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junketsu no koibito
1冊すべて表題作で、明良(受け)の視点でストーリーは進みます。
いわゆる「借金のカタに愛人になる」という内容なのですが、序盤に登場する子供の頃であった「お兄ちゃん」が孝一(攻め)であることは容易に想像がつきますし、孝一が明良を大切にしているのが伝わります。それなのに、明良はなんで抱いてくれないの?!と困惑している様が可愛らしいです。
借金のカタにという過程も、家族は反対しますし、すんなり受け入れられました。父親公認の愛人というのはスゴイと思いましたけれど(笑)
佐々木先生のイラストも素敵でした。ただ、表紙イラストの孝一は黒コートで険しい表情なので、吸血鬼がいたいけな少年を襲うみたいですけれど、それも狙っているのかな。20歳の年の差もスゴイですが、孝一が6歳の明良に目をつけるというのは驚きました。
巴という明良の良き相談相手が登場するのですが、やけに意味深な感じで気になって。あとがきで「スキャンダラスなプチキャット」と少しリンクしているとあったので、そこか!と思ったら謎の多いキャラなので妄想してくださいと続けてありました。巴としては謎のままのようでちょっと残念でした。孝一の弟・聖司も登場するのですが、ちょっと面白い男でしたので、彼の話も読んでみたいと思いました。
年の差カップル、可愛い高校生の受けがお好きな方にお勧めだと思います。未成年のエッチがありますので、苦手な方はご注意ください。
佐々木さんの挿絵がきっかけで知った作品です。
読んでからあとがきで『スキャンダラスなプチキャット』のリンク作という事を知ったのですが、そちらは読んでなくても大丈夫でした。
上のあらすじにも書いてますが、主人公は大企業の専務と高校生のお話です。
16歳の明良は父親が会社社長なのですが、その会社が倒産の危機にある中、父親が倒れて入院、その上継母は出産を控えていて、といきなり一家の生活を心配しなければならない立場に追いやられます。
そこへ現れた救世主が孝一なのですが、彼が提示した条件が突拍子もなくて…。
BLでは割とあるストーリー展開です。
少し違うのは、冷酷非道と言う噂の攻め様が受け様を引き取った後、ほとんど何のモーションもかけてこないこと。
読者は中々変化が起きない2人の関係にヤキモキするわけです。
冒頭を読めばラストが予想できるお話なので、もう少し何か捻りなり予想できない展開が欲しかったです。
明良が高校生になるまで孝一は全くその存在を現していなかったというのも少し変な気がするし、いきなり「愛人」として迎え入れる北城家の状況にも不明な点が多かったです。
脇役の巴の存在はミステリアスで良かったと思います。もう少し彼の事を知りたかったですね。