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新井 諒/華麗なる落札者 (ショコラノベルス・ハイパー)
ラブ度:☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆
登場人物:神添巽
大人(学芸員)×大人(英国貴族)
受っぽいキャラではなく、大人の男性と美しく誇り高い英国貴族の話です。
貴族様は芸術を愛していることもあり、性には寛大です。
女性よりも男性が好きで、しかも美少年。
予想とおり、作品のお願いに行った神添巽もお貴族様の甘美な世界に落とされていきます。
一種の調教ですね。神添巽も最後には体からはじまり、いつしかお貴族様を愛していることに気がつきます・・。
やっていることはエロおやじです・・。
『落札者』というタイトルと表紙の豪華そうな雰囲気に惹かれて手に取りました。
日本の美術館に勤める学芸員と美術愛好家のイギリス貴族のお話です。
学芸員の神添も裕福な家庭で育っているのですが、貴族であり事業も成功しているリュシアンとは格が違います。
自分が美しいと思った美術品を次々と求めるリュシアンは付き合う相手も美しく、その愛人を連れていたオークションで神添と出逢います。
傲慢で自分の望むように事を進めるリュシアンは正に貴族のイメージでした。
契約のためにリュシアンを訪ねてきた神添に突然取った態度は神添には迷惑な仕打ちでしたが、老執事が神添に伝えたその理由には思わずニッとしてしまいました。
世界的な名画や美術品、オークションや時には怪しげな館等、セレブな雰囲気一杯の作品です。
円陣さんの挿絵も美しく眼福で、豪華さを堪能しました。
昔一度読んだことがあるのですが、 かなり前だったので内容はほとんど覚えておらず…でもオークションのシーンだけはガッツリ覚えています。
BLで受けがオークションにかけられるというシーンが大好きなのですが、今ではベターなシチュエーションでも好きになったきっかけはおそらくこの本でした。過激な衣装で無理矢理値をつけられて、なかなか衝撃的だった記憶があります。
主人公の巽は見た目は柔らかいけど、自分にも周りにも厳しい人間。
美術展の開催のためイギリスの貴族であるリュシアンの元を訪れ、出展を頼みます。
お進めできる作品かというと、人によると思います。面白い面白くないということでなく、本当によくある、悪く言えば今ではもう使い古された、良く言えば万人受けしそうな非常にBLらしい作品です。
おそらく先の読めてしまう方は多いのではないかと。
出展を承諾してほしければ身体を差し出せと言われて、その後は屋敷に軟禁…。
鬼畜に見えるリュシアンですが、軟禁している間に体調を崩した巽を見て罪悪感を抱き、好きになっている自分に気付き戸惑う様など、さすがに少し展開がありきたりぎるかな?とも思いました。
BL小説を読みなれたかたには物足りないかもしれません。
逆に慣れていない、これから読みたいかたにはとてもオススメできる一冊だと思います。
それでも嫌がりながらプライドの高そうな主人公が淫蕩な行為にはまっていく様や、何より円陣さんのイラストがほとんどえろシーンなのですが、すごくいいです。このイラストためにも一読の価値はあると思います。