ぎが
木原音瀬・名倉和希・杉原理生によるオヤジ受け本第2弾の2冊目。
主人公についてのお題は1冊目のレビューを参照されたい。
木原氏の『ラブ&キャッチ2』は、やはりもって付き合いに全く乗り気でない若者と、彼に好意を持たれていると勘違いしたために前向きに交際を検討するハゲパンオヤジの噛みあわなさ全開のまま進行する。
前作同様未完だが、オヤジが受けだと気づいている読み手にすれば、今作の結末はなかなかの衝撃と思われる。
名倉氏の『黒い悪魔は天使のごとく2』は、ご本人のコメント「ついに二人はバカップルに」に違わぬ内容。
前作では戸惑うばかりであったハゲデブオヤジがいつしか若者に夢中になっていき、ついに結ばれるまでの話(そう、前回も3作中一番H描写は濃かったものの、実は最後まで行ってはいなかったのである)。
杉原氏の『夜には月を見上げて2』は、ご本人のコメント「苦しい時の攻め視点で」とあるように今回も難産だった模様だが、前作では感情のあまり読めなかった攻めの気持ちがよくわかるとともに、新キャラ(攻めの先輩かつゲイ)の存在により逆に互いの勘違いが明らかになり、おだやかな幸せに向かう展開となっている(ハゲだけど)。