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ハイスペックな夜神×プライド激高な夢神の、攻×攻的に攻防戦!
yurugami yumegami
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「神x神」シリーズの7作目。
本シリーズは、先祖が神に連なる家系の子孫同士が…というパターンで展開しますが、シリーズの作品全てがそれぞれ独立しているので、他作品を読んでなくても大丈夫です。
そして、このシリーズ作品は総じて「年下のネガティブ受けが、強い年上攻めに溺愛される」というパターンが見受けられるのですが、本作もそれに倣った展開となっています。
本作は、攻めの統夜が中学に上がる時あたりに、お前は「夜の神」の継承者だ、と告げられるところから始まります。
しかも、自分の力を最大限発揮するには「夢の神」たる片割れが必要なのだ…と言われ。本人は何の事やら納得もできずでしたが…
さて、視点は受けの啓夢(ひろむ)に移ります。
啓夢は、町のフリー夢占い師として、口コミでやってくる若い子たちの不安を取り除いている。
実は、彼の肩には「相棒」の「獏」が憑いていて、相談者の悪夢を喰っていた…
そこにいきなり統夜が現れて、お前は俺の片割れだ、と。
だから手を組んで稼がないか?と。
稼ぎの話ならなぜ初対面でキスする?
はじめっからなんか混同してるんだよね…統夜にゲイ設定ありませんよ。
外見は完全ヤクザの統夜の本業は何と弁護士。そして彼の秘められた能力は、目を合わせた相手を五秒で眠らせる事ができる。しかしその相手は眠ると必ず悪夢を見る…
だから夢喰いのできる啓夢と組みたい、と。
実際組んでみると、顧客の見る悪夢は啓夢に移り、啓夢がうなされるのです。
そんな時、ある女性の相談。
いつも通り組になっての悪夢喰い。ところが彼女の夢は淫夢。うなされる啓夢は夢の中で何かに身体中まさぐられ。
思わず助けを求めると統夜は手で啓夢の快楽を解放する…啓夢はその事が屈辱でもあり忘れられない快感でもあり。
統夜は十分優しいんですよ。でも啓夢はかなり強情で、なかなかほだされません。
終盤、啓夢の祖父という本家のようなものが出てきて一波乱あり、統夜と強く結びつく展開となります。
統夜は欲しいものは同性でも子供でもモノにする、という言葉一つで啓夢を抱きますが、ゲイ設定のない2人が結局寝るまでいくというBLドリーム、また結局啓夢の母親が何を恐れて逃げていたのかなど、詰めの甘さが少々気になる。
続く「獏は戀の夢を喰うか」ではすっかりラブラブの統夜と啓夢。
統夜のパーフェクト秘書・星川は本当は統夜が好きだった?俄然星川が気になりました。
本シリーズは神の力を継ぐ者達の恋物語で
今回は夜神の後継者の弁護士と悪夢を祓う夢神の後継者のお話です。
攻様の伴侶として求められた受様が己の資質と恋を認めるまでと
獏視点の本編裏事情を絡めた後日談を収録。
受様は父を知らず、占い師の母について地方を転々とする暮しで高
校までは何とか卒業します。半年前に母の病が見つかり、3ケ月前
に闘病の末に母が亡くなるとその日暮しがしやすそうな都会に出る
決意をします。
受様は住所不定無職ですが、母から見よう見まねで覚えた占いと、
悪夢を喰らう相方「獏」の力で悪夢払い等をして日銭を稼いでいま
した。
夜の店で働く女性たちの口コミでホストの男性客もチラホラと増えて
きたある日、予約客の待ち時間で女子学生相手のアドバイスをしてい
たファーストフード店で、濃紺スーツに黒のトレンチコート、濃いサ
ングラスをかけた男に声を掛けられます。
最近荒稼ぎをしている悪夢を祓う占い師ってのはお前だな
見た目はもろヤクザ、傲慢な口調な上に受様の待っている予約客が
その男だったのです。この男が今回の攻様になります♪
攻様は受様の肩に乗っている相方も見えている様で、得体が知れず
目的が判らなず気味が悪いのですが、普段なら反対しそうな相方は
怪しげな男の正体に心当たりがあるようです。
渋々ながらも従った受様は黒塗りの高級国産車に導かれ、ますます
攻様ヤクザ説を募らせます。車内で攻様は受様のやり方が下手過ぎる、
攻様と手を組めば単独でフラフラするより危険もなく効率よく稼げる
ぞと誘いかけられます。
受様には攻様の話こそ胡散臭い以外の何物でもありません。攻様は
そんな受様の態度を懸命だと言いながらも、嫌とは言えないはずだ
と迫るのです。
おまえは、かつて・・・俺と同じものだった。片割れだ。
視線で受様を縫い留めた攻様は端正な顔を寄せてきて、受様の唇に
自らのそれを重ねてきます。嫌がらせかと逃げる受様をさらにデー
プなキスで縫い留めた攻様でしたが、さらに意味深な言葉を残して
去っていきます。
果たして攻様の正体と受様を狙う目的とは!?
そして攻様にロックオンされた受様の未来とは!?
本シリーズは神様の末裔たちが出会って恋をするシリーズで、毎回
神様の資質を持った2人がスッタモンダを楽しむシリーズです。本
作で7作目となりますが、既刊カプが絡まないため、どの巻からで
も読み始められる単巻読切なのでとても読みやすいシリーズです♪
作家買いなので、毎回あらすじも読まずに買って読み始めますけど
組み合わせとしては3作目の「武神×刀神」に近い属神系で受様が
使役する獏が受様よりも攻様に従って受様がジタバタするのも面白
かったです。
受様は攻様の正体に思い至ったらしい相方から、攻様が夜を統べる
神を「夜神」だと聞かされます。出会った時に昔から他人の夢を覗
き見る事ができ、髪や爪で悪夢を退けられる受様は「夢神」だと
聞かされていたので、あり得ないとは笑い飛ばせませんが、信じら
れないし、受け入れたくもありません。
元々攻様の血統に受け継がれていた夜神は夢を操る力を有していた
ものの、継承者が双子で生まれた為に能力が分かれたというのです。
主体は夜神であり、受様や受様の相方が攻様に従うのも当然だとま
で言われても納得はいきません。
それでも再び受様に接触してきた攻様が自分の片割れとして受様を
探していた事、15年前に夜の街でニアミスしている事、そして手首
に対になる月の形の痣をもつ事、そして攻様の力を知らされます。
攻様は目を合わせた相手を即眠らせられますが、その相手は必ず悪
夢を見てしまうと言うのです。メカニズムは判らないまでも攻様は
自分が眠らせた相手の悪夢を受様と相棒が払う=手を組む事を提案
してくるのです。
攻様は宿なしの受様を都内一等地に立つセキュリティ対策の整った
純和風建築一戸建てに住まわせて攻様の持ち込む仕事をさせるよう
になります。
攻様は客の深層心理に潜む恐怖を悪夢という形にして受様の相方獏
が喰う事で、客は夢も見ない極上の眠りを体験する事で対価を払い
ます。受様にはその3分の1が支払われますが、ぼったくりにしか思
えない額なのです。
しかも相方が消費した悪夢は受様にもコピーされるために、受様は
半強制的に悪夢に悩まされる事になるのです。その解消法を探りな
がら、徐々に攻様へ好意が深まっていく中、攻様と何やら繋がりが
あるらしい受様の父の関係者が接触してきます。
一族内の力関係のゴタゴタと攻様の秘書への嫉妬と誤解を乗り超え、
受様が攻様の恋人となり、片割れとしての自覚をもつまで、楽しく
読ませて頂きました (^-^)
ニアミスした受様を10年以上探し続けた攻様なので、受様はこれか
らいろいろと大変そうです♪ でもお互いを得て変わっていく部分も
あると思うので、それはそれで結果オーライなのでしょうね。
次の神様カプモも楽しみにしています。
今回は本シリーズから3作目の『武神×刀神』をおススメします。
こちらの攻様は俺様度が高く、受様は意地っ張り度が高いです♪
神神シリーズ7作目。過去作のカプは出てこないし、特殊設定つながりもないので、これ単独で無問題。攻めが好きなタイプだったので萌2にしました。本編200ページほど+サブキャラ視点の後日談7ページ+あとがき。読みやすい王道です。いじめっ子傾向ある攻めがお好きな方におススメしたいです。
母が亡くなり独りぼっちになった啓夢(ひろむ)。東京に出てきて占いで収入を得、ネカフェなどを転々とする日々を送っています。側にいてくれる獏(見た目、飛ぶ黒豚)の力により悪夢を払うことが出来るので食べる分にはなんとかなっていたのですが、ある日「この辺で荒稼ぎしているヒロっていうのはお前か」と黒っぽい衣装のヤばげな男に声をかけられて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
星川(攻めの右腕)、獏(黒豚、普通の人には見えない、意思疎通可能というかよく喋る、コメディ路線ではない)、受け祖父、異母姉ぐらいかな。あと各種依頼してくるお客さんがちょこちょこ。
***好きだったところ
攻めが夜の神、受けが夜の神と元々一つだった夢の神。幼少期にちらっと出会った時に、「こいつは俺の片割れだ!」と認識して、攻めは受けをずっと探していたという王道話。それはさておき。
攻めが弁護士、やや尊大なタイプなのが良いのですー。受けの事は「俺のもんだ」「ほかの誰にもやんね」という感じに大切にしています。ただ、受けがそんなに素直ではなく、なよなよしていないから、ちょっと年上の攻めは、いじめっ子気質が発動して、ちょっかい出してはニヤニヤしているという印象(笑)。それが良いんです・・・変なところが好きですいません。
最後にちょっとした事があって、受けを迎えに行くんですけど、さすが弁護士さん、もめてた相手を秒で黙らせて、受けに一言「帰るぞ」(⋈◍>◡<◍)。✧♡
「帰るぞ」・・ああ言われたい、このセリフ。別の本でも妙に反応してしまったことがあるのですが、むちゃくちゃ好きなんです、このセリフ。読みながら「うんうん、帰るーーー」と一人で頷いてました。
攻めがめちゃくちゃスキ。受けも強がっていますがまだまだお子ちゃま、可愛いもんだわと思えて好き。
加えて、上記の殺し文句により神神シリーズの中で一番好きな作品になりました!
また新しい神様出てくるかな?限界に挑戦し続けているのでは?とにかく真崎先生に感謝です!