- 著者
- ジェームズ・ウェルカー
- 媒体
- 小説
- 出版社
- 青土社
- レーベル
- 発売日
- 価格
- ¥2,400(税抜)
- ISBN
- 9784791772254
あらすじ
アジアではBLが独自の変容を遂げ、大きな社会的影響力を持っていた。
BL分析から見えるアジアの現状と日本の特異性―――
世界のBL、LGBT(Q)、マンガ研究の第一人者たちがいま解き明かす。
【目次】
序章ボーイズラブ(BL)とそのアジアにおける変容・変貌・変化
ジェームズ・ウェルカー
第I部BLの意味と欲望
BLとスラッシュのはざまで
現代中国の「耽美」フィクション、文化越境的媒介、変化するジェンダー規範
シュウ・ヤンルイ&ヤン・リン
フェミニズムの時代、BLの意味を問い直す
2010年代韓国のインターネットにおける脱BL言説をめぐって
キム・ヒョジン
「腐男子になる」欲望
東アジアにおける異性愛男性BLファン比較研究
長池一美
日本のBL
その特徴に注目して
守如子
神話からゲーム、そしてホモエロティック・フィクションへ
中国、日本と台湾の「真・三國無双」BL同人誌
齋藤朝子パトリシア
『おっさんずラブ』という分岐点
藤本由香里
東京・新宿のゲイ・シーンにおける出会いと「多様性」
トレンドな出会いの空間に着目して
石田仁
第II部LGBT(Q)とBL
憧れの世界を読み取る
一時滞在の中国人ゲイに対する「希望のよりどころ」としてのBL
トーマス・ボーディネット
ゲイ「ファン」の「ファン」
想像と存在のはざまから立ち上がるタイのボーイズラブ
カン=グエン・ビュンジュ・ドレッジ
抑圧か革命か<? br> 同性婚合法化運動に対する台湾のBLファンコミュニティの反応
ワン・ペイティ
Desi Desu(インド人デス)
インドの都市部における性、セクシュアリティ、BL消費
ラクシュミ・メノン
不調和な情熱
インドネシアにおけるボーイズラブ・ファンの
アイデンティティ交渉とLGBTに向けるまなざし
ギタ・プラムディタ・プラメスワリ
あとがき
ラブ&エロの「やさしい世界」のクィアな欲望
堀あきこ