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kagochou wa hana wo kou
そのタイトルと表紙に惹かれ迷うことなく手に取りました。
赤襦袢を纏った儚げな少年に心惹かれて・・・
内容もその表紙のままにとても切なく健気なお話でした。
遊郭で生まれ育った受けとそこに遊びに来た客。
受けは遊郭という希望を持つのはとても難しい世界で育ったせいか、そこから出ても望むものは本当に少なくて、その健気さが切なかったです。
ストーリーは王道なんですが、丁寧な描写と、大正時代というノスタルジックな時代設定が私の好みでした。
攻めは強引とも、暴君ともいえるタイプかなと最初は思ったのですが、徐々に受けを想っているのが露になってきて、もうすごく受けが好きなんだなぁ~と思って何度もニタニタしてしまいました。
とっても切ない展開があるので、切ない系、大正ロマン、遊郭モノがお好きな方にはお薦めです。
2008年にダリア文庫として出版された方にはショートストーリーも収録されているようですが、こちらの版には収録されていません。そのSSも気になる・・・(笑)。