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kaze wa namaiki
全体的にストーリーにタメが足りなくて、置いてきぼりにされた感じでした。
バイクにまたがってのエッチは、微妙な気分になりました。てゆかイラスト見て吹いてしまいました。これはないだろ!と思って。そこでする必然性が感じられなくて。
怪我をしてバイクに乗れなくなったレーサー同士がまた復帰するまでの話です。
受けはツンデレな若者で、攻めは三十路。
衝突しあいながら、再び夢を追いかけはじめる――あらすじそのものは悪くないんだけどなァ…。
おもしろくなりそうな手前でストーリーが展開して、そのまま、終わってしまう残念感が漂う一作。量産作家さんだと、こういうのも時にはあるのもしょうがないのかな、と思うんですが、残念。
元カリスマレーサーの亮輔は現在は引退してカフェを営んでいる。
そんな彼の元にある日先輩レーサーの息子で、現役レーサーの賢がやってくる。
レースで転倒し、バイクに乗ることを恐れるようになった賢は鬱屈していて、なにかと我が儘で生意気だった。
始めは賢をもてあましていた亮輔だが、次第にその我が儘の裏に隠された素直さやかわいらしさに惹かれていくが……
事故でバイクを降りた元カリスマレーサー×我が儘で生意気な天才レーサー(トラウマ持ち)
大人×子供な二人の関係性にはだいぶ萌えた。
わがままだけど時々かわいい受にはきゅんとする。
攻の亮輔もいいかんじにおっさんです。
ところどころに都合の良すぎるBLマジック(気持ちを確かめ合ったらとりあえずエロ突入とか)は見られますが、まあこの程度なら問題ないかと。
ただね、いくらレーサー×レーサだからってバイクプレイはどうだろう。
……うん。
まさかのカミングアウトにはびっくりしたけれど、父親がただの悪人じゃなくて、そのあたりの葛藤をちゃんと書いてくれているのには好感が持てます。
最後にゆるされてしまったのには驚きましたが。
さらりと読めるBLです。
バイクレースの世界感とかもしっかり描かれていて、職業小説としてのBLという面でも良作かと。