条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
one room angel
原作既読です。
はらだ先生の作品ってバラエティーに富んでて、こちらはエロなしですが、ストーリーに力があるので引き込まれます。
杉田さんも蒼井さんもBLCDで聴くのは初めてでしたが、二人の掛け合いが淡々としてるけど、時々ウィットに富んでてクスっとする、聞いてて楽しいCDでした。
原作既読の方はもう最後もご存じだと思うのですが、最後の場面は天使の蒼井さんだけの声verと、杉田さん演じる幸紀との掛け合いverがあって幸紀の声というかセリフは入りは電子限定だったような。
2つのパターンが音声で収録されてたのが良かったです。
幸紀のちょっと何事もやる気なさげな感じが、こういう人いそーって思わせてくれる杉田さん、さすがです。
蒼井さんの天使もかわいくって、でも時々生意気だったり辛辣だったりするの和みます。
BLCD を聞いてもう十数年になりますが、こんなに吐きそうになりながら聞いたのは初めてです。
というのも、私は平素より蒼井翔太さんの大ファンなので、CD 化発表後初めて原作を読んだとき、様々なシーンのオンパレードに、発売前から本当に要らぬ心配をぐるぐるしてしまいした。
今回発売日にパソコンの危篤に巻き込まれ、ようやく聞きおわりましたのでレビューいたします。
まず、声とキャラクターのイメージですが、とても合っていました。
天使は中学生の男の子なので、蒼井翔太さんの高い声がリアルな学生感を出していて自然です。
幸紀さんは杉田さんですが、原作の生活感あふれる男性を良い意味で二次元感割り増しにしていて、聞きやすかったです。
原作ではあまりに暗くて苦しくて、ストーリーを楽しめなかったのですが、音声化で惚れ直せました。
このドラマCD の魅力は、感情のリアルさだと思います。
特典フリートークでもお話が出ましたが、蒼井さんは過去かなりいじめにあって辛い時期を経験されていた事もあり、天使にかなり感情移入できたとのことです。
いじめ、人の醜い感情で引き起こされる理不尽、単純でない世の中。
つらい経験というものが、こうして活かされていることにも、ファンとしては感慨深いです。
感情移入もただ、かわいそうとかいう単純ではなく、死を思い浮かべたりするほどの重く辛い気持ちを共感しているというか、その苦しさがどんな気持ちで死を願い、死んでもなお責められることの理不尽さまでもを、心から同苦しているような演技でした。
特に天使前の、たかしくんの飛び降りる寸前の声は本当にリアルで、これ以上は生きることができないと感情を切っている人間の声に聞こえました。
だからこそ、理不尽さで溢れかえる世の中で、この二人の短期間の触れ合いの『奇跡さ』が音声化でとても際立ちました。
二人がお互いの苦しさより、欲しかった『誰かに満たされ大切にされ、愛してもらう』という感情を分け合う奇跡の時間。
ラストの、『飛べそうだな』は、私の頭の中での解釈の音と違っていて、なるほどと唸りました。幸紀さんへの『もう大丈夫そうだね、お互い』に聞こえてしまって。
いつも声優さんは皆さん本当に素晴らしいですが、自殺し天使になった男の子を蒼井翔太さんのリアルな演技で聞けて、なんとも言えない気持ちになりました。
苦しいけど、幸せとはなんなのか考えさせられます。
ラストの二つのトラックは、原作の通り2
パターンをそのまま音声化してあります。
天使の咳払いがなんともかわいくて、幸せなやりとりです。
このジャンルでは新しい蒼井翔太さんですが、みごとに当たり役だと思えます。
フリートークでの二人の掛け合いがまた笑えるので、そちらもぜひ。
スカートめくり…なんか、意外でした(笑)