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1つ目は、化け猫騒動に巻き込まれた育生と国立の話。
相変わらず、恐いのがダメダメな育生が、一生懸命、一人で騒いでる感じの話でした。
オチも何となく、予想のついてる範囲内だったので、あんまりー……って感じですかね。
それよりも個人的には、2つ目のずーっと、脇役として出てきてたけど、はたして、どこまで進んでるのかどうか、さっぱりわからなかった「岡野&桂」のことが書いてある話の方が、個人的にはとっても好みでした。
まぁ、でも、これも桂の過去の話になるので、この話を書いておいて、これから2人がどうなっていくのか……という、伏線でしかないと思うんですけどね。
それでも、桂の少し痛い過去がわかって、桂に感情移入できるようになって、おもしろくなりました。
それともう一つ。
岡野は意外と、本命は「大切に大切に」しがちなタイプなんだなー……ってのもよくわかりました。
作者さんも岡野もそうなんですけど、無理に桂を子供のままにしておき過ぎじゃないかなー? という気がしなくもない。
桂は、内側になかなかにブラックな面も持ち合わせているみたいだから、意外としたたかなんじゃないかなー? って、思うのは私だけですかね?
なんか、ちょっとそこだけアンバランスかなー、と。
まぁ、結論としては、これからの岡野さんに期待! というところでしょうか。
シリーズを読んだことのある人は、2人の関係がはっきりするので、読んでしまうことはおすすめしておきますー。
とりあえずこれにて『国立&育美』シリーズの
最終巻となっている訳でございますが……
正直生殺しな気分です。
伏線は凡そ回収できている筈ですので、最後の
締めが欲しいですね。
同時収録作は主人公達に寄り添っていたカップル達の
決め話。こっちは綺麗に締まっています。