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似たタイプの学園物が多い水島忍さんですが、大学生設定の受けが出てくるこの話はひと味違います!
数多く読んでいますが、水島忍さんの傑作本の一つだと思います。
六年前に行方不明になった恋人をいまでも思っている健気な受けが出てきます。
人気ボーカル・月島一哉 硬派攻め×大学生・河坂直基 健気一途受け
直基は、いまでも六年前に行方不明になった恋人の章司の生存を信じている。
友達の紹介でツアーのスタッフをすることになって、ボーカルの月島の声が恋人と似ていて、涙してしまう。
月島に気にいられた直基は、ご飯を作ったりする付き人になることになって。
恋人のことを忘れられないのに、月島にも惹かれてしまう。
月島からも告白されて、更に心は揺れに揺れて。
この話をネタバレなしで語るのは難しいのですが、ネタバレ無しで読んだ方が楽しい話です。
会えなくなった恋人のことをいまでも好きなのに、触れあえる近くにいる月島にも心が揺れて。
ずっと忘れないって、自分だけは彼のことを覚えているって思ったのに。
直基が揺れる気持ちもよくわかるし、切なさでいっぱいです。
それだけじゃなく、前の恋人ではなく、自分を好きになって欲しいと願う月島の立場もまた切ないです。
水島忍さんってこんな話も書けるんだと、驚いた本です。
受けの年齢がいつもと違うのと、攻めが身体から落とす俺様タイプじゃなかったからかもしれませんが。
切な大人路線で、また書いて欲しいです。
エロ:★3 過去の恋人とのH、いまの恋人とのH
総合:★5 ネタバレされたら驚くのと、健気な直基だけではなく、攻めの深い想いもよかったです。
いとこの章司が行方不明になり6年。いまだに、彼を待ち続けている直基。
大学の親友が持ってきたバイトで、有名人の月城一哉のコンサートに行くことになる。
打ち上げで、飲まされ酔っぱらい、一哉のマンションで一泊。お礼に朝食を作ったら、家政婦のバイトを頼まれた。
一哉には、人に話せない過去があった。一哉の口から過去の話が・・・