためか精神年齢が中2で止まっている感じです。
家族も「天使天使」と子供に対するような扱いだし、読んでいても18歳とはとても思えず、どうにも光流が小学生くらいにみえてしまって、ちょっと萌えきれなかったようにかんじました。
後半のSSはプロモーションビデオ制作を担当してくれたカメラマンに懇願されてCMの天使役をやった後の話。
映像が出来上がり(当然後ろ姿のみ公開)、見せてもらいに行ったら、さすが天才カメラマン。明仁と恋人になった光流の変化を敏感に感じ取り「天使が堕天使になった!」と大騒ぎ。
堕天使も撮りたいと騒ぎ始め、光流天使が気に入った明仁に押される形で受けることになります。
明仁は喜んで天使の映像も公開用と非公開用の顔出しの分や未編集の分まで持ち帰り、光流の家族と一緒に大鑑賞会に。
恥ずかしすぎて自室に逃げる光流の話でした。
相変わらずの家族の溺愛具合で、未編集映像を何時間も見続ける彼らには驚きです。
嬉々として進める堕天使の企画はどういうものになるのかちょっと楽しみになりました。
せっかくなら、天使姿のイラストが見たかったです。
この作者様の話は基本悪人は結構な報復を受けるので留飲がさがります。
悪人があまり酷い目にあわないとどうにももやもやするのでそういう意味ではスカッとしました。
ただ、光流を襲った同級生3人がどうなったのかわからなかったので、彼らが反省するくらいは酷い目にあっているといいな