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ryousei shokun
明治時代、全寮制の学校でベースボール部の創設する若者たち!!青春浪漫~
洋行帰りの朝妻×関西弁のド真っ直ぐ庄野が友情とともに初々しく恋してくのがなんとも!!皆のリーダー朝妻が庄野だけに見せる顔、男前な態度が清々しい庄野の戸惑いとかキュンですよキュン!
ベースボール部を作る過程も青春!!
癖のあるチームメイトや先生とぶつかりながら成長してく男子!!この時代ならではの言葉遣いや関係性も好き。寮で同室なので、2人の時間もたっぷり!!高潔な2人の甘いひと時が堪らなく可愛い。
明治、大正ものは和装と洋装が混在してるのも良きかな。下帯(褌?)にもときめく!!
萌え2にしたけど、青春と友情、ラブのバランスがやっぱり神だったなと思うわけですが、変更期間すぎちゃいました…
電子書籍で挿絵あり。
前半は受視点、後半は攻視点、電子限定版SSは当て馬?視点です。
久我先生といえば関西弁ということで、今作は受の庄野を筆頭にほとんどのキャラクターが関西弁です。攻は東京弁です。
結論から言うとお互い一目惚れみたいなもので、どっちがアクション起こすんじゃ〜〜!!いつラブに発展するんじゃ〜〜!!とわくわくしながら読めました。いいですね、青春って。同室になった朝妻と庄野が、他の寮生に内緒で夜にビスケットを食べるシーンは、両片思いならではの良さが詰まっていました。ほんの少しでもどちらかが動いたら、関係が大きく変わってしまいそうな緊張感を孕んだ甘い空気。手に取るように伝わってきました。二人の間の甘い空気を追体験したくて、ついビスケットを食べたくなりましたね。
そして野球のお話としても面白かったです。周りの個性豊かな同級生たちは、見た目や性格の違いだけでなく、野球でどんなプレーが得意か、どのポジションを目指しているかということがしっかり描かれていて、朝妻と庄野以外のキャラクターたちにも愛着を持てます。読み進めていくと、それぞれのキャラクターの人格的・野球的な成長もうかがえます。朝妻と庄野以外はあくまで友人関係なのですが、個人的には小倉と堤は関係が進んだりしないかなーと期待してしまいました(笑)。
エロは途中までは挿入なし。野球やってますしね(笑)。でも朝妻が思い切って、庄野に入れたいと言って、本懐を遂げます。ここに至るまでに、当て馬?の岸上が良い働きをしてくれるんですよね〜。岸上との張り合いを経て、庄野との関係で一つ山を越えたからこそ、いつも取り繕って自分の感情をコントロールしまくりの朝妻が、自分の本当の願いを口にできるようになったんですよ。二人とも良かったね〜。
麻々原先生の挿絵も相変わらず素敵で、青春ものとしてとても良かったです。
なんて爽やかな!
そんでもって初々しい。そして男らしい。
明治の全寮制高等学校、それも新設ベースボール部を舞台にしたお話ですが、ベースボールだけに「ストレート、直球ど真ん中!」で、素直に楽しめました。
『寮生諸君!』の主人公は庄野、
『チームメイト諸君!』の主人公は朝妻、という構成が面白かったです。
武芸に優れていて正義感の強い庄野は、弱い者いじめをしていた元上士の息子5人を殴り飛ばした結果、故郷から離れた学校に進学せざるを得なくなった身。これが本人は大層面白くない。でも、寮で同室になり、また、ベースボール部創設に誘ってきた朝妻との交流を通して変わっていくんです。
こちらのお話の中での朝妻、つまり庄野の目を通した朝妻はとんでもないスパダリなんですよ。
勉学は優秀で複数の外国語を流暢に操る。華族出身なのに偉ぶらない。自分の要求を通すために級友であろうが教師であろうが、とことん説得する。その際は決して感情的にならない……等々。
そういう朝妻の側にいて、庄野は正義を通すために自分が取った方法を初めて反省する様になります。
そして、尊敬の気持ちと共に朝妻に対する思慕の念を深めていくという筋立て。
「ああ、若いって良いなぁ~、柔軟で未来があるよねぇ」なんて思うわけです。
で、次に朝妻視点のお話を読み始めると「あれ?」って思っちゃうの。
スパダリだったはずの朝妻が、恋敵(?)の出現でどんどんヘタレ化して行っているんですね。「庄野に自分の醜い部分を見せたくない」という朝妻の必死の努力があるために、庄野も含めた周りは気づいていないのですけれども。
でも内面では「正しくあれ」という規範から逸脱していく自分を許せなくて悶々としていくんですよ。
これもねー「ああ、若いって良いなぁ~、潔癖から始まる円熟があるよねぇ」なんてニマニマしました。
また、2人を見守る教師達が良かったんですよ。
いやぁ、大人はこうでなくっちゃねと思える様で。
これがあるからこそのパラダイスの様な世界でした。
朝妻の姉が焼いたビスケットや、オペラ『椿姫』など使われる小道具も小粋。久我さんお得意のお国言葉も雰囲気を盛り上げて、読んだ後にとても良い気分になりました。
個人的に明治時代のあの雰囲気が好きなので思わず買ってしまいました。(うまく言い表せませんが、あの時代の男子学生達の国を支えなければいけないという使命感(進学できるのはほんの一部のエリートのみですからね)、西洋文明化によって入ってきた新たな思想である合理性に振り回され悩み惑う感じが大好きなのです、、、)表紙も明治期の小説の表紙のようで惚れ惚れしてしまいます。背景の印刷のかすれ具合が上手く再現されていてとても素敵です。
話の内容としては他の方が詳しく書かれているので割愛させていただきますが、読んでいて、これぞ!青春!と思わせるような素晴らしいお話でした。時代設定としての雰囲気は夏目先生の「こころ」、井伏先生の「鯉」に近いかなぁという感じです。だからといって仄暗いわけではなく、学生たちのわいわいさは名作映画の「コクリコ坂から」に近い感じです。男子学生の、家や社会から隔離されて、だからといって孤独というわけでもなく身内で結束を固め、志を持って勉学に励む姿勢、いいですよね。この作品でもその面が現れていて読んで間もないうちから、この本はアタリだな、と思いました。
また、BL小説と言えば主に恋愛メインで、受けがもやもや、、、という作品が多かったりしますが(あくまでわたしが読んできた中ではそのような作品が多い気がしました。)、この作品は恋愛というより主に学生達の関係性の発展がメイン!!だからといってブロマンスというわけではないです。安心して下さい!恋愛面だって手を抜いてません。ただ、誰かに恋してうだうだ、、、という話がまるまる続くという感じではなく、ベースボール部設立へ、そしてその先に向けてみんなで団結していく、という話になっています。もちろんみんなを引っ張っていくのは朝妻君と庄野君。この作品の攻めと受けです。朝妻君は旧大名家の華族の三男坊。彼の発言には重みがあり、個性豊かな学生達のまとめ役です。学生からの信頼も厚いです。一方、庄野君は下士の子。武士の家としてはそんなに身分が高くありません。朝妻君と庄野君との間には確かに身分差がありますが特段その点を気にしすぎてる点はありませんでした。(本のあらすじ的に、もっと露骨に身分差を気にするのかなーと思っていました。)庄野君は朝妻君を尊敬し、彼のことを一目置いています。朝妻くんも、庄野君の人に対する思いやりのある姿勢に一目置いています。
朝妻君は明治期のインテリといった感じです。話し方も標準語でどこか品が漂います。庄野君はどこか武士っぽいなという印象です。正義感に強く、身内に優しい。そして、この本で凄いと思ったらポイントなのですが、言葉が訛っています。西洋文明に慣れている朝妻君とどこか古風な庄野君。二人のイメージが対のようでとてもキャラクターが掴みやすかったです。そんなお互いだから惹かれたのかもしれませんね。だからといって、波長が合わないわけでは無く、お互いがお互いの違いを認識して感化されたり、感心したり、、、互いの事を尊敬して思いやることのできる素敵な二人です。
この本で素晴らしいなと感じた点は多々ありますが、特に良かったのは時代背景に合わせた口調でした。明治期の作品でBLっぽいものに出会えたらいいなぁとは思っていましたが、まさかBL小説で明治期を舞台にした作品に出会えるとは思いもよりませんでした。やはり歴史を重んじるものにとって大事なのは"雰囲気歴史物"ではない事なのですが、この作品に登場する人物達の口調は人それぞれで、それによって育った環境がそこはかとなくわかります。故に彼らの背景も違和感なく自然に受け止めることができました。文字に対しても、例えば"我"を"吾"としていたり、この作品を書くにあたって熱を入れていたんだなと感じます。作者様に感心しました。だからといって堅苦しいわけでも無いので歴史に興味がない方でも安心して読むことができます。歴史好きの細かい拘りみたいなものなので。
この本を買って後悔なんてことはありませんでした。むしろ大満足です。ひさびさに当たりを引けた!という感じです。今まで読んできたBL小説の中でトップ3には入るくらい気に入りました。インコに齧られてしまったのでもう一冊買おうと思っている程です。歴史好きの皆さんには特にオススメします。歴史好きではなくても、読んでいて満足していただける作品だと思います。朝妻君と庄野君の関係性が素晴らしいです。また、他の学生も個性豊かで、本当に一本の映画を見ているようです。
作者、久我有加さんの作品は初めて読みましたが、小説でこんなに歴史物を書くのが上手な方には初めて出会いました。(といってもわたし自身があまり手に取らないだけかもしれません。表紙がギスギスしておらず、手に取りやすいものだったのも決め手です。)作者様にはまた明治期BLを書いていただきたいなと思います。
いやぁ、野球はいいですよ!って
ルール全てを把握しているわけではないのですが
やっぱり高校野球は応援したくなりますよね。
明治時代の男子高校生ってこんなに志が高くて大人なんだなぁと
感心しきりでしたし
仲間意識もとても素敵でした。
男気があり子どもにも優しい庄野のまっすぐさに好感を持てました。
しかも運動能力が高くて何でもこなせるなんてかっこいい!
武家華族出の朝妻が惹かれるのもわかります。
この朝妻が、アメリカ留学をしてベースボールに出逢ったそうですが
さぞ生活は大変だったろうに、でも楽しんで帰って来られた強さと
ベースボール部を作るという意思を貫く逞しさに感動すら致しました。
人望があって公正で…なのに庄野の事となると平常心ではいられなくなるのが非常に好ましかったです。
二人で寮の部屋でこっそりビスケットを食べる甘い甘い時間にうっとり…。
恋心を自覚するまでの庄野がまた可愛らしかった!
庄野へ愛を囁く朝妻の、優しくも情熱的な姿に照れてしまいました。
『チームメイト諸君!』では朝妻のライバル登場!?なのですが
全然焦る必要なんてないのになぁと私は思ってしまいました。
確かに朝妻にはない要領の良さなどある岸上でしたけど
庄野の気持ちを信じてあげて欲しかったかな。
とは言え、デキる男が思い悩む様子は萌える…。
いくら万能でも、恋人をとられてしまいそうで不安になるという不完全さが良かったです。
野球に興味がない方でも楽しめる作品でしたので是非是非。
麻々原さんの凛としたイラストもとても美しかったです!
作家買いです。プラス麻々原さんのイラストも素敵。設定が明治時代、男子寮、野球部と萌え満載の上に舞台が大阪。関西弁!これは珍しい。久我さんならではですね。BLの明治浪漫風は大好きだけど東京中心のものが多いから貴重です。
凛々しい青年が困っている子供を助ける場面から始まるのですがこれがまた映画の始まりのシーンみたいで印象的。こっちは「この子は受けなの?攻めなの?」とそっち方面でもドキドキワクワクが止まらない訳ですよ。最初のイラストでもまだわからなくて「どっち?」って感じで中々引っ張ってくれました。
受けは曲がったことが大嫌いなまっすぐな気性。漱石先生の名作「坊ちゃん」の主人公みたいです。「…無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」って性格。これがまた明治感出てて良かった。
攻めは資産家の華族ですが留学経験もあり、性格の良いポンポン。作者のあとがきの通り王子様攻めです。受けには第一印象から惹かれていたみたいで寮でも同室となり必然的に恋に落ちます。心から野球を愛し野球部を受けと共に創立するくだりは正に青春!クセのある寮の仲間達や先生のキャラクターも魅力的です。
ストーリーの良さで引っ張りながら、BL面でもきっちり萌えさせてくれるのが久我作品のいい所。両片想いの段階から初めてのキス、その先まで…キュンキュンさせられっぱなしです。お互いへの愛が溢れてて「これだからBLはやめられないんだよなー」って思わされる王道ストーリーです。
明治時代中期、設立されたばかりの全寮制男子校を舞台にした青春浪漫活劇。
留学経験のある華族の子弟の朝妻と、地元で起こした問題のせいで無理矢理入学させられた下士の息子庄野が寮の同室となり、当時、日本に入ってきたばかりのベースボールの部活動を始めます。
いつも思うけど、久我先生の作品は本当に時代設定が絶妙。
自由を謳歌する若者たちの自制と矜持。
古い関西方面の言葉もいい。
健やかで男前な受けと、ハイスペックでちょっとヘタレな攻めの、テッパンの取り合わせ。
初々しいキスと兜合わせに萌える。
明治時代の全寮制男子校を舞台とした、キラキラ眩しい青春ものです。
個性豊かな寮生の面々が集まって、当時ではまだ珍しい「ベースボールを始めようぜ!!」みたいな。
恋に友情に野球にと、全力投球で頑張る彼等が眩しい・・・っ!!
眩しすぎて、目がつぶれそうですよ。
いや、若いって素晴らしいね。
あと、久我先生ではお約束の、受けにメロメロな攻めの「ぼくの恋人は世界一可愛い」的なノロケ描写も楽しかったりして。
攻め視点の書き下ろし「チームメイト諸君!」は、溺愛好きには必見だと思います。
内容ですが、洋行帰りの華族の子息・朝妻×武家出身の新入生・庄野による、時代もので青春ものです。
身分が廃止され、出身地も貧富もバラバラの子弟が集まった新設校。
武家出身で曲がった事が嫌いな新入生・庄野は、寮で同室となった華族ながら気さくな青年・朝妻から、共にベースボールをしようと誘われー・・・と言うものです。
で、部員集めから部の設立、レギュラー争いに他校のベースボール部員との小競り合い・・・と言った具合に彼等の奮闘が語られ、並行して二人の甘酸っぱい恋愛が語られます。
これ、個人的に一番萌えた部分ですが、10代の若い男の子達が集まって、熱い友情だったり初々しい恋模様だったりと、青春をこれでもかとかましてくれる所だったりします。
実は野球や友情に多くのページが割かれている為、恋愛部分は少なめに感じるんですよね。
ただ、最初の友情→恋愛感情への変化がとても丁寧に描写されてる事、また単純に、寮の同室でお互いに意識しあってる二人がドギマギしてる様なんかが楽しくてですね。
あと、久我作品の魅力の一つである、しっかりした時代背景。
当時、ベースボールと言うのは、新しい時代を象徴するような最先端の競技だったみたいなんですよね。
アメリカ帰りである朝妻を主将として、副主将で女房役に庄野みたいな描写も萌えるなぁと。
と、ベースボール部が設立されて機能しはじめるまでと、二人が結ばれるまでが雑誌掲載の表題作。庄野視点になります。
ここから、書き下ろしで朝妻視点のその後が語られって感じでしょうか。
この書き下ろしですけど、表題作よりずっとBL色が強くなりまして。
恋人同士として順調に愛を育んで行く二人。
そこに、アメリカ帰りの転入生・岸上が現れ、庄野に対してやたら親密な態度を見せるんですね。
朝妻は嫉妬から野球の調子を崩し、更にぎこちない態度をとってしまう事で二人の関係にヒビが入りー・・・と言う展開になります。
朝妻ですが、こうすごく育ちの良いお坊ちゃんなんですよね。
大切に育てられた人間特有の、おおらかで気さくで性根が真っ直ぐと言いますか。
そんな彼が、初めて嫉妬と言う醜い感情を経験し、戸惑う様がなんか可愛いんですよ。
いや、最初こそ、風呂上がりで浴衣を着た庄野を見ては、色っぽいだの儚げだのデレデレとヤニ下がり、野球をしてれば「スラリと伸びた手足が美しい・・・!」的に(頭が)お花畑状態でしたので。
悩めよ! 若者!!みたいな。
あと、頭に血は上りやすいものの、曲がった事が嫌いで真っ直ぐな庄野も魅力的で。
この書き下ろしでは、男前でシビれましたよ。
まぁそんな感じの、とても爽やかで時に痛快で、キラキラ眩しい青春もの。
楽しく読めました。