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kunshusam no nankai shitto
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
本シリーズはSD養成所の元鬼教官と元訓練生のSDのお話です。
受様がSD養成所の臨時教官として赴任する本編と、 同期視点による
本編幕間的裏事情、受様視点の過去邂逅を含む後日談SSを収録。
受様は元教官であり、恋人でもある攻様とバディを組んでSDとし
て要人警護を主とする任務にあたっています。
SDは国費で育成される啓吾のスペシャリストです。いわゆるSPは
存在を示す事で周囲を牽制しますが、SDは表立って活躍する事は
なく、わが身を捨てでも護るべき対象者に迫るあらゆる危険を排除
し、時として命を賭して対象者を守る盾となります。
紛争地域や災害で混乱した国の視察に赴く官僚や、大使のお供を
任されるのはSDと呼ばれる人間ばかりで、SPより過酷な任務には
当然紳士共に高い能力が求められています。
そのため国として優秀なSDを育成するために専門の養成所があり、
受様は訓練生として入所した養成所で教官をしていた攻様と出会い、
紆余曲折を経て恋人となり、SDとなってからは現場復帰した攻様
とバディを組んで任務にあたっています。
前回の任務は来日した某国皇太子のボディガードでしたが、次の
要人警護はなぜか攻様のみの指名で、受様はSD養成所の臨時教官
として太平洋の小島に派遣されるのです。
なぜ2人が別々の任務なのかという理由は告げられず、納得できな
いまま3年ぶりに島に降り立った受様を迎えてくれたのは、養成所
での辛い日々を共に耐えた同期でした。
同期は"殿"と呼ばれるほど大人びていて生真面目で実直な男でした
が、3年ぶりにあっても冗談の通じない堅物なままで、受様をほっ
とさせます。
同期教官によると当時の教官や職員も何人か残っているそうで、
嬉しそうに待ち構えていると言われてしまい、自分が彼らの
「暇つぶし」に利用されそうで早くもうんざりします。
受様は赤クラスの臨時教官となります。受様自身も教官という肩
書きが不似合いで威厳が足りない自覚はありますが、受様は訓練生
達にどうにも軽く扱われているようにしか思えません。従うべき
相手、逆らえない相手いうより同類扱いされているようなのです。
その上、短期研修という名目で護身術訓練を受けるためにやって
来ると言うある少年の面倒まで押し付けられるのです。
その少年は政府機関の爆破事件から外資系銀行の金庫破り、国の
システムへのウィルス攻撃等、とても18才の少年がやっていたと
は思えないような事件を裏で手引きした人物として拘束され、
司法取引で国の監視下に置かれているという特殊人物でした。
受様の臨時教官期間を無事に乗りきる事ができるのか!?
本シリーズはSD養成所の教官と訓練生として出会った2人がバディ
と要人警護をしながらスッタモンダするシリーズですが、本作では
受様が養成所の臨時教官となって訓練生達に舐められまくる(笑)
お話です♪
本作は初出であるプラチナ文庫収録の本編、続編短編に加筆修正、
リメイク版ルチル文庫のための書き下ろで本編後日談がプラスされ
ての発刊となっています。
短期研修でやって来た少年は受様に含みがあるようで、訓練生達や
教官ともなかなかうちとけません。そんな中で、別の任務にあたっ
ていた攻様が予定期間を大幅に短縮して任務を終えて、養成所に
やってきて、受様はますます教官の威厳を示せなくなっていくの
ですよ。
受様と少年の関りとタイトルとなっている攻様の難解な「嫉妬」が
判明して幕が引かれるまで楽しく読めました。
攻様が年上の矜持で嫉妬心を隠しつつもも、端々に見え隠れしてい
るのがけっこうツボにきて面白かったです♪
本作にて君主様シリーズは全てリメイク済と思っていたのですが、
SD養成所の"覇王サマ"1冊がまだ残っていて、次巻はこちらの新装
版となるそうです。
本作に出てきた受様の同期教官の恋バナはちょっと難しそうなので、
続く新作はもう1人の恋バナ続編を期待します (^O^)/
今回は先生×生徒カプで月村奎さん『CHERRY』はどうでしょう。
年上攻に受様が翻弄されるところも似ているかな♪
君主サマシリーズ5作目。プリズム文庫で出していたものの加筆修正210Pほど+書き下ろし18Pです。やんちゃ坊主としか言いようのない斗貴はさておき、攻め(君主サマ)が少し可愛く思えたので萌にしました。きゃんきゃん鳴く犬を片足で抑えつけるような攻めがお好きな方でしたら是非是非。
藤村とバディを組んで仕事していたのに、今回はバラバラの任務、しかも卒業したはずのアルカトラズで臨時教官を任命された斗貴。いざ来てみると港に迎えに来てくれたのは同期だった鷹野で・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
英(アルカトラズの食堂で働く料理人)、鷹野(アルカトラズで教官やってます)、市来(司法取引でアルカトラズに護身術を習いにきた若者)、その他教官かな。名塚と天使サマは出てこなかった、残念。
**好きだったところ
カラー口絵の藤村の表情!!!!傲岸不遜、余裕たっぷりの可愛くないおっさんという印象だったのですが、ここではなんだか「かわいすぎるぞ、くそ」とでも言いたげなめっちゃ可愛い表情してるんです。今回も今まで同様、斗貴を投げ飛ばし踏みつけという様子ですが、なんとなく「可愛くってしょうがない」感がにじみ出ているように感じました。あの鬼教官が・・とニマニマです。
斗貴は相変わらずやりたい放題きゃんきゃん暴れているのですが、やや扱いにくい市来を手なづけていく様子に「ああ、こいつはこれでいいのか」と腑に落ちました。過去話も少し書いてあったのですが、ほんまやりたい放題やってたんやな、こいつ・・という心境です。
SD本業のお話ではなく島でのお話なので、スリリングさ等はありません。藤村のおっかない鬼ぶりは健在ですので、超人的に強いイケメンを読んでみたい方は是非シリーズでどうぞ。あー名塚に会いたかったなあ・・・
この藤村と斗貴のCPはメインカプなのですが、実質これが最終なのかなと思います。
この手のお話は結構好きなんですけど、研修を終え、SDとして社会に出た二人が、島に戻ってくるってお話です。
斗貴は臨時教官として、藤村は監査として。
まぁ島のお話は分かりやすくて良いのと、鷹野が教官の任についているという流れで期待するものの、真魚のお話は今ひとつだったかな。
そこよりも鷹野のバックボーンのお話が興味深くて、そっちを掘り下げて欲しい、そして素敵な伴侶に巡り合って欲しい…ま、お兄ちゃんでも良いんだけど。
シリーズから、SDとして斗貴と藤村が活躍しつつラブラブバカップル?として活躍するストーリーに持っていけなかったのかなぁ。
そしたらもっと続いたかもなぁって思ったりします。
やはり「学園モノ」って縛りがあったんだろうか。
最初の三作品が良かったので、萌えが少なくなってしまったのが残念でした。