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……夢じゃない。だから遠慮しなくていい。
yuuutsu na photogenic
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
フォトジェニックシリーズの2冊目、
「無自覚なフォトジェニック」のスピンオフ作品です。
今度は、やや大人めのカップル、日高さん×亨君のお話です。
僚司先生×和弥君組とは違い、見た目とても温厚そうなお二人ですが、
実のところは、けっこう複雑で…。
人目を引く繊細な美貌にもかかわらず、ストイックで仕事には厳しい…!
そしてトラウマ持ちで、(実は)自信が無い…ときてますから、
亨君の恋は、(今のところ)報われそうにありません。
対する日高さんのほうは、一流フォトグラファーな上に優しくて…
誰に対しても、とても紳士的です、一見!?
(後で少しふれますが…彼はとてもエロい人です。
ベッドでのことは、温厚な外見からは想像もつきませんでしたっ。)
もともとが優しい優雅な人同士ですから、
まとまる話も先へは進みにくいんですよねぇ。
(これは僚司先生×和弥君組が、かなーり強引にまとめてくれました。)
それにしても亨君の色っぽさって! クラッときますよ。
男に恋をさせてしまう男って、たぶんこんな人なんでしょうねぇ。
彼は、同時にいくつものコトをやってのけるタイプなんです。
(優雅に微笑みながら、しっかりモデルさんに釘を刺したり…
コーヒーを勧めながらも、相手の出方を見ていたり…
さりげなく話題をふって、話をそらせたり…。)
相手の心を察して動く有能ぶりは、まるで優秀な秘書のよう!
これを片思いの相手に7年間もやっていれば、
(きっかけさえあれば)恋されないはずがないんですよねぇ…。
さて、この美人秘書(?)と日高さんのSEXシーンですが…
(別にスゴイことしてるわけじゃないけれど)かなり濃厚にエロいです。
熱で朦朧としている亨君を愛撫(それ以上のことも含めて)するシーン、
見てはいけないものを見てしまったような…名場面です、これは必見。
「無自覚なフォトジェニック」のスピンオフ作品です。前作の主役カップルが友人として結構登場しますので、読んでいた方が楽しめると思います。
しかし、日高(攻め)が好きな相手に真剣に迫る前作を読んだ後、続けてこの本を読んでしまうと、私には日高がやすっぽい男に思えてしまいました。
真面目で穏やかで余裕ある男かと思いきや、眠る亨にエロいちょっかいをかけたり、亨の後輩に誘われてすぐ寝ちゃったり…なーんか意外と軽い男?という感じでちょっと引いてしまいました。
最初はエロく誘っていたというのに、亨にパリ行きを進める場面ではあっさりと突き放していて、そこにもガッカリでした。パリに行かせるために無理に自然写真にシフトしたというわけでもなく、代わりはいるからというスタンスが恋心なくても傷つくわ!と憤りました。
亨に黙って去られて、ヤケ酒飲みながら後輩に誘いをかけるけど、「もう俺には用がないですから」ってフラれて泣きっ面に蜂になったら面白かったのに、などと意地悪く読んでました。
一方、前作の主役二人にそれぞれ進められても、「告白はしない」と去ろうとする亨の頑なところは、私は大好きでした。結局、和弥の橋渡しでようやく気持ちを言い合うことになるという展開は地味そうですが、突然勇気を出して告白する!と最初と人が変わったようになるのに違和感を覚えるので、頑固で通してくれてほっとしました。
日高に包容力とか期待しすぎなければ、もっと楽しめたのになぁとちょっと残念でした。
私、とにかく『俺様・傲慢攻』が心底キライです(このフレーズ、何十回書いたんだろう、私・・・)。
しかも、こちらはまさしく許容不能、生理的に受け付けないレベルです。
ですから、僚司(攻)の俺様振りだけでもう読むのがやっとでした。ツラかった。ただひたすらにツラかったです。
『俺様』に見せて(見えて)はいても、最低限の気配りというか振る舞いがあればまだいいんです。少なくとも『言葉』は絶対必要ですね。
その場合なら、キャラクターは好みではなくても作品として・CPとしては十分好きになれる可能性はあります。
でも、この僚司は『一見、俺様』どころではなく、ホントに自分勝手で我儘で、何より言葉もない。いいところを探そうとしても何も見つかりませんでした(私視点では)。
こういうキャラクター、リアルでは言うまでもないですがBLの攻として最低クラスです。個人的好みですが『年だけ大人で幼稚』なキャラクターがどうしてもダメなので。
和弥(受)はかなり好きなタイプです。純粋で尽くす(しかも耐える)健気受。いいですね!
これで相手が、あともうほんの少しでも違うタイプのキャラクターだったら、この作品すごく好きになれたんじゃないかと残念です。
あ、だからと言って、当て馬の日高(スピンオフ『憂鬱なフォトジェニック』でメインに格上げ)が相手の方がよかった、とは思ってません。
少なくともこちらでの日高はいかにも『当て馬的キャラクター』でキレイな面だけしか出てないので、(当て馬としては合格でしょうが)攻としての魅力を感じませんでした。
ただ、救いがあるとすれば、最初が(辛うじて・ギリギリだとしても)『無理矢理から』じゃなかったことでしょうか。
確かに『合意』とは言い難いですが、和弥がもともと僚司が好きで逃げられたけど逃げなかったと自覚してますから。
でもこれはあくまでも和弥の内面の問題であって、僚司の行為が正当化されるわけではまったくありませんけどね。
ストーリーに関しては、斬新さや特筆すべきものは別にないですが『王道』として十分読ませる範囲だとは思います。ただ私は、キャラクターがどうしてもダメだったというだけで。
ですから、この僚司のキャラクターがOKなら作品そのものの捉え方もまったく変わってくるでしょうね。
攻キャラクターは完全に『しゅみじゃない』ですが、それ以外は悪くなかったのでトータルでは『中立』で。