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作家さんの新作発表
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表題作の長編「ルーズな身体とオトナの事情」と、その後日談となるショート「恋のルールと子供の都合」の2作品が収録されています。
どちらも悠加(受け)の視点でストーリーは進みます。
旧家の次男である悠加と、その遠縁にあたるお目付け役の崇之(攻め)の話です。坊ちゃんと使用人のような身分差系かと思えば、メインは崇之が同居にかこつけて悠加を言葉とカラダで口説いていくという内容でした。
兄に子どもがいないことから、次男なのに悠加は跡継ぎ問題に巻き込まれていますが、悠加は最初から三男の久司が後継者で良いと考えているので、そちら方面はあまりハラハラすることなかったです。
久司と崇之がつながっていると分かっても、崇之が久司を好きだとか読んでいて迷うことはなかったですが、久司の発言が結構過激で、兄弟なのにとちょっとゾッとしました。
悠加は気づかなくても、読んでる側としては崇之がベタ惚れだと分かりますので、安心して読めました。強姦や崇之に過去の女が出てくるような自分的な地雷的内容もなく、読後の感想はほの甘というものでした。刺激に慣れた方には物足りないかもしれませんけど。
富士山ひょうた先生のイラストも素敵で、策略的な年上攻め、意地っ張りなようで結局攻めの掌の上である年下受け、旧家の後継者争いの設定がお好きな方にお勧めだと思います。
挿絵の富士山ひょうたさん目当てで買いました。
あとがきで作者さんも書いてらっしゃるんですが、結構Hシーンの割合が多い作品です。表紙からは想像できなかったので、読んでて「おっ?」という感じでした。
大学生になったばかりの受けと、その10歳も年下の子にメロメロ(なんだろうな、やっぱり)になってる遠縁のお目付け役のお話です。
ただし、視点が受けなので、攻めがメロメロということは初めは分からないんですが、なぜ分からないかというと、攻めが受けに色々意地悪めいたことをするからなんです。
でもそれも全て攻めの搦め手のような作戦なんですね・・・。
私が結構萌えたのは、その攻めの言葉遣いで、受けが本家の次男坊なので、普段は丁寧な言葉遣いなんですが、ここぞという攻めている時には急に強い言葉遣いになったり、タメっぽい感じなるその使い分けにグッときてしまいました。
受けの親友も人生経験豊富で魅力的です。彼のことも結構気に入ってしまいました。
古いだけの家の格式、旧家の次男に生まれた悠加は、大学に進学とともに一人暮らしの予定が、10歳歳上の崇之(お目付け役)と暮らすことになる。
崇之の束縛。
悠加は、口が悪くなっていく。
いろんな事に難癖をつけたりと厳しくなっていく。
悠加が無断外泊をすると、叱責された。
崇之のセクハラに悠加は、感じてしまう。
近くにいるだけで鼓動が乱れ、売り言葉に買い言葉の往来。
我慢比べと言いながら、触られていく。
気持ちよすぎて、心もカラダも崇之に夢中になるが、夏休みに実家に戻り、悠加は、崇之が隠れキレずに話をしていることに、裏切られていると勝手に誤解。
誤解が、解けながら身体を繋ぎ、崇之から離れられなくなる。
崇之の思い通りになる。
旧家の次男坊の悠加は念願の一人暮らしを始めるために東京の大学を志望した。
見事合格して上京したのはいいのだが、その条件は十歳以上年上のお目付役崇之と暮らすことだった。
嫌々始めた同居で、しかも崇之は色々と口うるさい。
ついにキレた悠加に、崇之はなぜかセクハラを仕掛けてきて……
お目付役×お坊ちゃん大学生。
普段は軽いノリで飄々としている崇之は、傷心の坊ちゃんを襲う悪いオトナです。
意地っ張りでかわいい受と、意外と俺様?で計算高い攻と。
くっついてからは意外と甘甘でした。
こういうのもたまにはいいかなー。
前半の軽いノリと中盤~後半のお家事情の絡んだ葛藤とのバランスが良いです。
割と初めから両思いチックだったり、男同士でゲイでもないのにいきなりからだを意識したりするのはまあBLマジックとして許容できる範囲。
二人の会話のテンポが良いのでとてもスムーズに読めました。
そういえば、悠加の友人でアドバイザー的存在の創ちゃんと彼の元奥さんの関係がすごく不思議で素敵で、結局どうなっているのかわからないんだけど、なんか好きでした。