風呂敷
shinsou no omega ouji to dorei no ou
本編後、ロランとキリルのお話です。
愛するロランとの待望の第一子、「キラン」(妊娠判明直後に二人で命名済み)を授かったキリル。
普段は気丈なキリルですが、連日つわりがひどく、心配してくれるロランにも「フーフー毛を逆立てた手負いの猫のよう」に突っかかってしまいます。
そんなキリルを優しくなだめ、自分になら何を言っても良いと受け止めてくれるロラン。
(ロラン、本編でのツンデレっぷりからよくぞここまで…!!)
ロランは、八つ当たりしてしまったことにシュンとするキリルを抱き寄せ、胎教のためにお腹のキランを安心させるようなやりとりをしよう、と提案してくれます。
そしてキリルをどんなに大切に想っているか愛を語ってくれるのですが…
二人の会話のテンポって楽しくて、ロランが大真面目に言ったことに、キリルがくすっとしながらさり気なくツッコんで、さらに大真面目に答えるロラン…という感じで、
ロランは面白いことを言ったつもりは全くないのですが、いつの間にか隣でキリルが明るい笑い声を上げていて、まぁキリルが笑顔になれるなら良いか、とロランも幸せそうなんです。
何気ない会話でも相手を心から笑顔にできるって、とても素敵ですね…。
読んでいて胸が温かくなり、幸せのお裾分けをもらえました。
なんだこれは!
本編よりも萌えさせていただきました(´>///<`)
小林先生はよく妊婦(夫)とその夫の気持ちがよくわかってらっしゃいますね^^
つわりで夫に当たる妻と、狼狽る夫ーー
とてもリアルで、〝そうだそうだ〟とキリルの気持ちに寄り添ってしまいました。
そして、当たられるロランが理想の夫そのもの!
あんなに傲慢だったのに、やっぱり尻に敷かれてるじゃないか(笑)
揉めてしまった事で、キランを安心させようと触れ合う二人ーー
「いつどんなときも、この世の誰よりもおまえを愛している」と言うロランに対し、キランが〝二番目〟だとがっかりしてしまうのでは?というキリル。
少し言いよどみながら、「ほんの僅差だし」と言うロランがもはや可愛すぎて愛しい(*//艸//)♡
いい夫婦になったし、これからはいい両親になっていくんだろうなと思わせる、とても優しいお話でした。
本品は『深窓のオメガ王子と奴隷の王』のフェア書店特典ペーパーです。
本編後、ロラン視点よりで妊娠したキリルのお話になります。
公務を終えたキリルの部屋を大訪ったロランは、キリルの苦しげな呻き
声に出迎えられます。
心配したロランの「大丈夫か」との問いに、いつものキリルなら気丈な
笑みで応えるのですが、悪阻がひどすぎてロランの「大丈夫か」という
問さえもお気軽な他人ごとにしか聞こえません。
涙目で「不公平だ」というキリルはフーフーと気を逆立てた手負いの猫
のようです。ロランはそっとと乗せを撫でながら、代われるものなら代
わってやりたいくらいし、ずっと続くわけでもないのだからと宥めよう
とします。
しかし、キリルは悪阻になったこともないロランの言葉は、今の状態を
たいしたことではないと言われたようでさらに腹が立ってしまい・・・
B5版版(書店により版違い)片面で、悪阻に苦しむキリルにロランが八つ
当たりされるお話です♪
ロランは何を言っても気に障るらしく突っかかる相手を抱き寄せ、背中
をあやすようにトントンと叩いて慰めました。するとキリルも徐々に
落ち着き、自分の態度の悪さを謝ります。
ロランは文句を言う事でキリルの気が晴れるなら何でも言えといいます
が、親が揉めているような様子を利かせるのは胎教に悪いからと安心さ
せるようなやりとりをしようと提案します。
「どんなキリルもこの世の誰より愛している」というロランにキリルは
ちょっぴり悪戯っぽく「キランが『二番目なのか』とがっかりしてしま
うのでは」と言われてちょっと詰まってしまいますが、ほんの僅差だし、
両親の仲がいいのが一番だと言い切り、キリルも笑顔になる
・・・という典雅ぶしが良く効いたテンポとノリの良い会話が絶妙な後日談
でした (^O^)/
本編では寡黙過ぎたロランですが、キリルのために細やかな心配りをする
とっても素敵な旦那様になって、キリルもポンポン言い返せるくらいロラ
ンを頼っているのが判るほのぼの&ラブラブSSでした♪
妊娠して体調が悪くてロランに八つ当たりをするキリルのお話でした。
2人が両思いになってからが短かったのでSSで読めて良かったです。
想いが通じて番になってからは、キリルへの愛情を隠そうとしないロランが良いです。
どんなに悪態をつかれようが、理不尽に責められようがキリルの事が大好き過ぎて許してました。
お腹の子を2人の名前からキランと呼んでいて、優しくキリルを宥める姿はロランの本来の姿なのだと思いました。
溺愛攻めで胃がもたれそうなほど甘かったです。