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koizen ouji wa shinmaineko wo hottokenai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は元フレンチシェフの板前と元占い師の若女将代理のお話です。
受様視点でくたびれていた旅館と温泉街が再び活気づくまでと
攻様視点で恋人として結ばれるまでの悶々を描いた短編を収録。
受様は占い養成学校を卒業し、本格的に移送占いを初めて3年目の占い
師です。お客様から「愛すべき童顔」と言われ、「アイドル占い師」
と揶揄われる外見がコンプレックスですが、基本的にポジティブ思考
で毎日を頑張っていました。
受様の祖父母は温泉旅館を経営していますが、祖父が突然の心臓発作で
急逝し、受様は葬儀のために久しぶりに旅館を訪れます。葬儀には地元
の人だけでなく遠方から常連客まで駆けつけてくれ、おじいちゃん子だ
った受様は子供のように大号泣してしまいます。
葬儀を終えた受様は仕事に戻る前日、祖父母の旅館を訪れます。久しぶ
りに見た木造の建物は随分とくたびれた印象を受けました。
数年前に山一つを隔てた市街地に大型ホテルでき、その周りに商業施設
が増加して山のこちら側まで観光客が流れてこなくなったと言います。
温泉街も閑散としていて子供の頃に訪れた際の活気は見る影もありませ
んでした。
受様は祖父のお気に入りだった中庭を見回していると思い出が蘇り、
ぐずっと鼻を鳴らしていると、ふわふわの白い猫が迷い込んできます。
旅館には看板猫が2匹いるのでこの猫も祖父に可愛がられていたのかも
と猫を撫でてまたもわんわん泣いていると、鋭い叱責が飛んできました。
振り返った受様の目の前には30前後の黒い礼服をきた若い男性がいまし
た。凛々しい顔立ちで迫力ある容姿は大人の男性に受様は思わず見入っ
てしまいますが、受様から白猫を奪い取り、祖父に全然似ていなくて
がっかりだと捨て台詞を残して去っていきます。
どうせ会うこともないと思った受様でしたが、葬儀から2週間後に祖母
が倒れて入院し、人出不足な旅館を手伝う事を決意します。
実は受様は友人の占い師から「近々、今の環境が大きく変わる出来事が
起こりそう」だから「選択に迷ったら呼ばれたほうに行くと面白いこと
になるかもしれない」と言われていたのです。
曾祖父の代から祖父母が引継ぎ、祖父母が大事にしている旅館を護る為
に受様は占い師を辞め、祖母の入院仲は代理として頑張るつもりで意気
揚々と旅館に向かいます。
しかし、旅館の従業員はしっかり者の孫娘が女将代理をすると思ってい
た様で、呑気で大らかすぎる受様が代理と知ってがっかりさせてしまい
ます。受様は自分が意外とできる事を見せようと張り切り、従姉妹にと
用意されていたらしい藤色の本式着物に身を包みます。
占いイベントでは女装コスプレのリクエストもあり、着付けは完璧です。
その姿で廊下に出た受様は廊下で板前服の男性にぶってしまいます。
その男性は中庭で罵られた家事の悪いイケメンであり、彼こそが今回の
攻めになります♪
受様の女将修業は前途多難!?
受様は無事に祖母の代理を務められるの!?
急逝した祖父が大事にしていた旅館の窮地を知り、受様が若女将代理
として奮闘するラブコメディになります♪
大型ホテルの新設で閑散とした温泉街で受様の祖父母の旅館も経営不振
となっていました。祖父の急逝、祖母の入院と続いたため、ますます
人出不足となります。
祖母から相談された従姉妹は海外赴任が決まっていて、受様は友人の占い
に後押しされて家族の危機を救うべく、祖母の代理を引受けたのですが、
慣れない旅館の仕事を卒なくこなせるほどの器用な質ではなくて、色々と
失敗を重ねることになります。
攻様は受様の祖父に誘われて転職した元フレンチのシェフで、おもてなし
の精神を大事にして旅館を守ってきた祖父に心酔していて、受様の接客へ
駄目だしも叱責も容赦がありません。
落ち込んだ受様は白猫相手に反省会をしていましたが、ベテラン中居は
攻様を真面目な職人肌だから仕事に厳しく、きつい言い方もするけれど
根は優しいのだと称します。受様の失敗も陰でフォローしていたのだと。
しかし、攻様も受様が受様なりのやり方で女将代理を頑張っている事を
知ると受様の努力は認めてくれるようになり、受様なりのおもてなしを
すればいいのだと言ってくれるのです。
受様が元占い師と言う事も有り、登場人物との関りが不思議な縁となっ
て物語が進んでいき、受様の頑張りで退院した祖母が戻ってくる頃には、
旅館の宿泊客が増え、温泉街にも活気が戻ると言う楽しいお話でした♪
攻様は料理人らしくストイックで真面目な質なのですが、できるが故に
ダメな子ほど気になってしまうという面があり、元気とやる気だけは
あるものの不器用な受様が樹になって仕方がないのですよ♡
受様がダメダメだと引きますけど、本作の受様はやればできる子です。
そういう子の後をハラハラしながら見守り、そりげなくフォローする
できる攻様に萌え萌えです (^○^)v
受様と白猫のシンパシー会話や攻様の呟きが意味深すぎて笑えます。
六芦先生のほわんとしたイラストもお話のイメージにぴったりでした。
今回は旅館繋がりで秀香穂里さん『夜情にゆだねて』はどうでしょう。
こちらも受様が臨時で若旦那となるお話です。
思っていたよりも楽しく読めました。
というのも、あらすじ読んで敬遠してまして……。
「女装する女将(受け)」「温泉で裸の付き合いをしつつ」というあたりで、「夜は温泉でエロを仕込まれてしまう若女将」みたいな、安直なイメージを抱いてしまってたんだけど。
読んでみたら、全然違いました!
着物を着たのも初日だけ。
着物を着ると、粗野な振る舞いを制限できるということに気づいて、客前に出ない時に訓練法の一環として着てるだけ。
「温泉で裸の付き合いをしつつ」というのも、ただお風呂に入っているだけ。
お互い意識しあってる二人の股間はどうなってるんだろう?と不思議に思うほど、エロに発展しない。
キスすら最後のほうでやっとで、エロも終わりに一回。
恋愛よりも落ち目の旅館の再生話が中心で、男だけど若女将見習いとして奮闘する受けが、なかなか良かったです。
板前で職人気質なので、最初は、コイツが女将?!と厳しい態度で接していた攻めが、受けの本気を認めてからは優しくなっていくんですね。
そして攻めの本来の性格である面倒見の良さが見え隠れするところが良かったな。
前職が占い師なので、手相が読める受け。
それを知ってる攻めが、なかなか手のひらを見せたがらない様子にニヤニヤ。
見せると、気持ちがバレちゃうもんね♡
そして三匹の看板猫は、確かにかわいいんだけど、猫というよりもまるで言葉のわかってる犬みたいだった……。
犬どころか中身は人間か?というくらい、完璧に意思疎通が取れている。
そこが、猫っぽくなくてイマイチ。(猫派です)
猫はもっと自由気ままでいてほしい。
六芦先生の挿絵狙いで購入。さらっと読めましたが受けが元気ちゃんでやや苦手だったので申し訳ないです、中立にしました。表紙にいる猫ちゃんも割合ご活躍な若女将奮闘記といった感じのお話、本編300Pほど+本編途中の部分で攻め視点のお話9P+あとがき。
占いブースで手相を見て生計をたてている陸。客の途切れた時間に同業者のどすこい太郎にタロットで占ってもらうと、「ここじゃない別のところで、必要としている人がいる。案外そっちが進むべき道かも」と言われます。温泉旅館を営んでいた祖父が亡くなり、しばらくして祖母も疲労で倒れたと聞き、そっちを手伝いに行く!と決心し・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻めの弟、旅行に関するインフルエンサー、旅館の仲居さん、板前さん、看板猫3匹かな。猫ちゃん、しゃべらないですが、にゃあにゃあ会話に参戦してくれます!
++攻め受けについて
温泉旅館を盛り立てよう!と色々頑張るお話は楽しく読めて良かったのですが、受けさんがすっごくいい子でポジティブで頑張り屋さん・・・うん、わかるよ、わかる、そういう設定で王道だよね。うん。
ややそそっかしい元気玉な部分があって、割合よく喋る(元占い師ゆえ、トークはばっちりだったりする)あたりが苦手なのかな。全く個人的萌えポイントからは外れやすいタイプで、今回はあんまり盛り上がれませんでした。
攻めの板さんも、男前、料理は上手いし、ちゃらっとしてない感じだし、いいんだけど、アクがない。自分が萌え上がらなかったからか、何かポイントがあるかと言われるとちょっと答えられない。
温泉旅館話はよいのですが、萌え上がるポイントが無かったお話でした、残念!にゃーにゃー喋る猫は可愛いんだけどな。