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honjitsu no gosougi
秋月こおさんという作家さんは漫画で読んだのが初めてで、一度小説も読んでみたいと思っていました。
この作品が初めて読んだこの作家さんの作品になります。
第一印象で思ったのは、結構あっさりしてるな、という感じでした。
何があっさりしてるかというと、主人公二人が結ばれた時の描写が(笑)。
普段もっとラブラブなのを読みなれているので、余計にそう思ったのかもしれません。
ただ、それよりも気になるのは『故ももんじい様ご葬儀』後日談での展開。
ほんとにどこまで英真が本気なのか・・・これで全く掴めなくなりました(笑)。
この後日談のせいで、主人公二人の仲が更に中途半端な感じになっているので、続編が出るのなら気になるところです。
葬儀屋さんを舞台にした幼なじみ同士の再会ラブです。
子供の時から汚い臭い悪ザルと嫌われていた受け様が
10年ぶりに地元に戻って来て、葬儀屋を営んでいる
攻め様の所へ、急きょ尼として手伝ってくれる事に
攻め様はその尼さんに一目ぼれしてしまう。
攻め様は受け様が幼なじみとは気が付いていないのです。
しかし、のちに解りびっくりするとともに戸惑いながらも
懐かしく思う攻め様、皆の嫌われ者だった受け様ですが
攻め様は子供の時から餌係として助けているのです。
そして受け様も攻め様だけには昔から猫をかぶっている
程懐いていたのです。
それが10年ぶりに再会した時は男と解っていても美形で・・・
そして攻め様は霊を見る事が出来るのですが受け様も
またそれ以上の能力があり、再会した当日疲れていた
受け様は淫乱な女性の霊に身体にのり移られ攻め様に
おそいかかるのですが、それを払うために攻め様は
受け様を犯す一歩手前までしてしまう。
そんな出会いから攻め様は受け様の事が気にかかり
二人で飲んだ夜に一線を越えてしまう。
攻め様は昔受け様を守ってやれなかったこともあり
今度こそ受け様を自分だけは信じて守ろうと・・・
受け様もホントは攻め様を昔から好きで現在も進行中
でも攻め様の迷惑にはなりたくなくて憎まれ口を言って
攻め様から離れようとしますが・・・
霊媒体質の人間がうじゃうじゃ出てくるコミカルな話で
葬儀屋が舞台なのに悲壮感がなくてちょっぴり切なくて
でも楽しいラブストーリーでした。
思わず昔行った恐山のイタコさんを思い出しました。
でもこんなイケメンのイタコさんは残念ながら
いませんでしたけど(笑)
英真の得体の知れなさがすごい……。
まぁ、ある意味素直、と言えば素直……なんですが。
そして、紘一はとにかく真面目で素直……でした。
まぁ、この組み合わせになった場合、確実に紘一が英真に一方的に振り回されるのが道理な訳で……
振り回されてました。
でもまぁ、それはさておき。
何ていうか、いろいろ矛盾が物語の中にちらほら見えていて……。
それが微妙に気になったかなー……。
紘一に関係なく、勝手に英真を引き込んでいながら、いざとなったら邪見にしてみたり……。
まぁ、親なんてそんなものなのかもしれないですけど……
そういう掌を返すみたいな行動って個人的にあんまり好きじゃないので、気になってしまいました。
それならいっそ、最初から「嫌いだ」って仕種を方々にちりばめていてくれた方が、よっぽどすっきりするんだけど……と。
まぁ、本編にはあまり関係ない話だし、個人的な問題なので、あんまり言いません。
そんな感じでちょっと個人的な評価は辛め……かもしれませんが、文章の好みの問題なので、他の人からしたら、全然、問題ないことかもしれません。
生きている以上、必ずお世話になることになる業界。数年前の映画「おくりびと」の関連業種でもあります。
不良だと噂の幼なじみが霊能者として地元に戻ってくるのですが、昔の面影今いずこというくらいの大美人に!
女の怨霊が取り付いたせいで身体の関係が出来てしまうのですが、美人な男なもんで、自分の気持ちが何なのか悩む紘一の苦悩っぷりがイイです。
また、陰ながら紘一に恋している経理担当氏の気持ちを紘一が知る日は来るのか?
話の終わり方が尻切れトンボに感じるので、是非続編を書いてもらいたいです^^
葬儀会社を舞台にしたコメディタッチのお話。
霊が見えてしまうお人好しの社長、霊媒体質で得体の知れない美貌の尼さん(男)、エクソシスト志望の男、やたら小うるさいけど頭のいい会計係などなど、クセのあるイケメンばかりが登場人物でした。
一度はまとまりかけたかに見えたカップルも、最後にはひっくり返されるような展開で…シリーズとしてまだまだ先は長いぞって感じでしたね。
ラブ面より、葬儀会社でのお仕事のほうに焦点を当てたかのようなストーリーなので、好き嫌いはあるかと思いますが、私は好きでした。くどくどしい恋心が描かれてる小説ばかり読んでると、逆に新鮮で。
人生の最後の最後の悲喜こもごもが凝縮されるのが、お葬式という場なんだよね。
続きが読みたいです。