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イアソンの呪縛から解放されて、スラムで怠惰な日々を過ごすリキにその日々を打ち壊すような出来事が起こる。
それは、同棲相手のガイが、キリエに連れられたまま行方不明になってしまったのだ。
実は、呪縛から逃れられたと思っていたのはリキだけで、イアソンは決してリキを本当に手放そうとは思っていなかった。
リキを手放したのは、一時の休息をリキに与えるため。
そして、再びリキを手中に入れるためにイアソンが動き出す。
その第一歩が、ガイを捕らえること。
ガイがイアソンに捕まえられたと知ったリキは、自分のプライドとガイとを天秤にかけなければならないハメになる。
イアソンに再び会わなければならないということは、再びイアソンに捕らえられることを意味していて、それはリキのプライドを捨てるに等しい行為だった。
どちらも受け入れられず、煩悶するリキだったが……。
一方、ガイをイアソンに売り、大金を手にしたキリエは、自らが育ったガーデンへと訪れることで、自身の成功を見せ付けようとした。
ところが、ガーデンに入るのにはとんでもなくめんどくさい手続きが必要で、そのことにキリエは疑問を持つ。
ガーデンを支配する一族の息子をたらしこみ、その秘密を探ろうとするキリエ――。
という感じの話でした。
徐々に、ミダスの全体像が明らかになり、この国がどういうシステムで動いているのかまでわかってきたこの巻。
そして、イアソンのリキに対する想いの深さも再確認。
さらに、これで大体、過去に何が起こって今のこの状況になっているのか、ピースが大分埋まってきました。
ただ、リキの過去についてはまだまだ欠けているピースがたくさんありますが、それもおいおい……かな?
いよいよ未来に向かって物語が動き出したので、これからどうなっていくのかとっても楽しみです。