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kodoku no maou to iyashi no kotori
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
unlimitedで読了。
長い戦乱が終結する最後、父王の弟が謀反を起こす。
捕縛された王弟は獄中死。王弟の嫁(魔女)が国を恨んで呪詛を国にかける。
国民の為に国への呪詛を自分の体で代わりに受けた王の息子。
それ以後、王となった王子は、陽が昇っている間は鷹になり、体の周りに冷気をまとい猛烈に冷える。
王が王城から、鷹になり飛んで北の城に向かう途中、桃色の小鳥と出会う。小鳥は鳥族の男エナガ。王は、エナガを湯たんぽの代わりに翼で抱きかかえ、昼寝をする。
エナガたち鳥族は、何故か変身出来ない者が増えて、越冬分の食料確保が十分にできなかった。
国中に、少しずつ異変が起きている。
常に自分に厳しい王。無駄と華美を嫌う質実剛健。
王は、桃色の小鳥、鳥族のエナガに恋をする。
エナガが傍にいると、忘れてしまった大事な人としての温もりを思い出す。
エナガにだけは、服を作り、美食を絶やさず、喜ばせてあげたい。
・・・といった冒頭。
王にかかった呪いは、解けるのか?がこの物語の軸。
途中で、悪い魔法使いが登場して一波乱あり。
小鳥と鷹の組み合わせが、良い味だしてます。
面白かった。
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あとがきによると、
スラブ神話やロシア民話を意識して描いた作品。
城と炎の悪魔は、動く城のアレ
鳥は小原古邨の「温め鳥」。https://bit.ly/33xe2Ek
名は、シマエナガから。
こちら、呪いをその身に受けた孤独な王が、人を疑う事をしらない純粋であたたかい鳥族の青年と出会い、愛を得て幸せになると言う物語です。
初読み作家さんになりますが、どストライクのあらすじに惹かれて購入しました。
そしたらこれがですね、こう想像以上に面白くて一気読みしちゃいまして。
また、主役二人のシーンが、やたらめったら甘くて可愛くて、超癒されるんですよ。
自分が孤独だとすら気付いてなかった王が、真っ直ぐ純粋に慕ってくれる受けと出会った事により、初めて愛おしさとあたたかさを知るー。
で、受けの為によかれとする事が、めちゃくちゃズレてたりするのも楽しくてですねぇ!
不器用攻め、来たよー!!
衝動のままキスをしちゃって、怯えた受けに逃げられ「何がいけなかったのだろう・・・」と、しょぼくれちゃってるよーーー!!!
ザックリした内容です。
国にかけられた呪いを、その身に移し替えた事により、昼間は鷹の姿、夜だけ人の姿に戻って政務を執る国王・ウオルシュ。
雪原で偶然見つけた小鳥で、暖を取ろうと連れ帰りますが、なんとそれはヒトの姿を持つ鳥族の青年・エナガだったんですね。
解放した後も、何故か毎日城に訪れ、湯たんぽ役を買って出るエナガ。
感情に乏しかったウオルシュですが、次第に愛しさや安らぎを覚えー・・・と言うものです。
まずこちら、世界観やストーリーがしっかり作り込まれていて、とても面白いんですね。
「陽の光を受けられない」と言う呪いにより、夜の間しか人の姿に戻れず、昼間は鷹の姿で寒さに凍える王。
空を飛べる鳥族でありながら、何故か鳥の姿になれないと言う異変が起きている、エナガ達の一族。
そして、いきなり干上がってしまったヴァル山脈の麓の村ー。
これ、読み始めた時は一見バラバラに思えるエピソードの数々なんですけど、物語が進むに連れ、全てが意味を持って一つのオチに帰結するのに唸らされます。
また、伏線がキッチリ張られているため、違和感や不自然さが無いんですよねぇ。
いや、伏線めっちゃ大事なんですよ。
もうね、この手の作り決まれたファンタジー、伏線が無いと読めたもんじゃないから!
ガチで、読めたもんじゃないから!!
とまぁ、ストーリー自体も面白いのですが、個人的に一番魅力的だったのって、実は主役二人のイチャ甘パートなんですよね。
そもそもですね、攻めであるウオルシュが、もうビックリするほどズレてると言いますか、不器用と言いますか。
これまで人と関わる事なく生きて来たため、すごく人の感情に鈍いと言いますか。
自分になついて無防備に(湯たんぽとして)隣で眠るエナガにですね、何故か抗い難い吸引力を感じて、キスしてしまう。
で、怯えたエナガに逃げられると、「嫌だったのか?」「(訪れが)日々の楽しみだったのに、あれでは嫌われただろう」みたいな。
えーと、人の気持ちに鈍すぎて、エナガに逃げられた理由が分かんないんですよね。
ついでに、自分の感情にも鈍いため、何故キスしちゃったのか、そして自分がショックを受けてるのにも、おそらく気付いていない。
エナガが飛び去った窓辺を見つめる、その背中が寂しいーーー!!
また、そんな調子ながら、受けが並外れて素直で純粋な為、二人は順調に距離を縮める事が出来ます。
で、最初の無感情ぶりはどこへやら。
加速度的にエナガへの愛情を増して行くウオルシュ。
こうね、ウオルシュのする事ってズレてるのです。
自分は宴に出ないけど、エナガには楽しんで欲しいと、服だの靴だの大量にプレゼントする。
で、エナガが喜んでいるだろう的に、想像して幸せな気分になる。
これ、エナガは宴に出ずに、ウオルシュと共にいる方を選ぶんですよ。
すると、「楽しい宴に出るより、自分の元に来る事を選んでくれたー!」みたいな。
可愛すぎるよ!
不器用でズレてる王様、可愛すぎるよ!!
とまぁ、こんな調子の可愛くて癒されまくる主役二人のエピソードが、ガッツリ堪能出来るんですね。
あと、王位を巡って謀反が起こりと、かなりハラハラドキドキの波乱の展開がこの後に訪れ、手に汗も握らせてくれて。
いや、ポヤポヤしてると思ってたエナガが大活躍してくれて、心を踊らせてくれるのです。
そう、エナガもすごくいいキャラなのです。
と、ハラハラドキドキの展開あり、甘くて可愛いエピソード大量にあり、感動ありと、すごく面白い作品でした。
今回は呪術師が国にかけた呪いを身に受けて鷹となる国王と
一族の中で1人だけ未成熟な鳥族の青年のお話です。
孤高の王だった攻様が受様との出会いで変わり呪いから解放されるまで。
この世界は大いなる力を持つ神々が支配しています。神々は人間を治めた
り、統率したりせず、神々同士で集い、諍うため、人間はその強い力を
恐れ、敬い、加護を祈るだけです。しかしながら気まぐれに人間達の願い
を聞き届けてくれる事もあります。
攻様は山を背にした広大な平地を統治する大国の国王です。攻様の父王は
芸術を愛でる華やかな都を築き、父王の双子の弟や成人した攻様が近隣
諸国と戦って勝利した事で、今の平原の国は広大な領土と安定した暮しを
手に入れます。
前王と王弟は協力し合って国を治めていましたが、2年前のある日、王弟が
兄を弑し王位簒奪を企て、攻様は王弟を捕縛します。王弟は獄中で自死、
希代の呪術師だった王弟の妻は憤り、己の命と引き換えに「夫のいない国に
もう2度と太陽は昇らない」という呪詛をかけるのです。
命で購われた呪いは強力で神々にも解けません。しかし王となった攻様は
神々に国の呪いを王自身が引き受ける事を嘆願し、平原の国は再び光を取
戻します。そんな攻様を哀れに思った神々の娘達は攻様に常に寒気の中に
いる昼の間は大鷹の姿に、陽の沈む夜の間は人の姿でいられるようにと
恩寵を授けてくれます。
そのような訳で攻様は、昼は前王の立てた離宮で1人鷹の姿で過ごし、夜は
政務のために城で過ごす生活を続けていましたが、王として当然の事と全て
を粛々と受け入れて日々を過ごしていました。
冬の季節の平原の国は昼間でも雪の冷たさが空気を凍らせね呪いを受けた
攻様にはとてもつらい季節です。ある日攻様は離宮に戻る雪原で冬毛にな
っていないピンク色の小鳥を見つけます。この小鳥こそ今回の受様です♪
攻様は体温の高い小鳥を"温め鳥"としたいと思い、受様を鋭い爪で捕縛
します。攻様は小鳥を傷つけないように掴みしたが、受様はびっくりし
て気絶してしまうのです。
離宮には攻様と契約した炎の精霊がいます。精霊は受様が精霊とともに
森で暮らす古き民の鳥族だと見抜きますが、攻様としては暖がとれれば
どちらでもかまいません。攻様がひと眠りしようとすると受様は華奢な
少年の姿に変化し、攻様にひと時の温もりを与えてくれました。
攻様は受様をそのまま開放するつもりでいましたが、なぜか受様は攻様
の元に通ってくるようになります。受様と過ごすうちに攻様は受様に
惹かれていくようになります。
攻様は受様の愛を得ることが出来るのか!?
攻様の受けた呪いを解く術はないのか!?
神々が息づき呪いや祝福が息づく世界を舞台に孤独な国王と古き民である
鳥族の青年の恋を描いたファンタジックなお話です♪
攻様は前王の1人息子ではありますが、前王の方針で神殿で育ちます。
成人した後は隣国との戦いの場に身を置き、父王の死後で王位を継いでか
らは叔父の妻の呪いを受けた事で普通ではない生き方を強いられたことで
王としての政務も誰にも頼らず推し進めてきます。
受様は鳥の魂を持ち、鳥と言葉を交わし、鳥の姿にも慣れる古き民の一族
です。受様はなかなか白銀の冬毛に生え変わらず、年中ふわふわのピンク
の小鳥姿でしたが、誰からも可愛がられる素直で優しい青年です。
鳥族は気ままに獣と人の姿を行ったり来たりしますが、今年の秋口から
冬毛に生え変わった者がの姿になれなくなり、飛べなくなります。その為
冬の備える食料の備蓄が思うようにできず、この冬の鳥族はいつもお腹を
空かしていました。
唯一冬毛に生え変わっていない受様は食料を求めて森を抜け出し、攻様と
出会い、2人は恋を育てていくことになるのですが、このお話は2人の恋
物語に、攻様の受けた呪いや鳥族が飛べなくなった謎、国境の村での水枯、
騎馬民族の進軍等、不穏な要素が絶妙に絡んで進み、ドキドキ&ワクワク
で読ませて頂きました♪
攻様の事情と受様の事情が並行して描かれ、それぞれの事情が絡まり合い、
全ての糸を引いていた人物の登場で物語は山場を迎え、黒幕の心情も暴露
されてかなり盛り上がます。
受様との出会いが攻様の言動を大きく変えていく点や呪術師の呪いや神々
との関りはかなり面白かったですが、大国の王位継承問題を絡めた騒動は
細やかな伏線に見合った終着点には見えず、黒幕の最後が呆気なさすぎる!!
あり得なくはないけれど、力で迫る黒幕から攻様がどう逃れるのかが見せ
場なのにこの流れでは物足りないです。読者は主人公達が想像を上回る
行動をしてくれだろうと期待してるのです。その後の呪いの解呪も予定
調和感が強く、伏線が緻密なだけにすごく残念でした o(>_<)o"
深月先生のファンタジーは設定はすごく面白いので次作に期待です。
今回は深月さんの既刊から『双龍に月下の契り』をおすすめとします。
こちらも世界観がすごく面白いです。
深月先生の過去作おっかけで購入。2019年作。思いのほか可愛かったので萌2より萌にしました。あと、お仕事話としても「うんうんあるある」と思う箇所あって、良かったです。二段組の本編250P+あとがき。シロエナガ好きな方には良いのでは。
平原の国(ポーリエ)の水晶の城で、昼間は鷹の姿で休むウオルシュ。この国の王ですが、昔、国に降りかかった呪いを我が身に移したため、日の光の恩恵を受けられず、夜だけ人の姿に戻って執務をしています。ある日、平原で桃色の小鳥を見つけ、休む間の湯たんぽ替わりになってもらおうと連れて帰り・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
オゴーニ(炎の精霊、いいやつ)、ロニ、フィリ、レニ(受けの仲間)、ディレッタ(呪いをかけた人♀、故人)、セーファス公(攻めの叔父)、王に仕える将軍だの貴族だの少々。オゴーニが良い味出してます。
++猛烈に可愛かったところ
受けのエナガが小鳥の姿をとるのですが、まんまシロエナガ。1枚攻めの肩にとまって小首をかしげている挿絵があって、それが超キュート、萌え転がり。シロエナガ好きな方にはたまらんのでは。
姿に違わず、中身も天然天使、こわーいきびしーい顔をして執務している攻めに対して最初はコワくて気絶していたくせに、慣れてきたら「め!怖い顔するからだめなの」と諭すんです。もう「め!」が出てきた箇所では腰砕けました。あと王様に食べさせてもらえるのは当然とばかりに、ぱかっと口を開ける様子なんかもめちゃ可愛かった・・
嫌味感じなくて、良かったわあ、エナガ。
ウオルシュは自らに厳しく周りにも厳しめに接してしまっていた王様。呪いを自らに受け、周りの方々との間に壁を作ってしまっていたのを、エナガが愛くるしい様子で和ませ癒し、壁を取り払うきっかけを与えて、合議の場でも良い案が出てくるようになるのです。おーアイスブレークとか、雑談大事ってやつじゃん!と、なんだかビジネス小ネタ集を読んでいる気持ちになったところもありました。
もう途中から王様はメロメロ、なんとか大切に側においておきたいと一生懸命になっておられるようで、全体的に楽しくにまにま読了できました。可愛いは正義よねと改めて思った一冊でした。