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ai to yokubou no money game
作家さんの新作発表
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投資ファンド『ワールドトレーディング』の代表オーナー・滝沢歩の元には、現在、いきなりアメリカから帰国した十二歳年下の幼馴染み北原幹久に自宅に居候を決め込まれいた。幹久は、歩が幹久が赤ん坊の頃から、まるで親のように面倒を見ていた子供だった。その後、父親が迎えに来て、幹久がアメリカへと行く事になり、離れ離れになった二人だったが、再び日本に戻ってきた幹久は、男らしく精悍に成長していた。おまけに歩に向って愛情を示してくるようになっていて、歩は戸惑いを隠せずにいた。
幹久が「仕事を見つけるまで」という約束で始まった二人の同居生活は、何とか順調にいっていたが、ある日、歩が自分を慰めているところを幹久に見られ、歩の過去に男の恋人がいたことを知った幹久に、歩が強引に抱かれてしまったことで、歯車が狂いはじめる。
翌日、部屋を出て行った幹久に加え、歩は怜悧な頭脳と才能、完璧な美貌を武器にして、業界での地位を確立し、順調に業績を伸ばしていたはずの仕事にも暗雲が立ち込め始める。
どうやらそれには、歩の過去の男が関係しているようで――。
歩は、幹久が出て行ってしまったことにショックを受けたことで、ようやく自分の気持ちに気がつく。
そして、歩に会社を押し付けるようにして、政治家に転身した歩の過去の男は、とんでもない野望の持ち主で。
歩の立ち上げた会社も、歩の会社の客も、実は歩の過去の男がいいように利用しようとしたもので、また歩自身も利用されるためのものだった……という話でした。
結局、最後は歩が自分の気持ちが、幼かった幹久に本当の自分を知られるのが嫌で、きれいな思い出のままにしておきたくて、気持ちにブレーキをかけていた……という話なんですよね。
気持ちはわからなくもないです。
思い出って、思い出のままの方が綺麗なんですもんね。
でも、幹久からしてみたら、綺麗事で済まされたら、たまらないですよね(苦笑)本気なんだもん。
それにしても、本気を出した歩はかなりエロイので、その辺りだけ注意した方がいいかもしれません。
四谷さんの作品を読むのはこの作品が初めてです。
亜樹良さんの表紙となんとなく懐かしい雰囲気のタイトルにつられて手に取りました。
中身は表紙から受けていた印象とはかなり違う気がしましたが、いかにもメロドラマ風の展開は予想通りでした。
主人公2人は子供の時は家が近所で、12才の年の差がありながら歩が幹久の面倒をよく見たとてもいい幼馴染だったのですが、突然現れた幹久の実の父親によって幹久はアメリカへと旅立ちます。
メインストーリーは幹久が20才、歩が32才で社長という立場になってからで、仕事では優秀な歩とワンコな幹久の一見ほのぼのとしたやり取りに萌を感じました。
経済界のトップの人達と取り引きするような立場なので、ちょっとセレブな雰囲気もあります。
ただ気になったのは歩の態度で、自分に都合のいいように幹久を扱っているように感じられたことです。
とても一途な幹久がかなり可哀想だなと思うところが所々にあったのと、歩の魅力がそれ程感じられなかったのが今一つこの物語に入っていけなかった要因かなと思いました。
亜樹良さんの絵はとても男らしくて素敵なのですが、結構ワンコな幹久のイメージが私の中にはあって、亜樹良さんの絵柄はちょっとそれよりはカッコ良すぎるかなと思いました(笑)。