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amai yoru ni yobarete
映画配給会社の宣伝プロデューサーで目利きのある攻め・耀と、イタリア語通訳専門の美人受け・秋耶。
耀がヒットを狙って力を入れているイタリア映画の子役スターの来日PRの為に、秋耶を通訳に抜擢したのをきっかけにして話が進んでいく。
実はこの二人、初顔合わせではなく一夜限りの行きずりの関係から三年ぶりの再会だった。
その時の相手を忘れられなかった耀が懸命に秋耶を探し出して再会に漕ぎつけたという経緯だ。
前半は行きずりの出会いのきっかけにもなった秋耶のトラウマの告白を中心にして両想いに至るまでの過程が、後半は当て馬が絡んできて二人の感情に揺さぶりをかける展開でしっかりとした話の作りになっている。
仕事描写も登場人物の心情描写もしっかりしていてバランスの取れた内容なのは確かで、個人的な好き要素が揃っているというのに、…何故だか萌えで舞い上がれないのが残念。
多分、パズルのピースがピタリと当てはまるようにふとしたきっかけで一気に萌え上がりそうな気がする話なのだけどなぁ…。
話やキャラクターに感情移入できないもどかしさというか、するりと入り込んで自分なりに話を消化するきっかけが掴めなかったというか…。
特にこの部分を掘り下げて読んでみたいという要望が湧かないだよなぁ。
もしかしたら、前半の話の鍵となっている映画のストーリーと二人の心情がリンクしているのを理解できたら個人的に萌え萌えにはまる事ができたかも知れない。