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yasashiku koroshite boku no kokoro wo
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
前に「有名な作家さんなので、何か読んでみたい」っと読んだのが合わなくて。
でも前にこの作品の3作目のおすすめレビューを読んで、せっかくならと読んでみました。
面白かったです。
今回は天涯孤独で生きる術として恋愛を利用してた菜央と、暴力団幹部室生のお話。
ヤクザが絡むお話ではありますが、暗さはないです。
受けの菜央は補導歴たくさん、今は人を騙して生活してるという人ではありますが、
実際は生きてきた境遇故に解ってないだけで、心根は澄んでてまっすぐ。明るくてしっかりもしてる子なので、好感がもてます。
攻めの室生は、幼い頃から暴力団に育てられ、今の自分の命は次期幹部の響の為と思ってる人なので、やってる事も言ってる事もヤクザしてますが、
幼い頃から暴力団に育てられた分、暴力団に対する気持ちが家族的なので、読んでてそんなにディープではない。
なので「表向きは怖いけど実は〜」的な面が多いので、
次期幹部の響も怖くないし、
モグリの医者優哉も良き理解者的立場でかっこいいお兄さん。
そしてなんといっても、響の兄の彗が癒しの象徴。
病弱故に皆に守られて育った分、純粋で心が綺麗な皆の癒しの象徴であります。
そんな彗の想い人橘は刑事で、この2人はまるでロミオとジュリエット。
ですが、そんなに重くもないので、会える事を嬉しそうに微笑む彗が可愛いく、
そんな彗に好きな人に会わせてあげたいと頑張る菜央がいいんだなー。
というわけで、出てくる人が皆いい人なんですねー。
なので、周りの人々が菜央と室生に対して想う気持ちや発言、
菜央が室生の事を好きなのにと想う気持ち、
室生が菜央を好きだからこそと想う気持ちが、
読んでて温かくてせつなくて…という感じ。
心が締め付けられる程ではないので
「むちゃむちゃせつないのが読みたい!」
っという欲求迄を満たす程ではないかなーとは思うけれど、
ほどよくさらーっと楽しく読めて、良かったです。
でもやっぱり最後ひと段落しての菜央と室生の会話はせつなかったなー。
室生が菜央に言う「辛いぞ」って言うのも、
菜央が意味解ってて「…いい。」って言うのも。
最後はシリーズものだし、4冊目でまたこの2人の話になるみたいなので、
私としては一旦別れるのかな〜と
私としては一旦別れて欲しかったかな〜と
一旦別れて再会するのが読みたいな〜と思ってましたが…最後はハッピーエンド。
私が今迄読んできたものって、最後はこうなるのが95%なので、ちょっと飽きたというか…
でも幸せなのが一番ではありますからね。
あとがきにも書かれてましたが、
この2人は付き合ってからが面白いのではに同感なので、4冊目が楽しみだなーと。
2作目は響と優哉の話。
3作目は彗と橘の話。
このお話に出てくるキャラは皆好きなので、
4冊目迄道は長いけど、どれも気になるので、
長い道とは思わないなーと思いました。
受けが健気な年の差モノを読みたくなって、再読しました。
菜央の健気さや寂しさにはキュンとなるし、愛情を知らずに育った菜央が色々な人達と交流して愛を知っていく過程に萌えます。
正直、ジゴロという言葉には違和感を感じるけど、無事に卒業できた時には嬉しくなりました。
最後の、一度菜央を手放そうとする室生にはイライラしたけど、やっぱり菜央の魅力には抗えなくて追いかけた室生にキュンキュンします。苦労した分、菜央にはこれからめいっぱい幸せになってほしいです。
金さんのイラストもピッタリで、お話を盛り上げてくれてるのが好きです。
このシリーズ、ずいぶん前にシリーズ2作目の「おまえは愛を喰う獣」のドラマCDだけを聞いたことがあって、その後原作本シリーズを揃えたけど積み本の山に埋もれさせていました。
で、たまたまちょうどいい薄さだったんで、金ひかるさん繋がりもあって、引っ張り出して読んでみました。
奈央ちゃんが健気で、なかなか泣かせる展開で、まあ、いいんじゃないかなっと。
「おまえは~」のCDでは小野D×三木眞のカップリングに結構違和感があったんだけど、この話を読んだ限りでは、優先生が三木眞はアリだと思った。
でも、このシリーズ、当初から3カップルのお話を連続展開する構想で書かれていたのかな?
この後の本に登場するキャラ達も顔を揃えているけど、みんな既にしっかりキャラが出来上がっている感じ。
だとしたら、どうして優先生に三木眞をキャスティングしたんだろうなぁ。
これは、私が神奈木さんで唯一好きな作品、というかシリーズです。
私は、とにかく菜央(受)のキャラクターが好きなんです。言ってしまえばそれだけなんですよね。もともとヤクザものはあまり好みではないですし。
だから、シリーズはCPを変えながら続きますが(最後・4作目でこちらのCPに戻ります)、私はこの室生(攻)×菜央がいちばん好きです。
作中、室生が菜央を指して『三流ジゴロ』を連発するんですが、『ジゴロ』って聞かなくなって久しいんだけど・・・しかし言葉の新旧ではなく、菜央と『ジゴロ』がどうも違和感ありまくりでした。
とにかく金さんのイラストがホントによかったですね。もし金さんイラストじゃなかったら、別に気にも留めなかったかったんじゃないかなと思うくらい、イラストの力が大きい(私の感覚では6割以上はイラスト)シリーズだと思います。
私はどうも、神奈木さんとは相性が悪いんですね。ごく初期からかなりの数を読んだんですが、多少なりともいいと思ったのはこのシリーズくらいです。
神崎菜央は、二歳で両親と死別し、その後は施設で生活をしてきた。
そんな菜央は、住むところを確保するために、自分の顔だけを武器にして、好きでもない相手の家を転々としていた。
ところが、その相手との別れ話がこじれ、菜央は殺されかけてしまう。
そんなピンチを助けてくれたのは、エリート然とした男で、数ヶ月後、今度は本当に刺された菜央を再び助けてくれたのは、同じ男だった。
意識が遠のく間際、思わずその男に対して、「助けろ」と口走った菜央は、目覚めた時には、潜りの病院のベッドの上にいた。
実は菜央を助けた男は、大手暴力団の幹部・室生龍壱で、すっかり病気のよくなった菜央は、二ヶ月だけ、の約束で、室生の立て替えた借金を返すべく、室生の元でアルバイトをすることになる。
どうして室生が自分なんかのために、そこまでしてくれるのか、理解できなかった菜央だが、生まれて初めて貰う、身体の関係抜きの優しさに、次第に菜央は惹かれていって……
という話でした。
菜央自身はあんまりそうは思ってないので、あんまりジメジメした話にはならないのですが、時折菜央が見せる寂しさの片鱗は、読んでて、ぎゅっとなってしまう感じで。
そこを、上手に室生が甘やかしているんだけれど、室生自身にも、どうして自分が菜央に対してそういうことをしているのか、はっきりとはわからないという鈍さ。
でも、やっていることは、優しいし、甘いし、で十分に楽しめる話でした。
もちろん、ヤクザものなので、菜央が抗争に巻き込まれて攫われてしまったりなんていう要素もしっかり入っていたので、そういう面でも、楽しめる話だと思いました。
三流ジゴロって言葉が良く出てくる。
しかし、この話でいえば「ペット」or「かわいいヒモ」ではなかりけり?
主人公である奈央くん。未成年で親無し家無し、顔がとりえの男の子。
別れ話がこじれて刺されてまさしく絶体絶命。
そこにあらわれたのが室生龍壱。一ノ瀬組ヤクザで、次期跡目候補のお目付け役もしている。
「助けろよ」
死にかけてるのに命令口調。すごいよ、奈央ちゃん。
そいでもって道に落ちてるモノを拾うかのように助けた室生。
出会いはこんなもんです。
この二人を中心として、奈央ちゃんを治してくれたモグリの医者である小田切優哉とそのセフレである一ノ瀬組次期跡目候補の響くん。響くんの双子の兄で病弱な彗くんがしたってる刑事の橘さん。
以上、このシリーズのメインキャスト。
「やさしく」は奈央ちゃんと室生のお話。
ジゴロのわりに、変に律儀な奈央ちゃん。野良猫を拾ったけど、世話はするぜ、的な室生。病弱な彗くんの話相手をさせます。
どうにもこうにも、室生は冷たいです。なんつーか、いじめる冷たさではなく、無関心な冷たさ。
二ヶ月って期限をつけて部屋に置くし、ご飯を食べてないと夜中でも買い物につれだすのに。
いまいち室生の気持ちが読めなかった。
奈央ちゃんは可愛いです。今までは生きる為に媚を売ったりしてたけど、そうしなくていい環境になったら持ち前の情の厚さがでてきます。
ヤクザと刑事って間柄で会えなかった彗と橘を会わせようと一生懸命になったり、彗と二人さらわれたら殴られないようにかばったり。
だから、最初は胡散臭げだった響も少しずつほだされちゃうんですね。
ラストは感動します。「んっとによーー」って舌打ちしたくなるほど甘甘です。
金センセのイラストに釣られて買いましたが、いやいやお買い得ですよ。
もちろん、イラストは文句なし!クールな室生と可愛さの中にスプーン一杯の情の厚さが見えるような奈央ちゃん。
同じ顔なのに強さと柔らかさがある双子。
もちっとがんばれ、橘刑事。
次回作が楽しみです、優先生(今回イラスト無しだもん)。てな感じ。
投げやりな暮らしをする主人公のピンチに偶然居合わせるという一軒ありきたりなスタートでしたが、内容はかなり盛りだくさんでした。
暴力団幹部である攻めに「最期に傷つくのは自分」と分かっていながら惹かれていく様がいじらしいです。
危険な目に合うと分かっていながら、実際危険にさらされると大切なものを守ろうという気持ちも魅力的な主人公でした。
ラブラブとまではいきませんが、お互いを必要なものと認識していて、裏社会好きの私は大満足です。