お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ヤクザ&神父様という事で、汚れを許されない聖職者が、汚れたヤクザに抱かれしまい、罪深き事だと思いながらも、その快楽に感じ落ちていってしまう…というエロテックなお話でした。
ただ、罪悪感がテーマになっていくんですけど、思ったよりは、せつなさや危機感を感じさせるのとは少し違い、どちらかというと甘ったるく、さらりと読める作品でした。
内容はヤクザ•八木沢(36歳)×神父•真紀(28歳)のお話。
恩人で兄貴分だった男を殺してしまった八木沼は、その足で教会に懺悔にきていて、そこに現れた、神父の真紀に救いを求めてHをしてしまいます。
それから三年後、自首をして罪を償なった八木沼は再び協会に現れます。
真紀の事が忘れられず、カラダだけでなく心もすべて欲しい…と愛の告白をしてきます。
その真撃な想いを伝えるため、ミサに足げに通ってくるようになります。
心揺れながらも聖職者の立場‼ なかなか答えを聞かせてくれない真紀を、深い愛情と快楽でおとそうと監禁までして、熱く甘く抱き続けます。
そして、ヤクザのいざこざが起こり、命を狙われた八木沼は深い傷をおい、その身体を引きずり、真紀に会いに教会にきます。
八木沼が死んでしまうかもと恐怖に震う真紀は、やっと愛の告白を…
とても、ドラマチックなパッピーエンドのようですけど、
真紀にその一言を言わせたいがために、用意周到にやってきていたっていうオチは、なんというか苦笑いでした。八木沼らしいといえばそうなんですけどね(笑)
医者の話では、本当生命の危機だったんらしいんですけど、真紀としたらやや騙され感はあって複雑なんです(笑)
この事件のおかげで、神父様は差別なく皆に優しい…本当にマリア様の様な人だと、街の人には感激され、
八木沼の事も、もともと足げにミサに通ってたこともあり、本当に信仰深いヤクザさんだといい様に解釈されます。
決して許されない関係だけれど、神に仕えひたすら従順に祈り続けていくだけだと…開き直り感も否めませんでしたが、二人は一緒に地獄までいく覚悟がある位、深い愛情で結ばれているという所では、萌ポイントでした。
八木沼は、人情味あはふれるヤクザで、弱さも罪の意識も自覚していて、それゆえ真紀に救いを求める姿も嫌ではなかったですし、その八木沼の弱さと闇にひかれていく真紀の葛藤も良かったです。
ただ、多少エロに走りすぎていて、展開が急すぎるのは気になったかなあと!
最後に攻め視点のお話があるんですけど、
そこで三年前の事件の真相が分かります。
もう少し前に分かっていた方が、八木沼の心情も伝わりやすく、無理矢理すぎる展開にはならなかったのでは⁉と残念でした。
八木沼の手術にたまたま居合わせた、真紀の兄で、医者の美幸のお話が一冊出版されているそうです。
そのお話は読んだ事がないんですけど、お相手がこれまたヤクザで年下攻めのよう…気になるので読んでみたいなあと思っています。
善と悪にゆれ動きながら、人間らしい恋愛模様が読める作品でした。エロもたっぷりなので濃厚がお好きな方にはオススメです。
神父とヤクザの背徳の関係という設定萌えな作品…なんだけど、その設定が生かしきれておらず、陳腐な仕上がりになっていたように思います。
最初は良かったです。兄貴分を殺し、救いを求めてやってきた教会で、美貌の神父に出会ったヤクザ。で、すがりつくようにその神父の身体を求める。嵐のような一夜が明けて、ヤクザは自首をする。
ヤクザのギリギリの心情、彼のその気持ちに応えるため罪だと知りつつも彼の愛撫を受け入れる神父。切羽詰まった状況だからこそ超えられた禁忌の壁。
でも、ここが物語のクライマックスでした。
三年後に再会してからのエロエロ展開にはゲンナリしました。
禁忌を超える切実さについては、文章中では繰り返し説明されるんですが、それが実感としてまったく伝わってこなかったです。文章でしつこく語るよりも、なんらかのエピソードをひとつ挿入してくれれば良かったのになと思いました。
攻めのヤクザに、我慢強さというか「神父の立場を思いやる気持ち」みたいなものが欲しかったなァ。そういう気持ちはあるんですけど、それも文章で繰り返し語られるだけで、実感として伝わってこないっていうか。
また、神父の受けが、実の兄やら過去の女性やらに対してしょーもない焼きもちの焼き方をするので、そこにもゲンナリしました。
腹に銃弾受けてるシーンなんかでも、切実さを感じなかったしなァ…。
続編のSSに至っては、神父服のままでのセックス。
「罪におののく恋人を傷つけてしまう…」みたいな心配を本気でしてるんなら、そういうのはやめようや…と思いました。
「禁忌萌え!神父服萌え!罪におののく恋人の姿に萌える!」みたいな鬼畜な性格な攻めにしてくれてたら、気にならなかったんだけどなァ。
設定と最初ほうのストーリー展開にそそられただけに、なんか残念です。
八木沢達郎(ヤクザ 人を殺めた夜真紀と出会う)×刈谷真紀(神父 ドイツ人とのハーフ)
3年前。ヤクザの八木沢は世話になった兄貴分を殺した事で自分もケガを負い、教会の神父である真紀に助けを求めます。手当を受け話を聞いてもらったことで落ち着いてきた八木沢は、翌日警察に自首をするから今夜一晩苦しみから救ってほしいと、嫌がる真紀に強引に触れ身体を繋げてしまいます。そして3年後、出所した八木沢が教会を訪れ真紀と再会します。
神父なのに強引に快楽を覚え込まされいつしかそれに溺れてしまい…、というタブーな状況が読みどころの作品で、実際真紀はその思いに捕われ八木沢との関係に苦悩するのですが、ヤクザの八木沢が関西弁のどこか飄々としたキャラだったせいか、あらすじから抱いた印象ほどは重くなくどちらかと言えば読みやすいぐらいでした。
身体は許しているのに、なかなか自分の気持ちを認めようとしない真紀ですが、敵対するヤクザに狙われた八木沢が命の危機に瀕したことで、ようやく身も心も八木沢のものになると口にします。結構あっけなくしかもくっついてみれば随分ほのぼのしちゃって…なんて思っていたのですが、本編後の出来事が書かれた八木沢視点の短編「甘き罪の褥」を読むと、八木沢もヤクザの抗争に巻き込まれいずれどうなるか分からないと匂わせるような部分があって、甘いだけではなく苦さも感じさせてくれたところがアクセントになっていて印象深かったです。
ちなみにラストでちょこっと登場している真紀の兄が主役の作品(「高慢な天使の僕」)もあり、そちらの短編では八木沢×真紀も登場しています。